初めまして!日本が大好きなジャックです!
私は、アメリカ合衆国のボストンで生まれ育ちました。小学生の頃から日本文化や日本語に興味を持ち、日本語学校に通って学んでいるうちに、とうとう日本の大学に留学、そして今では日本で仕事を見つけて暮らしています。
自信を持たせることが重要だとされるアメリカの教育を受けた結果、私は自分の日本語能力に自信を持って来日しました。でも、来日直後はとても恥ずかしい失敗をして、落ち込むことが多々ありました。日本での生活は10年以上になり、だいぶ慣れましたが、今でもたまに日本人とのコミュニケーションに苦労することがあります。
来日間もないある日のこと、日本人の友人と洋服店に入りジーンズを手に取ったときのことです。
私 :「ねえ、これどうかな?」
友人:「いいね、僕も同じのを持ってるよ」
私 :「そのパンツ、今度見せてよ」
友人:「はぁ?僕の下着を見たいのか??(やや引き気味)」
私 :「えーっと、なんていえばいいのかな、あっ、そうか!ズボンだ!」
友人は大爆笑です。
今でこそ笑い話ですが、当時はとても恥ずかしい思いをしたことを覚えています。言葉の選び方にはその場の状況に応じた「含み」があり、文化的な共通認識が存在することを前提としています。私たちは、普段はこの前提を意識せずに言葉を選んで話しているわけですが、当時の私は「和製英語」の存在を知りませんでした。教室の外の世界では、英語でも日本語でもない「異質な言語」が話されているという、不思議な印象を持ちました。
ただ、視点を変えると、「和製英語」がネイティブスピーカー(以下、ネイティブ)の私に伝わっていなかったとも言えるでしょう。
それでは、和製英語による誤解を避けるためにはどうすればいいか、事例を挙げて「Challenge(チャレンジ)」してみましょう!……….これもなんだか妙な英語です。 この場合の「チャレンジ」も実は日本的な使い方で、ネイティブは状況によって、誰かまたは何かに反対する意味で使うことがありますので、間違いとは言いませんが、違和感があります。 この場合にネイティブが使う言葉は、「Try」です。
それでは気を取り直して、和製英語を使わないように「Try」しましょう!
日本の職場では和製英語の専門用語をよく耳にしますが、ネイティブにとって、その多くは奇妙に聞こえてしまいます。
以下、IT企業でアメリカ人プロジェクト・マネージャー(以下、PM)と日本人スタッフの会話を見てみましょう。
PM :
With the client’s current budget, it looks like working everything into the project is difficult. How much can we get done with the current budget?
(この案件、予算の関係ですべてを織り込むのは難しいらしい。この予算だったら、どのくらい(の範囲)まで対応できそう?)
日本人スタッフ:
Taking the maintenance service period into consideration, let’s think about it Zero-base.
(保守サービス期間も考慮して、ゼロベースで検討しましょう!)
PM :
Zero-base…? What are you saying? You think we should redo the estimate from the beginning?
(ゼロベース?….君、何言ってんの?最初からやり直しって言いたいわけ?)
日本人スタッフ:
Yes, Zero-base!
(はい、ゼロベースですね!)
PM :
This is an important project, stop wasting time with nonsensical English.
(重要な案件なんだからさあ、意味不明な英語で時間とるのやめてくれよ……)
「ゼロベース(Zero-base)」とは日本では「最初からやり直すこと」を意味するそうですが、これはネイティブには何の意味も持ちません。
「Zero-base」の適切な英語表現は「Start from scratch(最初からやり直す、原点に戻ってやり直す)」です。
例) The project had many problems, so we needed to start from scratch.
(プロジェクトには多くの問題があったので、最初からやり直す必要がありました。)
和製英語の落とし穴から学ぶべきことは、直訳が機能しない場合があるということです。また、聞き手が、あなたがネイティブでは無いことに理解を示しているとしても、不自然な印象を与えてしまうことは否定できませんし、場合によってはビジネス上の許容範囲を超えて失礼だと思われてしまう可能性が十分にあります。 ネイティブへの伝わり方を知らずに使われている和製英語は数多く存在しますので、どれが和製英語なのかを調べて、正しい言い方に修正していくことが重要だと言えるでしょう。
通じなかったら、この一言で時間稼ぎ!
「What I mean to say is ~」(ようするに~)
ネイティブとの業務上の会話や会議などで、言ったことが伝わっていないと思ったら、パニックにならずにこのフレーズを言い放ってから、ゆっくり説明しましょう。会話をリセットするためにネイティブも良く使う便利なフレーズです。
例)
あなた : Please have a look at our website and SNS for more information.
(詳細については、当社のWebサイトとSNS をご覧ください。)
クライアント: SNS?
(SNSって?)
あなた : What I mean to say is, please check our website, Facebook and Twitter pages for more information.
(ようするに、詳細についてはFacebookとTwitterのページをご確認くださいということです)
クライアント: Oh,I see.
(了解です)
※SNSも和製英語です。ソーシャルメディア(social media)と言いましょう。
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