SAP S/4HANA マイグレーションサービス
SAP S/4HANAへのマイグレーションにより、「SAP2027年問題」に対応
低コスト・短工期のS/4HANA化と同時に、アドオン性能改善やAWSクラウド移行も実現
日本タングステン株式会社様は、2027年末に迫る「SAP ECC 6.0」のサポート終了に対応するため、「SAP S/4HANA」へのマイグレーションを行いました。日立システムズはこれまでの経験を基に、最低限必要な作業を効率的かつ作業手順として標準化することや、リモート対応による効率性を重視した約10カ月の作業提案により、マイグレーションにかかるコスト・工期を抑えました。S/4HANA化とあわせて一部のアドオン性能改善対応やAWSクラウドへの移行を行うことで、SAPシステムのパフォーマンス改善も同時に実現しています。
2027年末「SAP ECC 6.0」のサポート終了に備え、「SAP S/4HANA」への移行を行いたい
日本タングステン様は古くからのSAPユーザーです。ハードウェアのリプレイスを重ねながら「SAP ECC 6.0」を15年以上にわたり利用してきました。ECC 6.0に特に不満はなく、引き続き利用する意向でしたが、2027年末のECC 6.0サポート打ち切りの決定を受けて、サポート終了に伴う対応を迫られていました。
対応策の一つとして他のERP製品への乗り換えも検討しましたが、システム乗り換えは技術的な難易度が高いことに加え、多額の予算や多くの人的リソースが必要となることが懸念されました。日本タングステン様は、より確実性が高く、コストを抑えた対応策を模索する中で、現行SAPシステムからの変更を極力行わない、「SAP S/4HANA」へのマイグレーションを決断しました。
複数ベンダーを比較し、日立システムズの豊富なマイグレーション実績とコスト面の優位性を評価
日本タングステン様は、複数ベンダーを比較し日立システムズをパートナーに選定しました。SAP S/4HANAへのマイグレーション実績が豊富であること、コスト面での優位性が高いこと、また、事前のアセスメントにより発生する費用、作業スケジュールを明確にできることが選定の理由でした。
日立システムズがコストを抑えたマイグレーションを提案できた理由は3つあります。1つめはリモート対応です。本番稼働初日の立ち合い以外、すべてリモート対応としたことで、打ち合わせや移動に関わる工数を削減できました。2つめはテンプレート化です。日立システムズはマイグレーション作業の手順を定型化しているため、担当技術者の作業工数を削減できました。3つめはSAPに精通した高い技術力です。通常マイグレーションでは2回の移行リハーサルを行いますが、今回は現行SAPの開発環境を移行後の本番環境に近い形で再構築することにより、リハーサル回数を1回に減らすなど作業工程を削減しました。コストを抑えるためのさまざまな工夫により、低コストのマイグレーション提案が実現しました。
低コスト・短工期によるS/4HANA化に成功
アドオン改善、クラウド移行などのメリットも実現
マイグレーション作業は2週間に1回のリモート打ち合わせを基本に、約10カ月の作業工程で行われました。年末年始休暇を利用して本番切り替えが行われ、2024年1月よりS/4HANAの稼働がスタートしています。稼働直後はいくつかの不具合が発生しましたが、稼働後2カ月以降は不具合が減少し、安定稼働が実現しています。
日本タングステン担当者様はマイグレーション作業をこう振り返ります。「テスト工程ではあらゆるケースを想定したつもりでしたが、切り替え後にいくつか不具合が発生してしまい、事前準備した業務シナリオテストケースの甘さを反省しています。しかし、日立システムズの素早い対応のおかげで、おおむね問題なく移行することができました」。
一部アドオンはS/4HANA化によりパフォーマンスに影響を受けましたが、該当アドオンの見直しを行うことで、移行前よりパフォーマンスが改善したものもあり、ユーザーから喜びの声が届いているそうです。また、今回のマイグレーションを機にSAPシステムをクラウド環境(Amazon Web Services)に移行したことで、プラットフォーム起因によるシステム切り替えの発生リスクを大きく低減しました。ビジネスニーズにあわせたスケーラビリティの確保や、将来的なSAPのバージョンアップにも柔軟に対応できるSAPシステム環境が実現しています。
日本タングステン株式会社
設立 | 1931年4月1日 |
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資本金 | 25億950万円 |
従業員数 | 435名(2024年3月末時点) |
代表者 | 代表取締役 後藤 信志 |
事業内容 | タングステン、モリブデン、その他の金属の精製、加工ならびに販売 ほか |
日立システムズには最初にアセスメントをお願いし、費用や工期を確認したうえでマイグレーション作業をお願いしました。実際の作業は事前に計画したスケジュールどおりで、スムーズな作業だったと思います。打ち合わせはすべてリモートでしたがコミュニケーションに障害はなく、わざわざご足労をかけてしまう気苦労もなかったので良かったと思います。
「現行SAPシステムの利用感を維持する」がマイグレーションのテーマでしたが、その目的は十分達成できたと思います。当社の場合、アドオンがそれほど多くなかったため、スムーズな移行ができた面もあると思います。SAPのサポート終了対応にお困りの企業は、まずは一度日立システムズに相談されてみてはいかがかなと思います。
SAP ECC 6.0のサポート終了対応にお困りの皆さま、まずはお気軽にご相談ください
S/4HANAアセスメントサービスをご利用いただければ、S/4HANA化プロジェクトの不安や疑問が解消します。
SAP ECC 6.0のサポート終了対応にお困りの皆さま、ぜひお気軽にご相談ください。
ご協力ありがとうございました。
*本内容は2024年7月時点の情報です。
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