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【2】AI-OCRの定番ツール「DX Suite」のここがすごい

中堅・中小規模の原材料メーカーや食品加工メーカーでは、物流最適化のためのコスト削減、労働時間超過による業務改善といった課題に直面しています。品質・サービスに関わる業務時間の短縮は難しいですが、無駄なコストが発生しやすいのが「現場の事務作業」です。

例えば、「煩雑な受発注業務の負荷」があります。大量にある書類を仕分けて紙媒体と電子データが混在する受発注データを業務システムへ手入力する必要があり、入力されたデータを目視による照合・確認、2人の担当者のダブルチェックなどが現場の負担となっています。また、それらの作業に伴う「人的なミス」も避けることができない問題です。

そうした業務負荷の改善策として、従来から「OCR(光学式文字読み取り装置)」が活用されてきました。OCRの歴史は古く、多くの企業で導入されましたが、業務への適用には汎用性や費用対効果の面で課題もありました。それが近年、技術の発展が目覚ましいAI(人工知能)を活用する「AI-OCR」が登場し、課題であった精度や汎用性を高めて、より広範な用途への適用を可能にしています。

本稿では、AI-OCR市場の中でも高いシェアを誇る「DX Suite」について、その機能概要や導入メリットを解説していきます。

AI-OCRでは、機械学習(マシンラーニング)や深層学習(ディープラーニング)を活用することで、文字認識の精度を大幅に向上させることができます。情報の読み取りを繰り返して学習させることで、AIが自動的に非定型の文字情報も内容を判断して、読み取り精度を自律的に高めることが可能になっています。

DX Suiteは、AI insideが開発しているAI-OCRサービスです。紙帳票の「活字文字」「手書き文字」を高精度にデータ化し、取り込んだデータをもとにAIが学習していきます。すでに400社以上の企業で導入されています。また、富士キメラ総研の調査によると、AI-OCR市場占有率は60%を超えています(※)。

DX Suiteでは、特別なチューニングや事前学習が不要で、従来型OCRでは困難であった文字と文字のつなぎ目や切れ目を判別することができ、すぐに高精度のAI-OCRとして活用できるサービスです。

また、読み取り範囲を一度指定するだけで、何枚でも自動認識してくれます。高度な知識は必要なく、クリックするだけでOCRの設定やワークフローの設定までをすべて実施することが可能です。

さらに、データチェックに関する基本機能を搭載。エントリー作業のAIによるサポート、ベリファイのサポート、エントリーベリファイの複数回チェックのサポートなどが活用できます。マウスの操作をすることなく、通常のフォーム入力と比べて最適化されたキータッチでデータチェック業務を進めることが可能です。

DX SuiteはWebブラウザから利用できるクラウドサービスとして提供されるため、初期導入の手間が不要で、短期間で利用できるようになります。

(※)出典:富士キメラ総研 2019年3月発刊「2019 人工知能ビジネス総調査」

ここからは、DX Suiteの基本機能を紹介していきます。

Intelligent OCR(AI-OCR機能)

手書きや活字、FAX、写真で撮った帳票まで、あらゆる書類を高精度で読み取る機能です。Deep Learning(深層学習)機能によって、継続的に精度を向上させていきます。様々な種類の帳票や文字を学習していくことで、従来のOCRでは読み取りが困難であった手書き書類やズレ、罫線等を含んだ帳票を高精度に認識可能にしています。

また、画像データの取り込みで発生する画像のズレを補正でき、FAXデータなどをクリーンアップするなど数多くの画像補正機能を自動で実行します。さらにOCRの値をチェックした後に、システムにインポートできるデータ形式(30種以上)に変換することも可能です。組織や部署、人など任意の単位で権限を設定でき、よりセキュアな業務環境を整備できます。

Elastic Sorter(帳票仕分け機能)

まとめてアップロードした書類を種類毎に自動的に仕分けする機能です。数百種類の帳票を見分けて仕分けることもでき、Intelligent OCRと連携することで、仕分けた帳票をワンクリックでデジタルデータ化します。仕分けた帳票画像は、種類ごとに分割ダウンロードすることも可能です。

Multi Form(非定型帳票機能)

フォーマットが違う帳票もまとめてOCRにかけることが可能です。その種類は、請求書、レシート、領収書、給与支払報告書、住民票など非常に幅広い書類が対象となります。細かな設定作業は不要。読み取り項目を選択することで、すぐに使い始めることができます。APIを利用することで、他システムとの連携が可能です。RPAと組み合わせると、業務をトータルで効率化することにも役立てられます。

DX Suiteを導入すると、多くのメリットが享受できます。たとえば、読み取りデータを用意するだけで、活字や手書き文字をデジタルデータ化することによって、日々行われていた煩雑な「事務作業の効率化」が図られます。

また、大量データもアップロードするだけでデータ化できるなど「作業時間の短縮化」が可能です。さらに、AIにより蓄積されたデータによって、高精度に文字の情報化が可能となるため、これまで複数人で対応していた必要な大量データの処理も手間をかけずに同じ品質で対応することができます。

AI-OCRの導入によって、受注伝票の読み取りと区分作業、請求書の情報入力作業などの作業の効率化を図った事例も多く出ています。また、RPAと連携すると業務の対応時間もさらに短縮することができます。

日立システムズでは「業務自動化支援サービス」のラインナップにDX Suiteを追加しました。従来のOCRでは帳票の手書き文字読み取りが難しいという課題をDX Suiteが解決し、導入企業の業務改善や効率化の推進を支援します。

現場での困りごとである“煩雑な受発注業務”の作業負荷を軽減できるAI-OCR。業務の効率化や改善が必要な場合は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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