日々変わる状況の中、
当社は働き方を柔軟に変更してきました。
その過程で直面した課題について振り返ると
以下の4つのカテゴリに分類できました。
そしてそれら課題の解決のヒントは
「人」にあると気づきました。
当社では部署内のコミュニケーション活性化のため、全社施策として部単位での情報共有と相談・雑談のミーティングを定期的に開催していましたが、コロナ禍で一時的に中止しておりました。
そんな中、若手従業員から在宅勤務での孤独感を感じるという声が上がり始めました。
そこでオンラインでのミーティングを再開。相談・雑談を改めて奨励するとともに、在宅勤務を余儀なくされたいまだからこそ、自分の仕事や会社のことを見つめ直すきっかけづくりもサポートしています。
オフィスでの勤務であれば、何気なくしていた相談や雑談が実は同僚との関係を良好に保ったり、部下から上司への簡単な相談ができたりしていたことに私たちは気づかされました。
在宅勤務でも気軽に相談・雑談ができる機会や風土を会社が奨励し、従業員の心身の健康状態を部署内で把握できるようにすることが大切だと考えます。
私たちは、離れていても人と人とのつながりが大切だと気づきました。
当社では、コロナ禍の影響で多くの従業員が在宅勤務でテレワークを行っており、社内外の打合せもオンラインが増えています。
在宅勤務開始から2か月後のアンケートでは、当初不慣れだったオンラインミーティングにも慣れ、出社していた時と比べ会議室の予約状況や執務場所にとらわれない打合せができることで業務効率が上がったという声も聞こえてきました。
また、通勤時間や出張の時間が削減できたことで、以前に比べ、家族との時間や自己研さんの時間が取れるようになったと多くの従業員が在宅勤務を好意的に捉えています。
テレワークは業務の効率を上げ、ワークライフバランスを実現することにもつながります。
私たちはどのような環境下でも、人がいきいきと働ける環境を作ることが大切であると改めて気づきました。
当社はコロナ禍の影響で多くの従業員が在宅勤務でテレワークを行っておりますが、出社する場合には、各自が感染対策を十分に行っています。
感染の不安を抱えながらも来訪してくださるお客さまやパートナーさま、従業員が少しでも安心できるよう、入口には消毒液や体温測定システムを設置しています。
体温測定システムは入口を通過する人の体温をカメラで計測。瞬時に体温を見える化することで、安心感が生まれるとともに感染リスク対策への意識が醸成できます。
私たちは、人が安心できる環境作りこそが、いま最も大切だと気づきました。
しっかりとしたテレワーク環境を仮想デスクトップで整備したい
ハイパーコンバージド(HCI)ソリューション
手軽なテレワーク環境をデータレスPCで整備したい
データレスPCソリューション「Flex Work Place」
クラウドサービスやWebサービスのレスポンス低下の原因を知りたい
NETFORWARD ネットワーク品質可視化サービス
個人PCなどによる在宅勤務でのセキュリティ対策が十分なのか心配。簡単な仕組みでセキュリティ対策を強化したい
Cisco Umbrella
日立システムズのテレワークソリューション「事業継続」と「生産性向上」を実現する、セキュアで最適なワークスタイル環境をご提案します
社内文書のペーパーレス化、業務効率化をワークフローで実現したい
Webワークフロー「X-point/AgileWorks」
給与明細を紙ベースでは無くWEBやメールで配信したい。また、社員の健康状態の把握・安否確認したい
モバイル給与配信サービス
AIチャットボットで問い合わせ業務を効率化したい
対話型自動応答サービス「CAIWA」
出社人数を少なくするため、業務自動化を推進したい
業務効率化支援サービス
外出自粛に伴う社員の健康状態をしっかりとケアしたい
健康経営支援サービス
日常の声から手軽に社員の心の健康状態をチェックしたい
音声こころ分析サービス
オフィスや施設の浮遊菌を減少させ空気環境を改善したい
紫外線照射装置「AERO SHIELD」
社員や入館者をカメラにより体温測定し、高熱者をスクリーニングしたい
体温測定 サーマルカメラソリューション
株式会社日立システムズ
産業・流通システム
サービス事業グループ
産業・流通営業統括本部
セールスデベロップメント本部
本部長
大友 圭子
株式会社日立システムズ
産業・流通システムサービス事業グループ
産業・流通営業統括本部
セールスデベロップメント本部 本部長
大友 圭子
急速に広まったテレワークは、企業の様々な悩みを顕在化させた。業務の自動化やペーパーレス化の導入はもとより、火急の課題として浮かび上がっているのが、テレワーク下での働き方改革や健康経営の推進である。日立システムズはそんな企業の悩みに寄り添い、顧客とともにニューノーマルへの歩みを進める。具体的にどのようなソリューションを提供しているのか、産業・流通営業統括本部長の大友 圭子氏に、日経ビジネス発行人の伊藤 暢人が聞いた。
――コロナ禍で加速したデジタライゼーションに対し、企業は今試行錯誤しています。御社は、顧客企業の課題解決にどのように取り組まれていますか。
「当社はITの黎明期から今日に至るまで、時代の変化に対応しながらITと人の力で企業の業務改革をサポートしてきました。コロナ禍によりお客様の相談内容も変わりました。まずオフィスや製造工場の現場では、まだ紙の資料が残っているケースが多いという課題が浮上しました。また、何とか業務をデジタル化したけれど、AIで分析できるほどは整理整頓されていない。あるいは、業務が属人的でマニュアル化されていないため自動化できない、という相談もあります。
当社は単なるデジタル化の推進ではなく、紙の資料をデータに置き換えたさらにその先の活用を見据えたうえでの下地作りをお手伝いしています。今まさにDX(デジタルトランスフォーメーション)の準備を進める企業から期待を寄せていただいています。当社はこれまでに様々な企業や現場でDXの導入をサポートしてきましたから、その知見を活かしてこれまでお客様がなかなか着手できていなかった設備やシステムの見直し、そして思い切った業務改革を後押ししたいと考えています」
日立システムズは、2011年にシステムの運用保守を担う日立電子サービスと、情報サービスを提供する日立情報システムズが合併して発足した。同社は人を財産とし、ITと多彩な人財の力を融合した独自のサービスを強みとする。近年ではコインランドリー等のIT機器以外のものの保守サービスや、園芸店の生花の在庫管理から受発注、コールセンター業務を一気通貫で請け負うなど、ITの枠を超えた業務を手掛けている。
――以前から、企業の働き方改革や健康経営支援にも取り組まれています。
「働き方改革と健康経営の推進を目的として、2018年に本社第二別館に『Connect SMILE∞ LABO』と題したモデルオフィスを開設しました。ここで社員が実際に業務をしているのですが、ミーティングエリア、個人ワーク用の机、リラックスエリア、新たなアイデアの創発を促す空間などを、社員自らが自由に選択し利用することが出来る、多目的で多機能なスペースを用意しています。
リモートワークでは会社への帰属意識が薄くなる、コミュニケーションが希薄になるといった問題が浮き彫りになりました。ニューノーマル時代のオフィスについて、新たな形を模索しています。
健康面でも、新たな課題が見えてきました。今までは部下や上司の顔を直接見て体調の変化に気づいていました。ところが、在宅勤務では社員の健康状態が見えにくくなります。そこで当社では、株式会社タニタヘルスリンクの健康づくりのノウハウと我々のIoTの技術を組み合わせた『健康経営支援サービス』を提案しています。自社の社員も今まさに取り組んでいますが、活動量計を携帯し、毎日の歩数やカロリーの消費量を測ります。出社時には『Connect SMILE∞ LABO』や社内のヘルスケアコーナーへ設置されている体組成計にて、体重・BMI・体脂肪率・内臓脂肪レベル・筋肉量なども測定することができます。
この結果を社内のカードリーダーやコンビニのローソン・ミニストップに設置されている店頭端末『Loppi』(ロッピー)にかざすと、測定データが送信され、匿名性が担保された形で個人とチームの情報が共有・記録されます。身体の状態と変化を見える化し、社員の行動変容を促すことで健康増進を図っています。また歩数ランキング表示など、チームで競い合うようなゲーム性要素を盛り込み、楽しみながら取り組むことにより社員たちの健康への意識が高まっています。当社ではこの健康プログラムを2021年度より全社に展開し、全国の約10,000人の従業員を対象に健康支援の取り組みを進めていく予定です」
コロナ禍による従業員の健康管理に対する関心は強まった。同社は取り組みの準備から継続・定着に向けた仕組みづくりまで、顧客とともに考え、リモート環境下での健康経営をサポートしてゆく。
――今後の展望をお聞かせください。
「これからの働き方として、出社と在宅のハイブリッド勤務が定着していくだろうと考えます。新しい時代の働き方を支えるデジタライゼーションを、これからも提供していきます。その一環として、お客様の課題にいち早くソリューションを提供できるよう、『VC(バリューチェーン)ナビツール』の開発に着手しています。
製造業・流通業など様々な業界の企業をサポートする中で得た知見を元に、お客様現場の数百の課題をツリー状に整理し、最適な施策・サービス・商品群をすぐに提示できる仕組みです。課題をヒアリングしながらミーティングを数回重ね、その後に提案を作成するといった従来のプロセスを短縮できるため、お客様に早くソリューションを提供できるようになります。将来の拡張性も加味しながら、今欲しいものがすぐに使える、そんな提案を実現していきたい。
一方で、どれだけデジタル化が進んでも、最後に人が携わる部分は残ります。そこは決して手を抜かず、今後もお客様と真摯に向き合っていきます」
人の力とITの力の融合という強みをさらに磨きながら、同社は企業のDXを推し進めていく。
Hitachi systems contents.
ジャートム株式会社 代表取締役
光成 章 氏
株式会社 固 代表取締役
前田 鎌利 氏
多くの企業で在宅勤務が続く中、「オンラインでの仕事には対面のときほど手ごたえを感じない...」「顔が見えないプレゼンは難しい...」「Webで検索するが、どれが有益な情報か分からない」といった声が社内から多く寄せられていました。
そこで、今回は早稲田大学の社会人教育機関「WASEDA NEO」で「オンライン顧客訪問のすすめ」等の講座を担当されている光成 章氏に講演いただき、全国から340名の従業員が聴講しました。
当日は「オンラインで役立つ仕事術」をテーマとした2部構成とし、1部は光成氏による講演、2部は前田鎌利氏との対談を行いました。
1部の講演で光成氏は、まず「Web検索の極意」としてインターネットの玉石混交の情報の中から有益な情報を探す方法を紹介しました。
光成氏は講演の冒頭で「情報は”情けへの報(しら)せ”」だと伝え、相手に決断してもらうには感情を動かす質の高い情報でないといけないと、私たちがつい忘れがちな情報の“質”について、あらためて認識させてくれました。
次に具体的な検索方法の紹介が続きます。玉石混交のインターネット上の情報を有効に活用するため、Web検索は「探す」に先立って、まず「除く」ことを提案。Googleや統計局のパブリックデータ、CiNii、国立国会図書館などのサイト画面のキャプチャを提示しながら、さまざまな検出方法による効率的なWeb検索の方法を紹介しました。なかには光成氏の講話を聴講しながら同じような検索方法を試した受講者もいたようで、すぐに使えるスキルとして習得した方もいました。
講演の後半は「オンライン対話」について。齟齬(そご)のない対話のためには具体的な仮説、案、試作品など見える形に提示することが大切で、そうすることで相手の想像力を掻き立ててインタラクティブな会話ができると紹介。画面や実物を見せることができない場合でも、たとえ話や共通の記憶事項を使いながら相手が頭にイメージするものが自分が伝えたいことと同じになるように工夫することが大切です。そうすれば本来オンラインでは伝えられないはずの匂いや感触、味も伝えられ、”相手の感情を動かす報せ”にすることができます。
実際にオンライン対話で使える相手から話を引き出す、話を整理する方法として「空欄図解」の使い方についても講義しました。相手と対話をする際、空欄の図形を用意してそれを対話しながら一緒に埋めていくという対話方法です。代表的なものとして以下の2つの図解を紹介しました。講演では時間軸を例にお話をし、左の図は過去・現在・未来に変化があったことを聞く際、右の図は反対に過去・現在・未来に変化がなかったと答えた際に用いることがあります。こうして図を埋めながら聞いていくことによって、相手は自分の考えが見える化され、整理しながら対話することができるため聞き手側は相手が自分で気づいていなかった実態を把握することができます。さらに齟齬のない理解や、レポートの作成にも役立てることができます。
最後に専門のインタビュー調査の手法(インタビューフロー)を元にした相手からの話の引き出し方についても、レクチャーしました。オンラインの打合せはチーム戦。オンサイトでの打合せでは答えられない質問には「持ち帰って確認します」としていたことが多いと思いますが、オンラインでは別の場所にいる専門家を参画させることでその場で回答することができます。事前に質問フローやチェックポイントをまとめた対話のシナリオをつくり、進行役を含め誰が何の役割をするかを決めておけば、筋立てとおりの打ち合わせが実現します。
2部の光成氏と前田氏の対談は聴講者からの質問にお二人がお答えいただく形で進行しました。聴講者から多数の質問が寄せられましたがここではそのいくつかをピックアップしてレポートします。
Q1.「在宅勤務での職場のコミュニケーションが疎遠になりがちです。リモート対話でのコツや工夫を教えてください」
前田氏)「コミュニケーションを取る上での事前情報が大事になっています。事前情報とはお互いのことをどれだけよく知っているかということ。それがない状態だとコミュニケーションが噛み合わないことも多い。雑談が大事ということはみんな分かっているが、雑談の中で相手の人となりや得意なことを取りに行くとコミュニケーションが円滑に進みやすいなと思います。」
「いろんな会社さんがコミュニケーションの機会を作ろうと工夫されています。オンラインの飲み会や時間を区切った雑談ルームなど。ですが、大事なのは機会を作った後の中のコンテンツだと思っています。オンラインは情報量が多いとすぐに相手のキャパを超えてしまう。また、オンライン会議はトランシーバーに近く、一人の方が話していると他の方は話したくて我慢してしまう。資料をシンプルに、結論はこうだとすれば話す内容も削ぎ落されていいと思います。」
光成氏)「オンラインで画面共有する資料で気を付けるのは文字は1ページに1行にすること。スマホで見る方も意識して資料を作っています。」
Q2.「ミーティングで相手の心を解きほぐすアイスブレイクはどのように心がけていますか?」
光成氏)「アイスブレイクの役割の一つは喋る練習だと思っています。相手に喋らせるような質問を投げかけます。最初のうちはAですか?Bですか?というように簡単に答えられる質問からほぐしていってだんだん話せるようにしています。相手の口慣らしの練習になるのがアイスブレイクだと思っています。」
Q3.「スライドを用いたプレゼンで図形の有効な使い方を教えてください」
前田氏)「思考の整理で図解を使って、その延長線上でアウトプットするんですけども、アウトプットする時には伝える内容によって伝え方が変わってくると思います。伝えるときに図解のまま、思考を整理したままのほうが伝わる時もありますし、別のスライドに置き換えてビジュアル(イラストや写真など)を添えて伝えたほうが伝わる時もあると思います。あとは対象者、誰に伝えなければいけないか。会社の中の知っている人、上層部にジャッジを求めるときには図解化されたものでシンプルに1枚で伝えるほうが分かりやすくて伝わると思います。でも、株主総会やキックオフミーティングで沢山の方に伝えたいときは整理したものをビジュアライズして伝えたほうがよっぽど感情が動いて伝わると思います。そこはどう伝えるかと誰に伝えるかで変えたほうがいいと思います。」
対談の中でお二人のお話に共通したのは、光成氏の言葉では「情けへの報(しら)せ」、前田氏の言葉では「念い(おもい)を伝える」という「相手の心に響かせる」ということです。それはオンラインでもオンサイトでも変わらない大切なことですね。
最後に光成氏が講演中におっしゃった情報と念いについての言葉を紹介してレポートを締めたいと思います。
「相手の心に何を響かせるかというと自分がやりたいことなんです。「私はこれをやりたい」という念いをより強くしてくれたり、念いをバックアップしてくれるのが情報です。自分の念いを強くしていって、自分の念いが強ければ強くなるほど相手に伝わっていくのだと思います。」
株式会社クロスリバー
代表取締役社長
越川 慎司
Hitachi systems contents.
株式会社クロスリバー 代表取締役社長 越川 慎司氏
国内外通信会社に勤務、ITベンチャーの起業を経て、2005年に米マイクロソフトに入社。日本マイクロソフト 業務執行役員としてPowerPointやTeamsなどOfficeビジネスの責任者等を務めた後、2017年に株式会社クロスリバーを設立。メディア出演、講演多数、著書11冊『ビジネスチャット時短革命』,『ずるい資料作成術』,『超・時短術』, 『テレワーク入門BOOK』など。
株式会社クロスリバー
株式会社クロスリバー社の越川慎司氏は623社の働き方改革を支援した実績があり、WebExやOffice365などオンライン会議サービスの立ち上げにも関わったリモートワークの第一人者。
ニューノーマルでの新しい働き方として注目され、当社も実践中のリモートワークを成功させるポイントについて講演いただきました。
セミナーでは、まず日本におけるリモートワークの現状について言及。リモートワークが失敗する原因は「リモートワークが手段でなく目的になっていること」「成功の定義がないこと」だと言います。
さらに日本の組織は欧米のような完全ジョブ型でなくメンバーシップ型が強みであることを踏まえ、これからの組織に必要な働きがい・学び方・儲け方(事業モデル)を改革するための7つのルールが、すぐに実践できるアクションとともに伝えられました。
講演後にはアンケートシステムを使用しアンケートを実施。
越川氏の講演を受講し、参加者がぜひ実践したいと回答したアクションの上位3つをご紹介します。
今回は感染対策の観点からオンラインでの社内講演会開催となりましたが、これまで本社で行ってきた講演会では参加が難しかった拠点で勤務する従業員も全国から参加することができ、多くの従業員が講演を聴講して新たな気づきを得ることができました。
今後も社内講演のレポートは随時アップして参りますのでご期待ください。
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