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Specialists ~驚きと感動のサービスを支える人財~

統合基幹業務システム「SAP」の導入を通じて、経営課題の解決を導く 加藤玲大

SAPコンサルタントとして、企業の経営課題・業務課題の解決に貢献する加藤玲大。顧客企業の課題解決をはじめ、後進の育成や、自社の発展にも尽力する彼のストーリーをご紹介します。

プロフィール

加藤玲大

産業・流通情報サービス事業部 第一システム本部 第二システム部 第二グループ

2017年入社。SAP導入を専門で行う部署にシステムエンジニアとして配属される。大学院時代に培った調査・研究ノウハウを生かし、SAP S/4HANA 向けのテンプレート開発に従事。そのかたわら、SAP導入案件の後方支援を行う。2019年よりSAPコンサルタントとしての業務を開始。数多くのSAP導入案件に参加し、顧客の経営課題・業務課題の解決に貢献。現在はプロジェクトリーダーとして活躍しながら、後進の育成や、プロジェクトマネージャーにステップアップするための研さんを重ねている。

「企業が抱える経営課題・業務課題の解決に貢献したい」

そう語る加藤玲大は、統合基幹業務システム・SAP導入のプロフェッショナルとして、数多くの企業の経営課題・業務課題を解決してきた。

SAPは全世界であらゆる業種・規模の企業が利用しており、統合基幹業務システムのデファクトスタンダードと言われている。SAPの導入を支援する情報システム会社はSAPパートナー企業と呼ばれ、日立システムズもその1社である。加藤は、日立システムズのSAP導入を専門で行う部署に新卒として入社し、現在はSAPコンサルタントとして数多くのSAP導入案件で力を発揮している。彼が現在に至るまでのキャリアストーリーを紹介しよう。

入社前の加藤は大学院でディープラーニングを研究していた。卒業後は研究職に進むキャリアパスもあったが、「黙々と研究を続けるより、人と話しながら協働することに魅力を感じた」という彼は一般企業への就職の道を選ぶ。情報システム会社を中心に就職活動を行い、2017年日立システムズに入社した。

加藤の配属先はSAP導入を専門に行う部署で、ここでSAPコンサルタントとしてのキャリアが始まった。当初は「SAPとはそもそも何?」というぐらい知識のない状態だったが、6カ月間の研修プログラムを通じて、彼はSAPコンサルタントとしての基礎知識を徹底的に叩き込まれた。そして研修が終了すると、彼は始めての仕事、SAPのテンプレート開発業務に就くことになる。

テンプレートとは、特定の業種や業務のためにSAPが持つ膨大な機能や設定をひとまとまりにしたもので、各SAPパートナーが独自にテンプレートを開発している。当時日立システムズは、1990年代初頭に販売開始されたSAP R/3に関して豊富なテンプレートを保有していたが、2015年に販売開始となった最新バージョンSAP S/4HANAへの最適化が十分でなかった。SAP S/4HANA向けのテンプレートを新たに開発することで、SAPパートナー企業としての競争優位性を確立することが加藤に求められた役割だった。

しかし、この作業はSAPに精通した技術者にとっても難しい作業だった。なぜなら、新しく開発するテンプレートはSAP S/4HANA向けの新WebインターフェースSAP Fioriで稼働することが求められたからだ。当時、SAP Fioriに関する知見やノウハウは日立システムズ社内に少なく、加藤はたった一人でこの難しい作業を進めなければならなかった。

この時に生きたのが、彼が大学院時代に培った調査・研究のノウハウである。SAP社のブログをはじめ多くの英語文献を参照し、SAP社が提供するトレーニングにも参加して貪欲に知識を吸収した。大学院での研究と同じように、順序立てて合理的に開発作業を進めた結果、作業開始から2カ月で最初のテンプレートの完成に漕ぎつけた。その後も加藤は着々と作業を進め、最終的には15個のSAP S/4HANA向けテンプレートを完成させている。

この作業を通じて加藤はSAP S/4HANAの開発に精通し、いつの間にか日立システムズ社内の誰よりもSAP S/4HANAに詳しい技術者になっていた。加藤は自身が持つ知識やノウハウを積極的に他の技術者に還元し、社内のレベルアップに貢献した。その後、彼の知見は社外にも発信された。加藤はSAP社が主催するイベント「SAP NOW Tokyo 2019」にて、100名を超える聴衆を前に自身が開発したテンプレートのプレゼンテーションを行った。この時のことを加藤は「人生で一番緊張した瞬間」と振り返る。発表後には彼のテンプレートに興味を持った企業担当者が続々と商談を申し込むなど、大きな成果をあげることができた。

そして入社3年目に加藤に転機が訪れる。東証プライム市場に上場する化学品メーカーのSAP導入プロジェクトメンバーに選ばれたのだ。それまで彼はテンプレート開発のかたわら、さまざまなSAP導入プロジェクトの後方支援をしていたが、顧客と直接対面するのはこの案件が初めてだった。SAPの機能については一通り理解しているつもりだったが、企業が抱える業務課題の解決に向けて、具体的な解決策を提示することの難しさを痛感した。壁にぶち当たるたびに加藤は何度も先輩技術者に相談し、関連資料を読み漁り、必死の思いで自分の担当業務範囲を務め上げた。

このプロジェクトでは、SAPを軸に抜本的な業務の見直しを行ったことで、顧客が抱えていた経営課題・業務課題の大部分を解決することができた。ビジネス領域が広がるにつれてシステム改修を繰り返していたため統制が取れていなかったが、SAP導入により業務が標準化され、経営判断を迅速に行えるようになった。プロジェクトメンバーとしてSAP導入プロジェクトの始まりから終わりまでを経験し、SAPがもたらす経営メリットのインパクトを実体験したことで、加藤はSAPコンサルタントとして大きく成長することができた。

持ち前の粘り強さに加え、顧客課題に真摯に向き合う姿勢が評価され、加藤はその後も数多くのSAP導入案件を担当していく。未経験の業界を担当するたびに、その業界特有の業務知識や経営管理手法を理解し、自分のものにすることに夢中になった。入社5年目には、プロジェクトの現場統括とも言えるプロジェクトリーダーを担当することになる。最近では後輩社員がプロジェクトメンバーに加わることも多く、加藤が教育担当を務める機会も増え、教育・指導の際に心掛けていることについて彼に聞いた。

「教育の際、最初に答えを教えてしまうと、後輩たちはそれを待つようになってしまいます。自分自身を振り返ってみると、答えを出そうと必死にもがく中で、問題解決のアプローチ手法を覚え、どんな問題にも柔軟に対処できるようになっていきました。“すべての答えを教えないこと”を心がけ、時には徹底的に考えさせる指導を行っています」。

そんな加藤には、SAPコンサルタントとして大事にしているポリシーがある。それが「シンプルさの追求」だ。このポリシーが生まれた理由について加藤に聞いた。

「以前のプロジェクトで、とても複雑な構成のシステムを担当したことがあります。設計・構築を担当した技術者の高いスキルがうかがえる一方で、運用にとても苦労することが容易に想像できるシステムでした。それ以来、システム稼働後のメンテナンスを担当する保守・運用チームや、システムの機能改修を担当する技術者の利便性を考えて、いかにシステムをシンプルにするかを意識するようになりました」。

加藤は現在、プロジェクトリーダーからプロジェクトマネージャーへとステップアップするため、プロジェクトマネジメントに関する国際資格であるPMP®(Project Management Professional)の取得をめざしている。彼が理想とするプロジェクトマネージャー像は、「お客さまの課題解決にコミットしながら、同時にプロジェクトメンバー全員を守ることができる」というものだ。ここにも、仕事に関わるすべての人が幸福になることを願う加藤の人柄が感じられる。

プライベートの趣味は「仕事仲間と行くゴルフ」という加藤。現在の目標はスコア100の大台を突破することだ。仕事では後輩を指導する立場の加藤も、「ゴルフでは後輩に追い抜かれています」と苦笑いする。お客さまそして、チームメンバーとの「和」を大切にしながら、SAPコンサルタントしての加藤の挑戦はこれからも続いていく。

~加藤のミッション~

SAPパートナー企業としての競争優位性の向上

加藤が所属する本部は、西日本エリアにおいて、中堅・中小企業へのSAP導入実績を豊富に持つ。中堅・中小企業に向けたSAP導入の提案方法、導入ノウハウなどを全社に共有することで、SAPパートナー企業としての日立システムズの競争優位性をさらに強固なものにしていく。

SAPコンサルタントとしてのさらなる研さん

SAPコンサルタントには、SAPの技術的知識はもちろんのこと、顧客企業が属する業界のドメイン知識、論理的思考力、コミュニケーション能力、困難やトラブルから逃げない精神力など、幅広い能力・スキルが求められる。加藤は今後もこれらの能力・スキルを継続的に高めていくことで、より多くのお客さまの課題解決に貢献していく。また、そのノウハウ・スキルを社内に還元することで、日立システムズ全体の課題解決力の底上げを図っていく。

後進SAPコンサルタントの育成

加藤は新卒として入社後、問題意識を持って主体的に業務に取り組むことで、SAPコンサルタントとして大きな成長を遂げてきた。今後は、後輩たちの良き手本、良きロールモデルとなり、自身の経験やスキル、問題解決のアプローチを積極的に共有することで、後進の育成と組織力の強化に取り組んでいく。

  • * 本内容は2022年3月時点の情報です。本コンテンツに記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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