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Hitachi
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システム概要

  • 管理対象システム:社内センターに設置されるIT資産(サーバー/ネットワーク機器)
  • 運用体制:センターおよび3拠点に管理者がそれぞれ数名
  • 導入製品*:JP1/NETM/DM、JP1/NETM/AIM

導入前の課題

社内向けWebサービスおよび業務サービスは、社内センターに集約したWeb・DBサーバーおよびネットワーク機器、ストレージなどを使用して提供している。IT設備を集約化することで、運用の簡素化を図ったのだが、設備管理の体制について問題があり、改善案を求められていた。

  • IT設備の購入は各サービスの担当から各拠点の管理者を経由して購入・設置している。サービス担当および各拠点の管理者には、サービスの改善をフレキシブルに行えるよう、低価格なIT設備の準備に関しては権限が与えられており、比較的自由に購入が可能。センターへの設置もエリアを守りさえすれば、自由に装置を置いて良いことになっている。
  • 提供サービスの内容およびサービスを利用するユーザー (社員)の人数は常に変化している。陳腐化するサービス、新しく要求されるサービスがあるため、それにともなう設備の変更も多い。IT装置は各サービスの担当の判断によって増設や廃棄を行うことが多い。
  • 各拠点の管理者経由でセンターにIT設備を設置するため、設置場所の把握のための台帳が分散している。
  • センターの運用管理者は、日々の稼働管理を任されており、障害が発生すると一次切り分けを実施して各サービス担当者に対策を任せている。最近は障害装置の特定をネットワーク管理図を使ってIPアドレスまで簡単に把握できるのだが、誰が導入した装置なのか、どこに置いてある装置なのか確認するまでに時間がかかってしまう。これは台帳が分散しているためであり、電話連絡で内容を確認しているために無駄な時間が発生している。
  • 台帳(Excel®シート)をコピーしてセンターに集める方法を試したことがあるのだが、構成変更が激しく、古いデータを参照しながら運用することが多くなり、かえって時間がかかってしまい、コピーによる運用はやめてしまった。
  • 購入ルートの見直しも検討したが、サービス改善にかかるスピードが低下することが見えており、実行するまでには至らなかった。
  • 各サービス用のサーバーに導入しているソフトウェアの購入ルートも同様に、各管理者の管理レベルに依存して正確に把握できるケースとできないケースがある。

選定ポイント

システム運用の改善ポイントは以下のとおり。

  • 社内向けサービスは常に改善することが前提で運用する。
  • 改善のためのIT装置の導入ルートは変更しない。
  • 現行設備の管理台帳をDBとして一本化。どの拠点からも運用者が参照可能とする。
  • 資産情報収集に大きく手間をかけられない。工数を最小限に抑える。

上記の要件を満たす製品選定を実施。

  1. サーバーの資産情報をネットワーク経由で自動で収集する仕組みを持っている。インストールしているソフトウェア、OSのパッチの状況、ハードインベントリなどを自動的に収集可能。
  2. 収集した資産情報を一極集約(複数データの場合データ同士の不一致が発生するため)。その情報をどこからでも参照可能なようにWebブラウザーを使ってアクセス。
  3. ほかの管理システムの情報を容易にインポートできる。特にネットワーク機器の資産情報はExcel®シートで運用しており、初期導入時の手入力は回避し、既存データを取り込みたい。
  4. 検索機能が充実している。
  5. 実物の確認を簡単にするためにデジタルカメラで撮影した写真をDBのデータのひとつとして扱い、参照可能とする。

導入前・導入後のポイント

IT設備導入の既存の運用を維持し、社内サービスのサービス改善にかかるスピードを維持しながら、資産情報の管理を自動化することができた。

導入効果

  1. 日々の稼働監視における障害切り分けと担当者への展開が、JP1/NETM/DMを利用することによって、迅速に展開することができるようになった。
  2. 資産管理の情報収集については、サーバーに関しては自動化することができ、その他の機材の情報を整理し、JP1/NETM/AIMにインポートすれば済むようになった。
  3. たな卸しの作業についても、これまでの工数を大幅に削減することができた。
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JP1/NETM/AIM: JP1/NETM/Asset Information Manager

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