

FutureStage 営業:小牧 和也
2018年7月5日
そこが知りたい!FutureStage
お客さまからのご質問にお答えする「そこが知りたい!FutureStage」。今回は「生産管理システムの導入に成功する企業・プロジェクトの共通点」についてお答えします。
本格的な生産管理システムの導入は初めてという企業さまや、システム導入プロジェクトの主導は初めてというご担当者さまにぜひご覧いただきたいと思います。営業・小牧 和也がお答えします。
もくじ
こんにちは。FutureStage営業担当の小牧和也です。
FutureStageの営業担当を始めて15年になります。これまで数多くの生産管理システムの導入を支援させていただきましたが、システム導入に成功する企業さま・プロジェクトには、いくつかの共通点がある と感じています。
その中には、FutureStage営業担当が満場一致で「この2つはだけは絶対にはずせない!」と考えるポイントがありました。今回はそんな「生産管理システム導入を成功に導く2つのポイント」 についてご紹介したいと思います。
なお、今回ご紹介するポイントは、生産管理システムに限らず、基幹システム、ERPなど、多くの部門・社員さまが利用するシステムに共通してあてはまりますので、参考にしていただければと思います。
システム導入プロジェクトがうまくいかない要因の1つに「利用者の意見を聞き入れ過ぎてしまう」 というものがあります。
システムが導入されると、多くの場合、これまでの仕事のやり方が変わります。「今の仕事の進め方を変えたくない」という声もあれば、「もっと効率的な仕事をするため、新しいシステムには絶対にこの機能がほしい」などの声もあります。
こういった利用者の声を1つ1つ叶えていくと、システムに実装する機能はどんどん増えていき、導入コストも膨れあがります。その結果完成したシステムは、特定の部門や担当者にとっては最適でも、会社という全体から見ると最適なものではないというケースが起こりえます。
利用者の声を取り入れながらも、全体最適の観点から要望を整理する、優先順位をつける、時には却下する。こういった調整を行えるキーマンがいると、システム導入プロジェクトの成功確率はぐっと高くなります。
さらに、この旗振り役が経営トップからのお墨付きを得ていると、社内調整はよりスムーズになります。社長さまには要所要所でミーティングなどに参加いただき、調整役のご支援をしていただけると、プロジェクトはより成功に近づくと思います。
ポイント
成功プロジェクトに共通するもう1つの要素は、社員さま一人ひとりが「システム導入プロジェクトに主体的に参加している」 ということです。
では、なぜ主体的でなければならないのでしょうか?
それは、システム導入プロジェクトでは社員のみなさまに行っていただく作業も多く、相応のパワーを必要とするからです。
導入準備中の打ち合わせや社内調整はもちろん、既存システムからのデータ移行や入力作業、操作マニュアルの整備、新しい業務プロセスの理解、習熟、啓蒙なども必要です。さらに移行期間中には、既存システムと新システムの並行稼働を行うため、一時的に業務量が2倍になることもあります。
これらの作業をベンダーである私たちがすべてお手伝いすることはできません。社員のみなさま一人ひとりのご協力がなければ、システムは稼働を迎えることができないのです。
こういった認識があまりなく、「システム導入はベンダー任せ」 というプロジェクトでは、導入スケジュールに遅れが生じ、場合によってはシステム導入そのものが頓挫してしまうこともありえます。
システム自体はただのハコであり、そこに魂を込めなければ使えるツールにはなりません。 そしてその作業は、私たちベンダーと社員のみなさまとの共同作業によって成立するということを、システム選定中の企業さまにはぜひご認識いただきたいと思います。
ポイント
ここまでご説明したことは、ごくごく当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これができていない企業さまが案外多いのも事実です。
導入するパッケージ製品の選定、ベンダーの選定に注力していただくことも非常に重要ですが、システム導入を推進する社内体制についても、システム選定時にはぜひ留意していただきたいポイントです。
FutureStage 営業:小牧 和也
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