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「SaaS型サービスを使って自社の基幹システムを早期に復旧する」

失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座 「SaaS・クラウドの実例紹介」編

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2017年9月、「TENSUITE Sシリーズ SaaS型サービス」はクラウド型ソリューションに統合しました。
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2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。 ※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。

基幹システムを早期に復旧

(実例2)
「SaaS型サービスを使って自社の基幹システムを早期に復旧する」
「TENSUITE Sシリーズ個別受注生産型モデル」のSaaS型サービスを使って自社の基幹システム機能を早期に復旧する方法をご紹介します。
(2011/4/14)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫

営業取引を管理する機能の立ち上げ

経理業務でお金の管理が出来たら、次には得意先や仕入先との取引の管理を立ち上げていく必要があります。一般に販売管理、購買管理、在庫管理と言われている業務です。
「TENSUITE Sシリーズ 個別受注生産型モデル」は個別受注生産に適した生産管理の機能が組み込まれていますが、基幹業務として必要な販売、購買、在庫の機能も備えています。従って、得意先、仕入先との取引の管理は業種を問わず利用可能です。
「TENSUITE Sシリーズ 個別受注生産型モデル」の販売・購買・在庫の機能概要は下記になります。

  • (1) 販売管理は、得意先からの受注を登録し、売上基準に基づいて売上を計上し売掛残を管理します。又、入金により売掛残を差引きします。
    更に、締め日毎に請求書を発行することも出来ます。
  • (2) 購買管理は、商品や部品・材料を発注し、検収により仕入を計上し買掛残を管理します。又、支払により買掛残を差引きします。
    更に、支払条件を登録しておくことで支払予定管理が出来ます。
  • (3) 在庫管理は製品や商品、部材などの単品コードを設定して、品目ごとの在庫管理を行う機能です。在庫数量は仕入によって入庫し、売上によって出庫されます。在庫は設定した倉庫(在庫場所)ごとに在庫数を管理できる機能となっています。品目ごとに在庫管理を「する/しない」という区分を設定することで在庫管理対象品目と非在庫管理品を区分することが出来ます。

上記の説明は「TENSUITE Sシリーズ 個別受注生産型モデル」のオプション機能も含めた説明になっています。
実際に利用するときには必要な機能を選択して使用することになります。生産管理を動かさなくとも、販売・購買・在庫それぞれ単独に運用することが可能となっています。
尚、生産管理については基本機能に含まれていますが、前回のコラムで説明しておりますので、そちらを参照して下さい。

マスタ設定を最低限に絞って早期に立ち上げる

多くのシステムは運用を開始する前に入力に必要なマスタコードを整理して、システムに登録することが必須になっています。「TENSUITE Sシリーズ 個別受注生産型モデル」は初期データベースの中に入力に必要なマスタコードを設定してあります。このコードを利用するとシステムのセットアップが完了するとすぐに伝票の入力が可能となります。
この方法では、コード番号を意識せずに、得意先名や仕入先名、品名を手打ちすることで取引の内容を区分けし、全て共通の諸口コードで処理する方式です。従って、受注、売上、入金の全てが1つの諸口コードに集約されます。しかし明細にはそれぞれの名称が表示されますので販売、購買の明細や合計の管理は可能になります。得意先別、仕入先別や品目別の集計はEXCELなどの集計ソフトを利用し、名称をキーとして集計することになります。
この方法はすぐに稼動できる点でメリットがありますが、全くコード登録せず諸口コードで業務を行うのは管理上無理があります。本来の諸口コードの利用方法はスポットの取引先や品目が発生し、個別管理が必要ではないにもかかわらずシステムにコード設定しなければ運用できない不便さを解消するものです。また、システムの立ち上げ時には最低限の個別管理するコードのみを登録することで運用をスタートできることも狙っています。今回の目的である「業務開始時に最低限の機能を早期に立ち上げる」時には有効な手段といえます。

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