2022年10月
こんにちは。田中慎太郎と言います。都内の私立大学の政治経済学部に通う2年生です。ゼミのOGである美咲いずみさんのベンチャー企業でインターンをさせてもらうことになりました。今日は、企業におけるPC運用のあり方を考えていきます。
美咲いずみ
株式会社DXファームCEO
5年間のITエンジニアの経験をもとにフリーのITコンサルとして独立
7年ITコンサルタントを務めたのち、起業
田中慎太郎
大学2年生
DXファームのインターン生
佐藤絵梨奈
株式会社DXファーム CIO
いずみのエンジニア時代の元同僚
結婚を機に退職し、専業主婦をしていたが、いずみが起業するにあたって、バックオフィス業務の責任者としてリクルートされる
慎太郎
おはようございます。
いずみ
おはようございます。
絵梨奈
おはようございます。慎太郎くん、ここでの仕事は慣れてきました?
慎太郎
はい、徐々にですが慣れてきました。
絵梨奈
ちゃんとお話するのは初めてですよね。改めて、DXファームでCIOを務める佐藤絵梨奈といいます。私はあまり現場に出ることはなくて、DXファームのバックオフィス業務全般を担っています。
いずみ
絵梨奈さんがいないとこの会社は回りません!
絵梨奈
改めて、よろしくお願いします。
慎太郎
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
いずみ
今回、絵梨奈さんを交えて弊社のPC運用の見直しをしていこうと考えています。
慎太郎
PC運用の見直し?
いずみ
はい。慎太郎くんもここでインターンをするにあたり、会社のPCを貸与しましたね。
慎太郎
はい。
いずみ
会社では顧客の個人情報などを扱うので、基本的には社内の業務は社用PCで行うのが一般的です。
慎太郎
そうですね。普段ゲームばかりしている自分のPCに、重要な情報を入れるのは怖いです。
いずみ
そこでどの企業も自社のPC運用には慎重に慎重を期すんですね。
絵梨奈
ありがたいことに、弊社も少しずつ大きくなってきました。そこで、改めてPC運用について考えていかないといけません。
いずみ
PC運用については、お客さまからコンサルティングを頼まれることも多いので、予習と思って考えていきましょう。
慎太郎
はい!
絵梨奈
では、質問です。企業がPC運用をしていく上で様々な課題があると思います。どんな課題が考えられますか?
いずみ
いろいろありますね。
慎太郎
やはり、セキュリティでしょうか?
絵梨奈
セキュリティの課題はつきものですね。大企業ですら個人情報の漏えいはよく報道されています。他にはどうでしょうか?管理面で考えてみましょう。
慎太郎
社員一人一人に端末を用意するとなると、機器の調達が大変そうです。
いずみ
調達や運用のベンダーがバラバラということもありますね。
慎太郎
それは一本化したいところですよね。
絵梨奈
ベンダーがバラバラだとそれぞれに対応をお願いすることになり、手続きが煩雑になります。管理負担が重たくなりますね。
いずみ
前にコンサルティングに行った会社では稼働していないPCが問題になっていました。
絵梨奈
上手に管理しないと、機材を余らせてしまうんですよね。
慎太郎
思っていたより、PCの運用って大変なんですね!
絵梨奈
PC運用の課題は、それぞれの環境に応じて、多種多様かつ、日々変化しています。
いずみ
そのことは同じ社内でも言えます。ワークスタイルによってデバイスに求められる要件は多様化が進んでいるので、社内で一律に同じ端末を、というわけにはいかなくなってきました。
絵梨奈
こういった状況の中、PCライフサイクル管理を月額課金のサブスクリプションモデルで提供するDevice as a Serviceというサービスが注目されています。
慎太郎
デバイス・アズ・ア・サービス?
絵梨奈
頭文字を取ってDaaSと呼ばれます。
慎太郎
ダース? 初めて聞きました。サブスクリプションモデルということはPCのサブスクってことですね。
絵梨奈
はい、その通りです。なぜ、サブスクリプションモデルが注目されるのかというと、従来の年単位のリース契約では、仕事を取り巻く環境の変化に対応しにくくなったからです。
いずみ
新型コロナ流行以降、テレワークといった新しい働き方が出てきたのは記憶に新しいですね。これまで通りの職場環境でPC運用は難しくなっています。
絵梨奈
また、DaaSは、人数に合わせて利用台数を調整できます。加えて、デバイスの入れ替えも柔軟にできるので、従業員ごとのニーズに合わせて対応が可能です。
いずみ
従来のリース契約では契約期間中に徐々にPCのスペックが足らなくなることがありました。実際に、新型コロナ流行以降、いざテレワークを導入しても、ZOOMアプリを立ち上げただけで動作が重くなってしまった。なかなかエクセルファイルを開けない。そういった声をよく聞くようになりました。
慎太郎
最近は、ブラウザでホームページを閲覧するだけでも、かなりメモリを消費するようになって驚きます。ブラウザを開きながら、オフィスソフトとオンライン会議のソフトを立ち上げるとなると、メモリ8GBでもギリギリの印象があります。
絵梨奈
そうした中、状況に応じてデバイスを入れ替えできるDaaSは注目されているわけです。
慎太郎
それに、サブスクなら、大きな投資ができない企業でも導入しやすそうですね。
絵梨奈
はい、導入のハードルが低いのもサブスクリプションモデルの特徴です。
いずみ
その導入のしやすさもあってDaaSの利用は徐々に増えています。
慎太郎
リース契約から乗り換える企業も多そうですね。
いずみ
とはいえ、市場のDaaSサービスはまだまだ黎明期と言えます。これから徐々に盛り上がっていくでしょう。
絵梨奈
PC運用の現状が分かってきましたか?
慎太郎
はい、ここまでの話を聞いて、分かったことは3つです。
商品紹介
慎太郎
ちなみに、DaaSでおすすめのサービスにはどんなものがありますか?
いずみ
日立システムズの「LCM(ライフサイクルマネジメント)」というサービスがあります。
慎太郎
このDaaSが他の競合サービスに比べて優れているのはどんなところなのですか?
いずみ
競合への優位性を考える上で、LCMのメリットをまとめると大きく3つあります。
メリット(1) 安定した納期の確保
メリット(2) 必要な期間に必要な台数を提供
メリット(3) サービス全体のサブスクリプション化で初期費用の抑制
絵梨奈
どれも、DaaSを導入する上で押さえておくべきポイントになっていますね。
慎太郎
それぞれのメリットの内容が気になります。
絵梨奈
「メリット(1) 安定した納期の確保」とはどういうことですか?
いずみ
LCMでは、カスタマーのフォーキャスト情報(需要予測)を元に、日立システムズがデバイスをPCベンダから先行購入します。それにより、オーダーから納品まで安定した納期を実現できます。
慎太郎
需要予測を元に予め購入してあれば、急な対応にも困らなそうです。
絵梨奈
今の慎太郎くんの意見が、そのまま「メリット(2)必要な期間に必要な台数を提供」につながりそうですね。
いずみ
その通りです。日立システムズがデバイスをPCベンダーから先行購入しているため、必要な期間に必要な台数を提供してもらえます。
慎太郎
予備機・不稼働PCの削減にもつながりそうです。
いずみ
この2つのメリットは、よくあるPCベンダーと直接やり取りする場合と比べてみるとわかりやすいと思います。PCベンダーと直接やり取りをする場合、その都度、発注しなくてはなりません。そしてPCベンダーから納期回答をもらい、納期される流れになります。この場合、部材ひっ迫が発生したり、途中でモデルの変更があったりした際に面倒です。また在庫を保有してしまい、無駄なコストがかかってしまいます。
絵梨奈
これが、DaaSになると、フォーキャスト情報を元に、日立システムズ/ファイナンス会社が先行購入しているので、オーダーから納品までの納期が確実になります。先行購入したPCを、必要な期間に必要な台数を提供するので無駄がなくなります。
慎太郎
効率的で良いサービスですね。良く出来ている分、導入コストに警戒してしまいますが、ここで「メリット(3) サービス全体のサブスクリプション化で初期費用の抑制」が意味を持ってきますね。
いずみ
PCのDaaS化により、LCM全体をサービス利用料という形にすることが可能となります。イニシャルコストを抑え、ITコストの平準化が可能となります。
通常の購入ですと、導入時、運用時、撤去時の各フェーズで費用が発生しています。これがDaaSだと毎月金額が一定です。
絵梨奈
それは助かります。コストが一定だと管理もしやすくなります。弊社でも、今のリース契約が切れたら、日立システムズの「LCM(ライフサイクルマネジメント)」へ乗り換えを検討しましょう!
[野付敦 記]
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。