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株式会社 日立システムズ

専門家コラム:職場のポジティブメンタルヘルス~健康増進と生産性向上の両立に向けて~

【第3回】with・afterコロナの本当の働き方改革
~ボディ・メンとソーシャルディスタンスを生かして~

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が解除されました。さて、ここからです。5月26日、日立製作所は今後も在宅勤務を標準とした新たな働き方に転換する方針を明らかにしました1)。日立といえば、「この樹、何の樹、気になる樹」というあのCMを思い出します2)。「人に、社会に、次の時代に、新しい息吹を吹き込む」、あの太いモンキーポッドの樹のように、しっかりとした“軸”があるからこそできる変化に対する行動変容。本コラム最終回は「ボディ・メンを生かしたwithコロナ、afterコロナの働き方改革」を提案します。ポイントは“どこに居るか”ではなく“どう居るか”です。そう、もう場所は関係なくなるのです。

1.自体軸を持ち、ソーシャルディスタンスを意識して働いていると起こるであろう自己変革

第一回にて自体軸の話をしました。その軸があることによってわれわれは、常に自分をセンターに置くことができます3)。自分をセンターに置くとはどういうことか、順を追って説明します。

まず三次元空間で生活している私たちの周囲には、上下、遠近、左右という3つの軸からなる箱(自己座標枠)が存在します4)。その内、上下の軸を自体軸とし、遠近と左右の3軸が交わる点を仮に“自分点”としましょう。そして自分点は、上下遠近左右の軸を結びながら、自己座標枠内を移動できます。するとどうでしょう、猫背かつ座りっぱなしで(上下の軸が狭い)、三密に居ついたとしたら(遠近、左右も狭い)。自分点の移動範囲がめちゃくちゃ狭くなりますよね。それがいわゆる“ストレス”の正体ではないかと考えられます。姿勢を良くして背を伸ばしたり、多くの時間立って生活するとどうなるか。上下の軸が伸びるので、自己座標枠はタテに伸びます。そして極めつけのソーシャルディスタンス。左右、遠近の距離を取るようになるとどうなるか。もうみなさんお気づきですね。この箱がでかくなります。つまり、自分点の移動範囲がとっても広くなるのです。他者(環境)からの干渉から距離がとれますので、否応なく自分の考えを意識し、余裕をもって環境に働きかけることができるでしょう。自己改革が起きます。さらにそこに時間軸を意識して四次元とすると、おそらくその人の生き方の質は格段に変化することでしょう。ちょっと図では表現できませんが。

2.自己改革を起こした私と企業との新しい関係

自己座標枠が広がり、自分の考えの意識や余裕を十分に持ち、自己改革を起こしたあなたがまず体験すること、それは自分と企業との関係を見直すことでしょう。自分の精神内界が構造拘束的である、つまり狭い枠に閉じ込められていると、その中でネガティブな思考や感情状態が繰り返され、対処不能になってしまう5)。しかし、あなたがボディ・メンの考え方と姿勢を身に付け、ソーシャルディスタンスを十分に保つことで、束縛から解放されて自己座標枠が広がり、今までよりも環境と物理的・心理的距離を保って生活できるようになることでしょう。そこで今まで見えていなかったさまざまなものが見えるようになるはずです。例えばそれは、新しい企画かもしれない。または、無駄な仕事の発見や効率的な仕事の方法かもしれない。もっと言うと、自分と企業との理想や理念の一致や不一致かもしれない。

3.社員の自己改革の促進とそんな社員に選ばれる企業であるために

既述の通り、ボディ・メンとソーシャルディスタンスのコラボレーションにより、自己改革を起こした社員の生産性が向上することは間違いないでしょう。そして、今後は、さまざまな働き方の例が提示され、社員の近視眼的傾向は減り、達観的視点や俯瞰的視点はさらに強化される。つまり新しい自己と変化の可能性を感じ始めた社員が、いまここに留まり続ける可能性は低くなっていきます。そんな社員に選ばれる企業であるためにはどうすれば良いか、それはやはり新しいあり方と変化を示し続けることだと考えます。企業も法人である以上、そこには自己座標枠が存在します。企業自身が幹という名の自体軸を確立し、枝葉を広げるがごとく社会とのソーシャルディスタンスを取り、今までは見えなかったさまざまな価値を想像する。すると大樹に集う若鳥のごとく、未だ見ぬ社員が自分の価値を投影し集まってくることでしょう。まさしく「人に、社会に、次の時代に、新しい息吹を吹き込む」作業が必要なのです。

ボディ・メンのより詳しく具体的な方法についてはまたの機会に譲ります。
お読みくださり、ありがとうございました。

最後に、「ボディ・メン」を企業で実践していく時に役立つサービスを紹介します。「ボディ・メン」による変化を数値化できるサービスとして日立システムズさんの「健康経営支援サービス」があります。これは、社員の身体の状態を見える化するというコンセプトで提供されているサービスです。社員の健康への取り組みを実践から定着までサポートするための大変有用な仕組みがあります。中でも興味深いのは“音声こころ分析サービス”です6)。直立位姿勢によって最大発声時の音圧レベルが上がることがわかっていますから7)、「ボディ・メン」による姿勢が社員の健康と生産性に与える良い効果を測るために有用であると期待しています。声の調子が定量的に測れ、社員も企業側も見やすく把握できる点がとても魅力的ですね。

参考文献

  • ※ コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。

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