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「新規市場進出に必要なIT武装と業務改革」

失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座 「システム企画」編

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。

新規市場進出

(企画1)
「新規市場進出に必要なIT武装と業務改革」
受注低迷の打開策として新規マーケットに進出!しかしその打開策が在庫過剰とコスト高を生む結果に。 新事業立ち上げ時に必要なシステム要件と社内体制とは?
(2010/3/8)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫

顧客(需要)の変化を俊敏に感知するための改善策

従来の業務処理は月次締めに向かって営業は受注、出荷、売上、入金、購買では発注、仕入、支払の伝票を入力し、工場では生産計画に基づく生産実績、原材料の出庫、在庫の移動、棚卸のデータを入力し、月次で締めて販売・生産・在庫のレポートを発行していました。 また、外貨取引は月末にまとめて計算し、月次レポートに反映させる仕組みとしていました。 業務処理の感覚としては業務の実績を正しくインプットし集計し、決算することに主体が置かれていました。 この状態では社員の意識も過去の実績結果を報告することに向いており、顧客の需要の変化を感知し先を読んで手を打つ意識は薄い状態でした。
この点を180度転換するために取り組むべき課題は社内の業務風土の改革です。
今回の改善プロジェクトの検討結果として以下の改善項目があげられました。

業務感覚の再教育:しつけ・取組姿勢

  • (1) 新規マーケットに果敢にチャレンジしている他社の成功事例を教材として、各部署で仕事に対する取り組み姿勢を議論し、各自の意識改革を図る。
  • (2) 各部から社長指針に基づく改善提案を提出させ、部署別に改善実績を開示し、全社レベルで優良部署を表彰する。

仕組みの改善:基幹システムも含めた業務改善

  • (1) Webシステムを採用し、国内のみならず海外拠点からも自社の生産・在庫状況がリアルに参照できるようにする。
  • (2) 営業の前線から顧客の需要を入力でき、計画部門の集約できるシステム化を図る。 入力する情報は確定受注だけでなく、引合い、内示情報も投入し生産計画、在庫計画に反映する。

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