日立システムズのお客さまをご紹介するシリーズ。
第1回目は、ICTを活用した産業と観光の活性化により地域経営のデジタライゼーションの支援をさせていただいている、山形県西村山郡河北町様(以下河北町)の魅力を紹介します。
7月の梅雨の時期から梅雨明けにかけて、真黄色の花を咲かせる紅花。
山形県のほぼ中央にあって、万年雪を抱く月山(がっさん)や雄大な朝日岳、さらには樹氷で有名な蔵王山を遠くに望みながら、山形県の母なる川、最上川と清流寒河江川(さがえがわ)に囲まれた風光明媚な環境の中にあります。
山形空港を表玄関とし、山形新幹線さくらんぼ東根(ひがしね)駅、山形自動車道寒河江インターチェンジからは車で15分の距離にあり、東北中央自動車道東根インターチェンジからは、わずか7分のところに位置します。
河北町観光協会は、1962年8月に設立され、谷地(やち)ひなまつり、谷地どんがまつりなどの普及活動をはじめ、多くの観光資源や名産品の開発を推進しています。
1990年4月には、河北町から紅花資料館の管理委託を受けて、当館を中心とした観光産業の振興に取り組んでいます。
河北町は、早くから水田が開発され、米と紅花を中心に栄え、最上川の舟運によって上方文化と直結しながら、優れた文化遺産を残してきました。
寒暖の差が激しい盆地特有の内陸性気候と、紅花栽培に最適と言われる最上川流域の気候条件を背景に、室町時代から紅花が盛んに栽培されてきました。特に江戸時代から明治初期にかけて、生産量は全国の半分を占め、最上川の舟運により紅花の集散地として栄えて、その名声は全国的に広まりました。
べに花おとめについて
国内外から採用された「べに花おとめ」が紅花の通年栽培実験や紅染め、紅花を活用した商品開発などを体験したり、河北町の魅力や活動内容をソーシャルメディアなどを通じて情報発信していく予定です。これらの情報を日本だけにとどまらず、アジアの複数地域にWebメディアを活用して配信することで、各国から観光客を誘致し、地域産業を活性化していきます。
春まだ寒い4月中ころに種が蒔かれる紅花は、寒暖の差が激しいここ村山盆地で育ちます。そして半夏生(7月2日)のころ、他の花に先がけて一輪だけが花をつけ、やがて、すべての花が黄色に色づきます。目の覚めるような黄色い花が日を追って赤く色づくころ、花摘みが行われ、紅餅が作られます。この紅餅から染料や口紅などが作られます。
7月のべに花まつりでは、紅染衣裳の展示、紅花の切り花をプレゼント、紅花の切花展、紅花の摘み体験が行われます。
行事予定については、イベント暦をご覧ください。
「屋台競演」
「囃子屋台」
約400年もの歴史を誇る「どんがまつり」は、9月の敬老の日を含む土・日・月の3日間、町をあげて開催される谷地八幡宮の大祭です。
「どんが」という名称の由来は、「どん」は楽太鼓、「が」は鞨鼓(かっこ)の音で、江戸時代から「どんがまつり」と呼ばれています。
初日は、無事祈願の祓式で幕を開け、神秘的に輝くかがり火の中、氏子による神輿渡御(みこしとぎょ)~ごらんじょうまいり~が行われます。
2日目は、神事の後、本宮へ還る2キロにおよぶ神輿還御(みこしかんぎょ)の行列が繰り出し、祭典の最高潮を迎え、最終日には、京都の祇園囃子(ぎおんばやし)の名残りを感じさせる囃子屋台の共演で、町内ごと独自の囃子を奏でる笛太鼓が鳴り響きます。
旧暦3月2日「ひな市」
4月2・3日「谷地ひなまつり」
春の訪れを感じさせる雛人形は、その昔、紅花の取り引きとともに京都などから上方文化が伝わったものです。
約400年前に谷地城主 白鳥十郎が市を開いた旧暦3月2日の市がちょうど雛の節句に当たるため、その名残りとして、「節句市」、「おひな市」、「ひな市」と呼ばれています。「ひな市」には、雛人形やだるま、玩具などのほか、雛節句用の食品や郷土のお土産などが立ち並びます。
「谷地ひなまつり」は、毎年、ひと月遅れの4月2日、3日に行われ、普段は一般公開されていない旧家の蔵座敷や大広間で全国有数の時代雛の逸品を見ることができます。
全国で唯一の紅花資料館。1981年に、本資料館の敷地・建造物・古文書など地域の文化、産業の向上のためにと10代目当主から、河北町に寄贈されました。さまざまな資料や紅花染めの逸品を通じて、河北町の歴史と文化について理解を深めることができます。また、鮮やかな色彩が魅力の紅花染めを体験することもできます。
紅染め
紅染めの風呂敷とハンカチ
紅花の紅色は、平安時代より高貴な色とされており、摘み取った花びらを洗い、寝かせ、「紅餅」にして、染め上げます。着物地(反物)からハンカチなどの小物まで、色鮮やかな紅色に染められています。
国道287号河北町の東の玄関口にあります。1階には町の特産品やお土産を扱う売店、3階には展望抜群の「みはらし食堂」「みはらしカフェ処」があり、河北町発祥の肉そばのほか、ソースカツ丼なども味わうことができます。4階には展望台があり、大自然のパノラマが楽しめます。
農業体験や観光、ビジネスの拠点として利用できます。温泉施設「ひなの湯」もあり、宿泊が可能です。また、「体験型滞在施設」として河北町ならではの四季折々の農業体験ができます。
4月中旬~5月下旬 いちご狩り
5月中旬 田植え体験
6月中旬~7月上旬 さくらんぼ狩り
7月中旬 紅花摘み取り
親鳥のダシが効いたコクのある冷たいスープとコシの強い田舎そばが特徴の冷たい汁そばです。県内はもちろん、県外からもそば好きがやってきます。B1グランプリでも受賞しています。ぜひご賞味ください。
河北町は、山形県を代表するさくらんぼの産地です。夏冬・昼夜の寒暖の差が大きい恵まれた気候が、糖度の高い、品質の良いさくらんぼを生み出しています。6月下旬になると農家の人たちやさくらんぼ狩りをする観光の人たちなどで賑わいます。
米栽培に適した恵まれた気候と月山の雪解け水が注ぎこむ寒河江川の清らかな水で育てられています。山形を代表するつや姫、はえぬき、こしひかりなどが高い評価を得ています。
河北町には、2 軒の酒蔵があり、古くから地元の社氏と蔵人で地域の人々に愛されるお酒を作っています。
寒暖差が激しく、夏場は湿気の多い河北町では、味の濃いみずみずしい野菜が育ちます。色鮮やかで見た目も楽しめます。新鮮な素材の味をぜひご堪能ください。
晩生の枝豆は、日本一のボリュームと言われており、食べ応えのある品種です。山形で青豆といえば「秘伝豆」と言われるぐらい独特の香りとこくのあるおいしい豆として知られています。この秘伝豆を使った豆腐は絶品です。
全国有数の生産量を占め、家庭用の実用品からブランド品まで、品質、デザインともに高い評価を得ています。
ICTを活用した地域産業活性化に向けて、次のような施策を進めています。
App Store
(iOS版)
Google Play
(Android版)
左から
株式会社日立システムズ 三上貴弘
河北町 宇野様
河北町観光協会 阿部様
株式会社日立システムズ 荒澤隆之
「農業ICTを活用し、紅花栽培に関するデータの収集・分析、さらには紅花を通年で咲かせる技術の確立など、紅花を通じた地域産業の活性化に向けて一緒に盛り上げてくれることを期待します。」河北町 宇野様
「ICTを活用した河北町の観光PR支援をしていただき、河北町の観光活性化に一緒に取り組んでいきたいです。」河北町観光協会 阿部様
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。