第1回 (後編)
プラットフォームソリューション部は
相手のリアリティにあったUXの意味を問う
福田:長岡さんの仕事のスタイルは、今、お話してくださっているように、「現場運用にきちっとフォーカスをしたシミュレーションを大事にする」、そういうスタイルだと思うんですけれども。そういう運用視点、お客さまがどう使うのかという話を丁寧に組み立てる仕事の仕方は、まさに「UX」の話だと思うんです。しかもそれはリアリティーに即した最適な流れを対話から導き出し形にしていく、地道なフロー。たぶんそれは、UXという言葉が作られる以前から、日立システムズさんに企業文化として伝わり継承されてきた、UX設計メソッドなのだと思います。「UX」は、時代キーワード。でも、ちゃんとした会社は、その言葉が生まれるずっと前からその視点を持って仕事をしている。日立システムズの「日立UXシステム」みたいな概念と具体みたいなものが言語化されて、社内外に伝えられていくことには大きな意味がある気がします。
長岡:UXシステム。
福田:昔から普通にやっている人にとっては、言語化する必要もないんです。それが当たり前ですから。でも、情報が価値を持つ時代。新しいプレーヤーは自分たちの新しい価値を新しい言葉で定義します。でも、それは言い方が違うだけだったり、既存の価値を言い換えてるだけだったり。現場感なく、ただ金になる時代メソッドとして売り物にしている会社もある。その中で、お客さまにとっての現場リアリティーを前提に、イノベーションと現場運用の良きバランスの上になりたったUXを設計する「日立メソッド」、あるいは「日立システムズのUXフロー」は、もっと伝えられていいし、もっと共有されるべきだと思います。
長岡:今、ちょっと悩みがあって。案件のご依頼が増えすぎてきて忙しすぎることも発生してるんです。
福田:分かります。そうなります、丁寧に仕事してたら。長岡さんのノウハウの共有、継承が重要ですよね。増やさないと、長岡さんを。
長岡:それは大きな課題です。
長岡:「物売りじゃない、運用売りだ」と、日立システムズの社長からもそうした指針をいただく時代になっています。立派な技術を売るというよりも、その土台を入り口にした統合管理システムをつくることが自動化の一歩になり、そこからIoTやインダストリー4.0の世界まで、お客さまをお連れするのが私たちの仕事だとおっしゃっています。
福田:なるほど。
長岡:でも、まだ足りないんです。仕事をしていく中で、どうすればできるのか?、もしくは、どのパートナーと組めば実現できるのか?って、やっていかないといけなくてですね。お客さまは実現したいと言っていらっしゃる。自分たちも実現したいと思っている。けれども、確実に進める方向じゃないと、予算ってやっぱり出てきませんし。そこはまだ明確じゃないので、まだ作らないといけないし考えなきゃいけないんです。
福田:今日は、たくさん話を聞かせていただいて、ありがとうございました。
長岡:ありがとうございました。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。