ページの本文へ

Hitachi
お問い合わせお問い合わせ
株式会社 日立システムズ

日立システムズ UXの現場

第1回 (前編)

プラットフォームソリューション部は
相手のリアリティにあったUXの意味を問う

相手のリアリティにあった提案のオリジナリティ

福田:それは、工場長クラス、あるいはマネジメントクラスといった全体を管理している人の価値とか意味とかということだけじゃ図れない現場全体像を、どう設計していくのかという話ですね。

長岡:はいそうなんです。例えば私たちは、効率化の結果「人が減らせます」という提案はあまりしないんです。というのは、工場現場は3交代などが採用されてすでにだいぶ減らされていて、最低限でやっていたりするんです。このシステムを入れると1人減りますよという提案は、上の方には受けがいいんですけれども、下の方にはすごい受けが悪い。であれば、「人は変わりません」と。ただし、やり方を変えることによって、機械の故障が減るので生産性が向上します。予備品を使わなくなるので予備品代が浮きます。それで設備費用が大幅に減りますと。その代わり管理が必要になるので、人は、むしろやることは増えます、と。

福田:そうか。人の価値は、より高まりますよと。

長岡:そうですね。その代わり、設備の費用がガクッと億の単位で減ることもある。そういう試算は、日常的にお客さまにお出ししています。

福田:そういう試算は手作業なのですか?

長岡:手作業です。

福田:そうですよね。ケース・バイ・ケースというか、ケースごとに全く違いますもんね。

長岡:テンプレートはありますが、その場で言えるほどのことはなかなかできないです。

福田:そうですよね。クライアントから依頼されるって、そういうことですもんね。

長岡:私たちは初回訪問のときに大きく2種類の提案書を持っていくんです。メールで概要を聞いているという前提の下に、1つ目は、標準的な事例とか私たちの考え方とか、そうした内容のものをお出しします。そして2つ目が、いただいたお客さまの課題から、仮に効率化させた運用をした場合にはこういう流れでこういう改善が必要になり、私たちはここでこういうお手伝いができますという提案書。多くの場合、この2つ目の提案書で、お客さまに食いついていただく場合が多いです。

福田:なるほど。

長岡:私たちは、日立グループのグループ製品を売る場合も多い。いい製品ですが、価格もそれなりにする。その中で自分たちの仕事の価値を認めていただくためには、お客さまの運用をこう理解したうえでこう効率化しますという最初の知恵出しのオリジナリティが重要になります。プレサービスとか、プレエンジニアリングという表現をしているんですけれども。システム化の前の部分について要件定義もお手伝いしましょう。棚卸しのシール貼り付けが大変だったらそこからやりましょう。予備品倉庫が汚かったら、その整理整頓からお手伝いましょう。そうした提案も最近は必要に応じてしています。

第1回 (後編)

プラットフォームソリューション部は
相手のリアリティにあったUXの意味を問う

続きを読む

日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。