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株式会社 日立システムズ

日立システムズ UXの現場

第1回 (前編)

プラットフォームソリューション部は
相手のリアリティにあったUXの意味を問う

AI、IoT時代の現場とUXの関係

福田:人間が手作業でやっていたことが、どんどんIT化され、効率化される、あるいは自動化されていくということの先には、AI的なる話も含めて、もう機械がやってくれるというようなUXも近しい未来に想定されるということでしょうか。

長岡:多くのケースでは、どこに何があるか分からない状態からスタートしているので、自動化までは道のりが長いんです。私たちの提案の中には、IoTの提案も含まれますが、IoTもまだ始められないケースがほとんどです。まず台帳が実態とそろった状態になっていないとスタートできません、という話をしています。IoTをやりたいという相談も受けています。その提案もします。ですが、お話を伺ってみると、設備がいつも移動していて台帳と違う場所にあるとか、IoTでセンサーを付けようにもセンサーに書き込む情報と設備の情報が一致していないとか。まずそこから整理しないと導入できないというケースが多いんです。

福田:前提となる基本の準備ができてないとダメなんですね。

長岡:そうなんです。

福田:ただきっと、どんどん新しいテクノロジーが実装されてどんどん便利になると、その時代のUXってこれまでと違う視点が必要になりそうですね。例えば、IoT的な技術が進化して、機械が「はいはい、じゃあ今日は僕が通信しておきますから」って、やってくれる環境になったときに、そこに関わる人間のエクスペリエンスというか、仕事の意味とか流れとが大きく変わることによる新たなデザイン、設計の考え方が必要になるかもしれない。

長岡:私も、そう思います。30年来同じ業務をやっていった方が、31年目に違うやり方を求められると、その抵抗はすごく大きいんです。

福田:そうですよね。

長岡:そこは管理者の利益だけを追求するとこの仕事ってうまくいかないんです。現場の方もメリットがあるような提案を両輪でやっていかないと、どこかで止まるんです。

福田:それは面白いな。面白いというか大変だなとも思うんですけれども。IoTの時代がやってきて、部品が、あるいは機械が自律的に何かをするという時代になったとき、でもそれを現場で見ているのはやっぱり人間だから、人間との関係の中でこの自律性がどう機能するか、協働するのかが重要になるなる、と。ひょっとすると、ある現場では必要もないのに「今からデータを送るね」と部品に喋らせる必要があるかもしれない。みたいなことも含めた、次の時代の最適なるUXの在り方、現場いる人間との関係の中でのUXのあり方、みたいなことが模索されていくんですね。

長岡:そうですね。

日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。