(写真左から)ウインクレル株式会社 尾上幸生 氏、仁平昌和 氏、日立システムズエンジニアリングサービス 吉原亮、内山卓哉
ウインクレル株式会社様(以下、ウインクレル様)は、食品・医薬品・プラスチック関連業界向けの機械輸入業で高いシェアを誇る、設立1885年の歴史ある企業です。同社では、Excelによる案件別の損益管理に取り組んでいましたが、旧基幹システムとの非連携や統一マスタの不備により、理想とする損益管理を実現できずにいました。「案件別の損益管理ができる卸売業向けシステム」を条件にシステム選定を進めていた同社は、ソフトウェアだけでなく、ITに関わるすべてをワンストップで提供できる点を高く評価し、日立システムズの「FutureStage」の採用を決定しました。
導入前の
課題1 |
旧システムとExcelによる管理では正確な「案件別の損益管理」を実現できない。
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導入後の
効果1 |
FutureStageの拡張性を生かし、卸売業における、正確かつ迅速な「案件別の損益管理」を実現。
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導入前の
課題2 |
情報システムの専門部署がないため、データバックアップ、ヘルプデスクなどIT管理に時間を割くことができない。
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導入後の
効果2 |
ITに関するすべてをワンストップでサポート。本業への集中とIT管理レベルの向上を実現。
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導入前の
課題3 |
統一マスタの不備や、業務フローの未整備による属人的な業務処理を脱却したい。
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導入後の
効果3 |
FutureStage導入にあわせて、統一マスタや業務フローの整備を実施。業務処理の標準化を実現。
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販売後のアフターサービスも含めた正確な「案件別の損益管理」を実現したい
ウインクレル様のビジネスは、販売単価が高く、メンテナンスなどのアフターサービスも継続して発生するため、機械卸売業には珍しく「案件別の損益管理」がマネジメント上、必要不可欠です。
しかし、旧システムには売上・仕入の2つの機能しかなく、損益管理をはじめシステム機能が現状業務に即していないのが実態でした。
そこで同社は、案件別の損益管理をはじめ、業務フローの統一、各種マスタの一元化、多拠点を結ぶネットワーク化などを実現するため、基幹システムの刷新を決断しました。
システム化により既存業務の標準化をめざすことにしたのです。
FutureStageの機能性と柔軟性を高く評価「ユーザー要望への対応力がもっとも優れていた」
ウインクレル様は複数ベンターを比較検討した結果、機能拡張の柔軟性を評価し、日立システムズの「FutureStage 卸売業向け販売管理システム」の導入を決めました。
ウインクレル様向けの「FutureStage 卸売業向け販売管理システム」では、受注・売上・入金など業務処理の各画面において対象となるプロジェクトを指定でき、営業員の利用経費や技師の作業時間(労務費)もプロジェクト別に入力できる機能が追加開発されています。これにより、懸案であった案件別損益をスピーディーに把握することが可能になりました。
新システムを社内に早期定着させるため、画面表示にも現場ユーザーの意向が数多く反映されており、「ユーザー要望への対応力は日立システムズがもっとも優れていた」とシステム責任者の仁平氏は振り返ります。
月次決算を10営業日以上も短縮、正確な損益管理により現場の採算意識も向上
システム稼働後は、案件に関連するすべての仕入、経費、作業時間などが単一のプロジェクト番号で結び付けられ、案件別損益を迅速に把握することが可能になりました。これにより営業員や現場技師には、これまで以上の採算意識が醸成されつつあります。
旧システムには「受注」という概念がなく、入金予定や支払予定をシステム上、管理することができませんでしたが、現在は「受注」という先行指標を軸に先々のキャッシュフローが可視化されるため、資金繰りの正確性も向上しています。
また、売上・仕入・利益の予実にはほとんど差異がなくなり、これを部門別にもブレイクダウンできることから、先々を見据えたマネジメントが実現しました。
月次締めについては10営業日以上の短縮を達成するなど、経営と現場業務の双方でシステム導入効果が表れています。
基幹システムから、BCP対策、機器購入まで、ITワンストップサービスをフル活用していきたい
本プロジェクトにおけるサービス提供範囲は、パッケージ「FutureStage」の販売、カスタマイズ、導入支援、ヘルプデスクから、拠点間を結ぶネットワーク構築、BCP対策としてのデータバックアップまで多岐にまで及んでいます。
ウインクレル様では今後、PCやサーバー調達といった物品購入の委託も含め、IT分野におけるほぼすべての領域を日立システムズグループに任せることを予定しています。
日立システムズグループのITワンストップサービスをフル活用することで、効率よくIT管理レベルを向上し、本業への集中とビジネスの成長をめざしていく意向です。
ワンストップサービスの対応力をはじめ、日立システムズはすべての点において他のベンダーより優れていました。
パッケージの柔軟性、担当者の人柄やスキル、プロジェクト管理能力と、すべての点において他ベンダーより優れていたのが日立システムズ エンジニアリングサービスでした。
選定の際に特に重視したのが、ワンストップですべてをお任せできるベンダーであるということ。
当社には情報システムの専任者がいないため、IT管理に多くの時間を割くことができません。
他のベンダーではどうしても対応が一部分に限定されてしまいますが、日立システムズグループの場合、ヘルプデスクからトラブル発生時の原因調査と対応、ネットワーク構築、BCP対策、PCやサーバーなどの機器購入まで、なんでも相談できるので本当に助かっています。
信頼できるIT総合パートナーとして、今後も当社のビジネスを支えていただきたいと思います。
ウインクレル株式会社
仁平昌和 氏
ウインクレル株式会社
尾上幸生 氏
ウインクレル様は1885年設立の歴史ある企業です。当初は広範囲にわたる種々の製品の輸入と輸出業を事業としていましたが、ここ四十数年は機械装置を含む機械・プラント機器を輸入する事業に集約してきました。特に、食品・医薬品・プラスチック関連業界向けの機械輸入業では国内の高いシェアを誇っています。
製品名 | FutureStage 卸売業向け販売管理システム |
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導入モジュール | 基本管理、販売管理、財務データ連携オプション |
クライアント数 | 10 |
担当より一言
日立システムズの総合力を生かして、今後もビジネスの発展をご支援していきます。
本プロジェクトの機能カスタマイズの中心となったのが「案件別の損益管理」機能でした。
綿密な打ち合わせを経てご満足いただけるシステムを実現でき、大変嬉しく思います。
システムに関してはまだまだ改善の余地があるため、今後も継続してサポートさせていただきたいと思います。
日立システムズ
エンジニアリングサービス
吉原 亮
日立システムズ
エンジニアリングサービス
内山 卓哉
日立システムズ
平澤 慶典
取材にご協力いただいたお客さま、ご協力ありがとうございました。
取材日:2014年9月
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。