(写真左から)富士コーポレーション株式会社 代表取締役社長 藤野 健二 氏、株式会社日立システムズ 営業 吉田 龍磨
建築副資材・農業資材の商社として、創業72年の歴史を持つ富士コーポレーション株式会社様(以下、富士コーポレーション様)は、販売管理・在庫管理を中心とする基幹システムに「FutureStage 卸売業向け販売管理システム」を導入しました。パッケージの標準機能を優先してシステムを構成する導入モデル「FastPack(ファストパック)」の採用により、長年の業務課題であった在庫管理・受注残管理プロセスの適正化を、低コストかつスピーディーに実現しました。
導入前の
課題1 |
システムに加えたカスタマイズが原因で、パッケージの機能性が大きく低下していた。
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導入後の
効果1 |
「FutureStage」に業務を合わせることで、カスタマイズを抑えながら、自社業務プロセスの効率化を実現。
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導入前の
課題2 |
システムと実在庫が一致しないため、在庫確認作業に平均30分もの時間がかかっていた。
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導入後の
効果2 |
システムと実在庫の差異解消により、在庫確認作業は1分未満に短縮。大幅な工数削減を実現。
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導入前の
課題3 |
紙伝票による受注残管理のため手配漏れが起きやすく、販売機会のロスが発生していた。
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導入後の
効果3 |
システム化により、受注残・発注残の「見える化」を実現。販売機会のロスを削減し、売り上げが向上。
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FutureStage 卸売業向け販売管理システムをFastPackで導入。(本番稼働は2015年2月)
製品名 | FutureStage 卸売業向け販売管理システム |
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導入モデル | FastPack(ファストパック) |
導入機能 | ●販売管理 ●購買管理 ●倉庫管理 |
クライアント数 | 8 |
カスタマイズに起因する在庫管理の課題解消、属人的なIT管理体制から脱却したい
富士コーポレーション様は、パッケージ型の販売管理システムを長年利用していましたが、過去に行った多くの機能カスタマイズが原因でパッケージ標準機能の一部が動作せず、実在庫とシステム在庫に大きな差異が生じるなどの業務課題が発生していました。システムの在庫数が信用できないため、お客さまからの問い合わせ時には、その都度倉庫に出向き、在庫の実数を確認していました。
また、システム機能を補助するために利用していた表計算プログラムの属人的な管理体制にも不安があり、これらの課題を包括的に解決できる基幹システムの選定を開始することになりました。
パッケージ標準機能を優先することで、業務に有効なシステムを低コストで構築できる
「FutureStage 卸売業向け販売管理システム」には、迅速かつ低予算での導入を可能にする導入形態「FastPack(ファストパック)」が用意されています。FastPackはパッケージ標準機能を優先してシステムを構築する導入形態であるため、カスタマイズを極力抑えながらパッケージに業務を合わせていくという富士コーポレーション様のシステム選定方針と合致していました。
卸売業に特化した豊富な機能によって、業務がどのように改善されるかを明確にイメージできたこと、また、既存システムの機能仕様や操作性が似ていたこと、ユーザーカスタマイズ機能によりお客さま自身で自由に基幹データを出力することができることも、FutureStage選定の決め手となりました。
卸売業のベストプラクティスを取り入れることで、適正な在庫管理、受注残管理を実現
FutureStage構築には、通常6カ月ほどかかりますが、FastPackを利用した本案件では構築まで3カ月と、スピーディーに新システムへの移行が完了しました。
課題としていた実在庫とシステム在庫の差異も大幅に改善し、顧客からの在庫問い合わせ対応にかかる時間は平均30分から1分未満へと著しく短縮され、担当者の工数削減に大きく貢献しています。
これまで紙伝票で行っていた受注処理をシステム化したことにより、受注残・発注残が「見える化」されたこともシステム導入の大きな効果の一つです。
紙伝票による管理では、商品入荷待ちの受注残が埋もれやすく、販売機会のロスが発生する原因となっていましたが、システム導入後は受注残チェックが日次のオペレーションとして定着し、売上向上などの効果を生み出しています。
パッケージに業務を合わせることで、卸売業のベストプラクティスを効率よく自社に取り入れることに成功した富士コーポレーション様。今後は、削減された作業工数をより生産的な業務に投入することで、さらなる成長をめざしていく意向です。
IT専任担当者のいない当社にとって、欠かすことのできないパートナーです
問い合わせの後、すぐに長野まで商談に来てくれた初動対応の早さには驚きました。
もっとも印象に残っている対応は、テスト稼働を迎える直前の3日間、SEの方が当社に常駐してシステムのリリースをサポートしてくださったことです。発生する問題をその場で解決しながら、新たなリクエストにもしっかりと対応してくれる姿勢は、とても心強いものでした。
また、Excel関数の使い方アドバイスなど、システム以外のことであっても親身になって気さくに対応してくれました。
IT専任担当者のいない当社にとって、日立システムズは欠かすことのできないビジネスパートナーだといえます。
富士コーポレーション株式会社
代表取締役社長
藤野 健二 氏
富士コーポレーション株式会社
矢野口 美和 氏
富士コーポレーション株式会社様は、第二次世界大戦中の昭和18年(1943年)、国より指示を受けて風船爆弾を作るため、松本市山辺地区に工場を立ち上げたのが始まりという、創業72年を誇る歴史ある企業です。
塗料・接着剤・補修剤・テープ・建築資材・農業資材などの業務用販売や卸売りを営んでおり、お客さま第一主義を基本に努力を積み重ね、お客さまに迷惑をかけないをモットーに、地域オンリーワン店となることをめざしています。
担当より一言
お客さまのニーズにあった、最適な導入プランをご提案させていただきます
今回のプロジェクトは、パッケージに業務を合わせることによって、ビジネスプロセスの見直しをスピーディーかつ効率的に行うことに成功した、理想的な導入事例といってもよいと思います。
日立システムズでは、お客さまのニーズや課題にあった最適な導入プランをご提案させていただきます。お気軽にご相談いただければと思います。
日立システムズ
営業 吉田 龍磨
日立システムズ
設計 平澤 慶典
取材にご協力いただいたお客さま、ご協力ありがとうございました。
取材日:2015年6月
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。