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「クラウド環境で携帯端末(スマートフォン)、タブレット端末を活用する」

失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座 「SaaS・クラウドの実例紹介」編

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。

クラウド環境で携帯端末を活用

(実例4)
「クラウド環境で携帯端末(スマートフォン)、タブレット端末を活用する」
今回はクラウド上の業務システムに携帯端末やタブレット端末を取り入れた場合に、ビジネスがどのように変化していくか、またどのように活用していけば良いかについて考えます。
(2011/6/14)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫

今回は、現在急速に普及しつつある携帯端末のスマートフォンやタブレット端末のiPadなどをクラウドの端末として業務に活用することを考えていきます。

モバイルPCを外出先で通信回線に接続して業務を行うことは既に一般的に行われておりますが、スマートフォンやiPadを業務端末に使用することはまだ始まったばかりです。現在は図書や音楽、ビデオ、ゲームといった範疇のコンテンツ配信とインターネット接続がメインになっています。また、ビジネスの分野ではWebアプリケーションでの顧客や会員向けの情報サービスが普及してきています。企業の基幹業務への適用はこれからといった状況ですが、省電力対策としての利点やどこに居ても業務が出来る利点を考えると、基幹業務の分野においても早い時期に普及が進むものと考えられます。

今回は、クラウド上の業務システムの端末としてこれらの携帯端末を採用した場合に、ビジネスがどのように変化していくか、またどのように活用していけばよいかについてお話します。

ローコストで実現するにはクラウド環境を利用する

中小企業が携帯端末のスマートフォンやタブレット端末のiPadなどを活用したアプリケーションを独自に開発しようとすると、通信周りのハード・ソフトのインターフェースやセキュリティ対策で技術的な壁があり、高コストとなり簡単には構築が難しい状況です。
しかし、クラウドセンターではスマートフォンやタブレット端末を既にサポートしているところもあり、今後はほとんどのクラウドセンターが標準の接続サービスとして対応していくと考えられます。
上記の技術的な壁はクラウド環境を活用することで、簡単に乗り越えることが可能です。

業務アプリケーションについてはSaaS型サービスとしてのメニューはまだ少ない状態です。
しかしスマートフォンやタブレット端末の普及スピードと省エネルギーへの社会的な要請を考えると、近々のうちに携帯端末対応の業務ソフトが品揃えされていくと思います。今後の普及を睨んで、どのように会社の業務を変革しローコスト(エコ)で高付加価値の企業体質としていくかのビジョンを考えてみましょう。

携帯端末のスマートフォンやタブレット端末になると何が変わる?

「スマートフォンやタブレット端末にしなくともモバイルPCが有れば十分です」という意見もあると思います。モバイルPCはバッテリーで動きますし、通信回線で会社ともインターネットにも接続できるので不自由は無いとおっしゃる方も多いと思います。
しかし、PCと携帯電話を使い分け、軽くなったとはいえ数キログラムの機器を持ち歩かなければなりません。スマートフォンやタブレット端末で業務ソフトが稼動できるとモバイルPCは持ち歩く必要がなくなり、バッグの片隅やポケットに入れておけばいつでも使える状態になります。操作性についても机の無い所でも液晶のタッチパネルで操作が出来て移動中の立った状態でも操作可能になります。

「いつでもどこでも必要な時にアクセスすることが出来る」のが携帯端末の利点です。

画面の小ささは拡大機能によって十分に補われていることはご存知の通りです。社内の連絡手段が事務所の内線電話から携帯電話に変わってきているように、場所を選ばず、移動中でも社内の情報連携が可能になるという変革になります。1分1秒とはいわなくともリアルタイムに各部門の情報が集約され参照・配信されるようになることは、ビジネスチャンスを拡大し、コストをミニマムに抑えるために大きく貢献することになります。

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