失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座「システム計画~運用」編
2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。
(運用2)
「基幹システム再構築のタイミング」
業績に大きく貢献した基幹システムも、いつかは老朽化する・・・。その見極めを誤ると、経営悪化にも影響する大打撃に!再構築に適したタイミングはいつなのか?
(2010/2/8)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫
A社は機械部品のメーカで、2年前までは大手の加工機械メーカ向けの事業を中心に年商40億円を売り上げていましたが、最近受注が大幅に減少してきました。A社はこの落ち込みをカバーすべく中国に現地法人を立ち上げ、中国への営業展開を計画しました。A社の基幹システムは7年前に導入した販売・生産・在庫システムです。海外取引には対応していませんが、中国での事業は規模もまだ小さく、業績の落ち込んでいる時期でもあるため、すべて手作業に頼ることとしました。
こうして中国進出を果たし2年が経過した後、A社が業績落ち込みの打開策として立ち上げた中国向け事業は、原価高で、とても業績に寄与するレベルに達しない利益状況となっていました。
A社がなぜこのような事態に陥ってしまったのか、どのタイミングでどのような判断をすべきであったかについて、以下で具体的に問題点を見てみましょう。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。