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(計画)「基幹システムの命運を分ける、計画段階の心得」

失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座「システム計画~運用」編

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。

基幹システムの計画

(計画1)
「基幹システムの命運を分ける、計画段階の心得」
『システム構築に失敗した!!』―皆が参画して十分に検討して要件をまとめ、システムを立ち上げたのに、稼働してみると営業現場も製造現場も『失敗した』と思い意欲を失っている。
(2009/3/10)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫

新基幹システム構築に失敗した!?

X製作所では2年前に基幹業務システムを再構築する社内プロジェクトを発足し、基幹業務パッケージを柱とした新システムを構築し、1年前から運用に入りました。
新システムの目的は全社業務を統合化し、データを一元管理し、情報を共有化することで、業務の効率化、迅速化を図り顧客サービスレベルを向上する。また、在庫管理をきめ細かく行い在庫を圧縮するというものでした。
各部門の責任者がプロジェクトに参加し、議論を重ねてシステム機能を決定して完成に至りました。

このような話を聞けば、きっと新システムはうまく稼動しているだろうと思えます。
しかし、運用開始して1年、プロジェクトメンバーであったA氏(営業部門管理職)やB氏(生産管理部門管理職)は、それぞれの立場で「新システムに期待した効果が出ていないのではないか」と思い始めていました。
そして、「今回の基幹業務システム導入は失敗したかもしれない、システムは難しい」という気持ちになり、有効に活用しようという意欲を失いかけていました。

議論を重ねてシステムを構築したのに、なぜこのようなことになってしまったのでしょう。
解決の糸口は「期待と現実の落差(ギャップ)」の解明にあります。今回は、計画段階で期待したことと実施段階での「ギャップ」がなぜ生まれるか。どうしたら防止できるか、企業活動と情報システムの基本的な関係に着目しながら考えていきたいと思います。

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