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【ウェビナーレポート】生成AIセミナー
~日立システムズが「ドメインナレッジ×生成AI」でDXを支援~

【ウェビナーレポート】生成AIセミナー~日立システムズが「ドメインナレッジ×生成AI」でDXを支援~

【特別講演】Microsoft の AI Agent 戦略と展望

2025年11月にオンライン開催されて好評を博した「生成AIセミナー ~日立システムズが『ドメインナレッジ×生成AI』でDXを支援~」。生成AI市場は「とりあえず生成AIを導入する」傾向は終わりを迎え「専門性の高い業務で、生成AI活用を定着化し、着実に課題を解決する」ことが求められています。日立システムズは、産業・公共・金融など、幅広い分野のお客さまの課題解決を支援しています。本セミナーではそこで培ったドメインナレッジと生成AIを組み合わせた、日立システムズの生成AIサービス群のコンセプトから詳細までをご紹介しました。本稿では、日本マイクロソフト株式会社の森様による特別講演の内容をお送りします。

ウェビナー登壇者:
日本マイクロソフト株式会社
エンタープライズパートナー統括本部
AIビジネス推進本部
パートナーソリューションセールス
森 圭司

講演資料より:AI時代におけるトランスフォーメーション
講演資料より:AI時代におけるトランスフォーメーション

クラウド移行の変遷

まずは、最近のAIを取り巻く状況や、クラウド環境における変化についてお話しします。クラウドサービスの黎明期において、企業がクラウドへ移行する目的は「守り」の側面が強いものでした。当時はいかにコストを抑えるかという点に主眼が置かれていたのです。

しかし、時間の経過とともに状況は変化しています。スライドの右側へと時系列が進むにつれ革命的とも言える生成AIが登場し、生産性を飛躍的に向上させるサービスが出てきました。

これに伴い、企業のクラウド活用の目的は、「守り」から「攻め」にシフトしています。単なるコスト削減にとどまらず、日々の業務効率化やその先にいるエンドユーザーへのサービス向上を通じて付加価値を創出。現在は、ビジネスをより豊かにするための前向きな投資へと移行しているのです。

講演資料より:生成AI活用のトレンドの変遷
講演資料より:生成AI活用のトレンドの変遷

生成AI活用のトレンド:汎用利用から業務代替・サービス実装へ

2023年までは、汎用的なAI利用が主流でした。主に業務効率化に焦点を当て、チャットボットなどを通じてユーザーを支援することに需要があった時期です。

それから現在にかけて需要はさらに拡大しています。その変化の大きな特徴として、特定の業務への代替が挙げられます。単なる支援にとどまらず、お客さまごとの個別ニーズに合わせた利用や、自社の製品・サービスそのものへのAI組み込みが進んでいます。

人をサポートするだけでなく、サービス自体にAIを実装することで新たな付加価値を創出し、社会を豊かにする方向へと需要がシフトしているのが現在の傾向です。

Microsoftの戦略:「Building the open agentic web」

当社のCEOサティア・ナデラは、5月に開催されたイベント「Microsoft Build」において「Building the open agentic web」というメッセージを発表しました。これが現在、我々の戦略の中核に位置しています。

この言葉が意味するのは、今後AIエージェントが社会のあらゆる場所に存在し、それらが網の目のようにつながっていく世界観です。オープンかつ安全な環境でAIが人々をサポートして社会に貢献する。そのような環境の構築をめざしています。

講演資料より:今後のAIエージェント普及において重要なことを一覧にしたもの
講演資料より:今後のAIエージェント普及において重要なことを一覧にしたもの

今後のAIエージェント普及において重要なポイント

AIエージェントが世の中に普及していく中で重要となるポイントをご説明します。

・AIエージェントを安全に管理するセキュリティ
今後、AIエージェントの利用が拡大するにつれて、安全面とその管理が重要になってきます。これまで人が行なっていた仕事をAIエージェントに代替させるため、AIエージェントにも人と同じレベルのセキュリティ対策が必要になります。

昨今、自治体や企業が外部攻撃による被害を受けるケースが見られます。人間であれば、攻撃を受けた際、違和感に気づけることもありますが、AIエージェントは良くも悪くも自動的に処理を続けてしまいます。そのため、乗っ取られると人間よりも甚大な被害をもたらすリスクがあるのです。

・AI Agentが使えるデータの準備
AIエージェントが安全かつ柔軟にデータを扱える環境を準備することも重要です。特に、機密性の高いセンシティブなデータを扱う場合、人間であれば「これは危ないかもしれない」と判断が働きますが、AIエージェントにはそうした判断機能が備わっていません。リスク管理という観点からも、AIがデータを慎重に扱えるような環境整備が求められます。

・AI Agent同士の共同作業
何でもできる1つのAIエージェントにすべての業務を任せると、エージェントの活動や目的がぼやけてしまいます。専門性を持った複数のエージェントを作成し、それらを取りまとめるエージェントを置くなどして、人間と同じように共同作業をさせながら生産性を上げていくことがポイントです。

・AI Agentに期待値を伝えるインターフェース
例えば、普段利用しているMicrosoft 365に保存されたデータを活用し、Copilotが質問の意図を理解してエージェントに伝えるような仕組みです。これにより、ユーザーが日々AIを使う中で、複雑なプロンプトを記述する手間が軽減されます。

これらは、しっかりとした構成で導入を行わないと、期待する精度が出ないだけでなく、セキュリティリスクも高まる可能性がありますので、十分にご注意ください。

講演資料より:AI Agentによる高精度・高信頼な自動化が求められる
講演資料より:AI Agentによる高精度・高信頼な自動化が求められる

高精度・高信頼な自動化を実現するシステム構成

実際にAIエージェントを業務へ本格導入し、高度な処理を行わせるためには、それ相応のシステム構成が必要となります。単なるチャットボットを超えて、AIに仕事を任せるためには欠かせない基盤です。

その全体像を説明します。ユーザーはまずCopilotに対して指示(期待値)を伝えます。Copilotは過去のやり取りやMicrosoft 365内のデータベースを参照し、ユーザーの意図を解釈します。その解釈を元に、聞かれていることを解決するために必要なエージェントをこのCopilotが使っていくという動きになります。背後には、さまざまな異なる役割を担った複数のエージェントが控えており、連携しながら課題を解決するための回答を作り上げていく流れで処理が進んでいきます。

このAIエージェントを作成するためのサービスとして、マイクロソフトの「Azure AI Foundry」があります。次に、AIエージェント自体を守るセキュリティについてです。ここでは「Microsoft Entra ID」が活躍します。エージェントに対しても自動的に付与することができるようになっており、エージェント自体を守ることで外部からの脅威に対しても適切に対応することもできます。

そして図の下側に「AI Ready Data」と記述していますが、これはAIエージェントがデータを利用する際、AIにとって使いやすい状態にしておくことを指します。また、個人情報などのセンシティブなデータをAIが不用意に取り出して漏えいさせてしまわないよう、AIに特化したデータの準備が必要です。「Microsoft Fabric」が、こうしたAI Readyなデータに対しては重要な製品プロダクトです。

AIエージェント普及期における、安全で正確な運用の重要性

今後、生成AIの活用はさらに進展し、AIエージェントが人の代わりを担う環境も拡大していくでしょう。しかし、利便性が向上する一方で繰り返し申し上げている通り「安全性」と「正確なAIエージェントの運用」が必須となります。Microsoftでは、これらを包括的にカバーするサービスを提供しています。生成AIを導入される際は、本日ご紹介したような構成を準備いただくことを強く推奨します。

なお、これらに対応した具体的なサービスについては、日立システムズ様ですでに準備が整っております。この後のセッションにて詳しく紹介されますので、ぜひ最後までご視聴いただけますと幸いです。

※記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
※製品の改良により予告なく記載されている仕様が変更になることがあります。