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専門家コラム:お伽の国、日本からの旅立ち

第13回 恐さを知り、決して忘れないこと

ハリウッド映画の1シーン

随分前になりますが、アメリカ出張中の私はホテルでテレビを観ていました。
テレビには有名な映画の銀行強盗のシーンが映っていて、黒覆面を被った数人の強盗団が銃で武装し、瞬時にフロアーを制圧して大金を盗み出しました。

強盗団のリーダーが銀行員やセキュリティーガード、客たちに淀みなく警告を発します。
「動くな!じっとしてろ!家族のことを考えて、命を粗末にするな!」
そのあと彼は、こう言いました。「ヒーローになろうとするな!」

危機管理上の観点から考えると、このセリフは「名言」です。海外で強盗に遭っても抵抗してはいけないということは、今や常識なのです。
では、どうして犯人に抵抗してしまう人が、あとを絶たないのでしょうか?
その理由の一つを、私はある実体験から気づいたのです。

阪神淡路大震災の記憶

1995年1月17日午前5時46分、大きな揺れで目が覚めました。
私たち夫婦は、幼い2人の子どもを挟んで寝ていました。揺れが収まり、気が付くと、私と妻は子どもたちの上に四つん這いになって、重たい家具などの転倒から守ろうとしていました。
そのとき、私たちはまったく「恐怖」を感じず、ただ子どもたちを守ることしか考えていなかったのです。
人は自分にとって「かけがえのないもの」が危険に晒されたら、恐怖を忘れて自分の身を省みずに守ろうとします。人はそういう生き物なのだと理解しておくことが、非常に重要なのです。

恐怖を忘れたとき、被害が拡大する

海外の空港でバッグをひったくられた日系企業の出張者が、犯人グループを追跡し、激しい暴行を受けて大怪我をしました。バッグには会社の情報が入っているパソコンがありました。

また、ある途上国でタクシーに乗車中の日本人男性が強盗団の襲撃を受け、抵抗したために射殺されました。そのとき、彼の隣には愛する妻も同乗していました。

海外で身体的被害を受けた事例の中で、「かけがえのないもの」を守るために恐怖を忘れて抵抗し、大怪我をしたり、殺害されたりする被害者が、意外に多いのではないかと思っています。
決してこれは他人事ではなく、「自分自身も意図せず恐怖を忘れる瞬間がある」ということを、知っておかなければなりません。

「恐怖を忘れることがある」を前提にする

「かけがえのないものを守らない」ことは、特殊な訓練を受けていない私たちにとって、ほぼ不可能なことです。そのため、「恐怖を忘れることがある」ということを前提に対策をとるべきです。
そもそも海外渡航に「かけがえのないもの」を持って行かない、それを持って街を歩かない、持って歩くなら盗られても構わない代用品にするなどの、工夫が必要です。
そうすれば、「恐怖」のスイッチは入ったまま、身の危険を忘れる確率を低減できます。

もし同行者がいる場合は、ひったくりや強盗に遭っても「追いかけない、抵抗しない」ことを申し合わせておくと良いでしょう。1人でも抵抗すると、全員が危機に晒される場合があるからです。
そして何よりも、同行者が愛する家族や恋人の場合、犯罪が多発する場所、時期、時間帯を避けることが重要です。なぜなら、愛する者が危険に晒されたら、恐怖を忘れる確率が非常に高いからです。
「抵抗」することは、武装した犯罪者に逃げ道を塞がれ、金品を渡しても、交渉しても殺害意図が明確で、闘う以外に生き延びる方法がない場合の、最後の手段だと理解しておきましょう。

*注:テロリストや狂信者の襲撃の場合は、まったく別の対応が求められます。外務省海外安全ホームページで、分かりやすいパンフレットが提供されていますので、ご一読されることをお勧めします。

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※ コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。

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