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「コアコンピタンスとSWOT分析で製品戦略を強化する」

失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座 「ITで挑むコスト削減」編

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。

SWOT分

(コスト削減5)
「コアコンピタンスとSWOT分析で製品戦略を強化する」
SWOT分析とは?SWOT分析のやり方と注意点、具体例、作成方法を解説します。 【付録】SWOTのやり方(例題と回答)
(2009/7/13)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫

前回はコスト削減の手法について、「自社の強みが発揮できる機能(コアコンピタンス)」の重要性について述べました (「ITで挑むコスト削減」編「不況を勝ち抜くコスト管理」参照)。 今回は、このコアコンピタンスを生かした製品戦略の立て方について、「SWOT分析」の手法を使った具体例を挙げながら解説します。

SWOT分析とは

自社の現状と経営環境を整理し、経営戦略立案を支援する手法として「SWOT分析」があります。 SWOTとは自社の強み(Strong)弱み(Weakness)と自社の置かれた経営環境の機会(Opportunity)脅威(Threat)を整理・分析し、適切な戦略を立案するための手法で上記の頭文字を採ってSWOTと言います。 今般のような急激な不況の中であるからこそ、自社の実力と経営環境を冷静に見詰め直して戦略を立てることが必要です。

SWOT分析をご存知でない方のために、SWOT分析の概要についてご紹介します。
「SWOT分析」の様式は以下のようになります。 (図_1)

SWOT分析

上記の分析例から戦略を下記の考え方で検討します。

S(強み)→O(機会)

(1)S(強み)→O(機会)型の戦略
これは自社の強みを生かしてチャンスに打って出る戦略です。
上例では「長期継続顧客に対して新製品の展示会評価をPRポイントとして売込みを掛ける。 」

W(弱み)の防止策

(2)W(弱み)の防止策
自社の弱みについては、強化策をとりながら、拡販の足かせとならないように対策を検討します。
上例では「熟練技術者の技術ノウハウを継続させるため、採用業務を強化し若年層の技術者を継続的に育成する。 」
「コスト削減検討プロジェクトを各現場技術者で組織し、コスト削減に取組む。 削減効果により社長表彰を行い活動の活性化をはかる。 」

T(脅威)に対する対策

(3)T(脅威)に対する対策
脅威は自社でコントロール出来ずに襲ってくるものです。 これに対しては回避策を講じておくことが大切です。
上例では、「中国製品とは機能性能面で明らかな差別化を図る製品コンセプトとする。 」コストダウン要求に対しては、コスト削減プロジェクトで徹底した自動化を検討させコスト削減を進める。 強固な財務基盤を活用して、自動化投資を積極的に行う。 」

これは、あくまで例ですが、S,W,O,Tの4つの象限に分けて考えることにより、実践的でバランスの取れた戦略の立案が可能となります。

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