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(計画)「基幹システムの命運を分ける、計画段階の心得」

失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座「システム計画~運用」編

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。

基幹システムの計画

(計画1)
「基幹システムの命運を分ける、計画段階の心得」
『システム構築に失敗した!!』―皆が参画して十分に検討して要件をまとめ、システムを立ち上げたのに、稼働してみると営業現場も製造現場も『失敗した』と思い意欲を失っている。
(2009/3/10)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫

『期待と現実の落差(ギャップ)』を生まないための5つのポイント

真剣に議論し考えた末に立ち上げたシステムなのに、運用してみるとシステムを有効に活用できない・・・これが『期待と現実の落差(ギャップ)』です。計画段階で、ギャップの作りこみを防止する5つのチェックポイントをご紹介しましょう。

5つのチェックポイント

(1) 自己中心的な発想・期待
自部門のニーズばかりを主張し、他部門や全社のニーズとのギャップを考慮しない発想になっていないか。
(2) 極端に理想主義的な発想(現実との乖離)
現在の会社の資源(人、物、金、情報)の範囲内での実現を考慮しない発想になっていないか。
(3) 極端に保守的な発想
今の業務方法が慣れていて一番良いという発想になり、変革を無意識に拒んではいないか。
(4) 八方美人的な要件のまとめ方
各部門の要求を全て満たしたいがために、本来の目標がぼやけてはいないか。
(5) 人任せ的な発想
システムは自分とは関係ない、解らないのでうまく作ってくださいと人任せにしていないか。

システムは出来上がってからでは手遅れです。計画段階で実現したい機能だけでなく、リスクも含めて検討して実稼働できる機能要件を固めて行くことが重要です。このために上記のチェックポイントを検討プロジェクトの中で都度確認し、疑問や不安をそのままにせず、課題として挙げて解決法や回避策を併せて計画する事が成功の鍵です。

次回以降では、システムの計画段階での要件と現実の業務とのギャップについて、運用現場で発生する問題を例に挙げながらから具体的に考えていきたいと思います。

(次回につづく)

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