当社の「人づくり」の取り組みは、小学生から高専生までを対象としたSTEAM教育と、中学生から高専生までを対象としたキャリア教育を軸に、これからの社会を担う次世代の人材育成に貢献しています。
社会環境が急速に変化し予測困難な時代の中、持続可能な社会の担い手となる将来のIT技術者の不足が懸念されています。また、学校の指導要領に「キャリア教育」「プログラミング教育」「情報」が取り上げられています。このような状況を踏まえ、当社では、小学生向けに、科学のおもしろさを伝える「プログラミング授業」、中高生向けに、AIの基礎知識を学び改善方法を考える「AI授業」、高校生向けに、数学の知識を使いデータ分析・技術活用を体験する「データサイエンス授業」を体系化し、STEAM教育プログラムを提供することで、次世代のIT人材の育成をめざしています。
日立システムズのSTEAM教育プログラムは、2023年度文部科学省主催「青少年の体験活動推進企業表彰」優秀賞を受賞しました。
当社は、IT事業の技術や知識を生かし、プログラミング授業(IT教室)を実施しています。教育界で深刻化している児童・生徒の「理科離れ」を打破する糸口の一つとして2007年から開始したこの取り組みは、生活に身近なITを説明し、自分で組み立てたロボットをプログラミングにより制御する体験を通じて、小学生にモノづくりの楽しさや科学のおもしろさを知ってもらう機会を提供しています。
IT教室の様子
社会環境が急激に変化し予測困難な時代の中、持続可能な社会の担い手としてIT人材の不足が懸念されています。そこで、中高校生向けにAIを基礎から学び、ビジネスでの活用を考える「AI授業」を開催しています。
授業では、AIの基礎知識としてデータ利活用・AI市場、AIの定義、AIの活用事例などの講義を受け、その後、演習としてビジネスでどのようにAIが使われているのか機械学習を活用した業務改革提案にチャレンジします。
※2023年度 開催実績:神奈川県立横浜翠嵐高等学校・福岡県立筑紫丘高等学校・学校法人西大和学園中学校
ビッグデータ時代の到来で注目度が高まる「データサイエンス」の授業を2020年度より開始しました。2024年1月、洗足学園高等学校(川崎市)で1年生7名を対象に開催しました。日立システムズのデータサイエンティストが教壇に立ち、数学・統計学に基づくデータ分析がビジネスや社会の様々な課題解決に役立っていることを解説。生徒たちは表計算ソフトを使った簡易分析ツールを実際に操作して仮想企業の顧客データを分析し、企業が抱える業務課題の解決策を探る演習に挑みました。
高度IT人材の育成に向け、全国の高専生による地域課題の解決につながる、ワイヤレス技術の特性を生かしたアイデアコンテスト「WiCON」へ協賛しています。高専生ならではの技術に基づいた新鮮なアイデアが生まれる中、当社の技術者が技術実証を支援。コンテスト終了後も共同研究を推進しオープンイノベーションにつなげます。
当社は、若年世代における職業意識の形成に寄与することに努めています。中高生が企業活動への理解を深めるとともに、望ましい勤労観・職業観を養い、働くことの大変さ・喜び・意義など将来の生き方を見つめられる学習の機会を提供しています。
当社若手社員による業務紹介
日立システムズでは、中高生の企業訪問を受け入れています。日立システムズの事業内容や社員の仕事内容を紹介し、対話を通じて生徒のみなさんへ「社会との関わり方」や「働くことの意義やよろこび」をお伝えすることで、日立システムズを知っていただくとともに、キャリア形成の一助としていただくことを目的としています。
当社社員による業務紹介
製品サービスの体験
(開催実績)<2023年度>147校、2,127名(内、オンライン企業訪問は7校、215名)
視覚に障がいのある従業員の通勤途上の安全とCSRの観点から、当社は本社に盲導犬を受け入れ、従業員にとってより良い職場環境づくりに努めています。また、こうした取り組みを「盲導犬受け入れノウハウ」として整理し、2009年2月から公式Webサイト上で社外に公開しています。
併せて、当社は法人賛助会員として公益財団法人日本盲導犬協会に協賛することを通じて、盲導犬の育成と視覚障がい者の社会参画を支援しています。
子どもたちが犠牲となる凶悪な犯罪が後を絶たない中、地域の自治体・警察・PTA・自治会などが住民や企業に呼びかける「子ども110番運動」が、全国各地で展開されています。この活動は、地域ぐるみで犯罪の被害者となる危険を感じた子どもを安全な場所へ一時的に保護し、110番通報の支援を行うものです。当社でも全国に300のサービス拠点を持つ地域密着性を生かして、2007年6月から活動に参加。全国に配備したサービスカー(業務用車両)を活用して「子ども110番」活動を実施しています。
サービスカー
子ども110番マーク
難病治療のために上京する子どもとその家族が滞在できる施設を運営している認定NPO法人「ぶどうのいえ」への寄付を毎年実施しています。2023年度は20万円を寄付しました。
福祉施設やボランティア団体に寄付している一般社団法人親切会主催の歳末助け合い募金活動に毎年協力するとともに、使用済み切手の収集と送付も行なっています。
日立財団は「人づくり」「学術・科学技術の振興および環境保全の推進」「地域コミュニティ活動の支援」の重点分野において、持続可能な社会の構築、国民生活の向上、さらに国際社会に貢献しています。当社は、その理念に賛同し、毎年寄付を実施しており、2023年度は130万円を寄付しました。
また、日立財団では科学技術の発展を担う次世代人財の育成を目的に「日立みらいイノベータープログラム」を展開しています。このプログラムは、小学校高学年(5-6年生)を対象に、日立グループ社員が学校を訪問し、イノベーションの重要性や課題発見・課題解決の方法、事例を伝えることで、児童自らが課題を発見し、考える力を育むきっかけをつくるものです。日立システムズでは、本プログラムの講師として参加する「みらいサポーター」にこれまでに延べ13名が参加しました。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。