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株式会社 日立システムズ

日立システムズ UXの現場

第2回 (前編)

「ユーザー中心主義」それは、日立システムズの
基本思想であり業務哲学の一部である

業務哲学にずっと存在してきたユーザー中心主義

福田:今時、ユーザー中心主義の設計とか、そうしたワードがいろんなところで語られますし、この福田のコラムも元々UXをテーマにしているんですが、そもそも日立システムズさんの日常業務そのものがお客さまニーズとの向き合いでしか答えは見つからない。ないしは、そこをきちんと紐解く聞き方が上手になっていかない限りは解決には至れない、ということなんですね。ユーザー中心主義という言葉で語られているか、語られていないかとかはどうでもよくて。そもそも業務哲学基礎にUXということの意味が根強く存在しているということですよね。

服部:はい。今はUXが強く根付いていると感じています。私は入社当初も研究開発部門で、その後事業部門に異動して、また今の部門に戻ってきたのですが、入社したばかりのころはどちらかというと整理されて出てきた課題・要件をどう実現するかという意識が強かったと思います。今はお客さまの課題をいかに聞き出して、どう入って行って一緒にやっていくかを考えています。昔は「この部分はどうしますか。整理して決めてください」みたいな。今考えるとちょっとあり得なかったというか、ずれてましたね。

福田:服部さんのお仕事を冒頭にも出た機械学習とかの話に戻して考えると、今のお客さま課題にどうマッチするのか、あるいは本当にそれが改革に寄与するのかというように課題を中心において一緒に議論していくということですよね。

服部:そうですね。何年か前なんですけど、AIや機械学習について紹介してほしいという依頼をいただいたことがあったんですが、「勉強になりました、ありがとうございました」みたいな感じで実際の業務活用というところまで、なかなか落ちていかなかった。お客さまとしても、何かにAI・機械学習を使うというのが目的となってしまっているような印象でした。課題を真ん中に置いて話をしないと駄目でしたね。

福田:ですよね。

服部:一昔前、クラウドが騒がれた時に、クラウド事業推進やプリセールスもやっていたんです。その時も一緒でクラウドがやりたいんだ、みたいな話が多かった。

福田:分かります。なんか、そのへん面白いですよね。いつの時代もテックトレンドキーワードが流行ると、それに乗り遅れちゃいかん的な漠然とした不安が増大して、とりあえず何かやりたい気運が高まるっていう。

服部:クラウドの時も「こういうのがありますけど」という方向から少しずつ「お客さまがやりたいのはこういうことですよね」というように会話をとおして整理してくようにしていました。そのあたりはAIも同じですね。使うことだけを目的化してしまうと、結局、投資目的がぼんやりしたものになってしまいますので。

第2回 (後編)

「ユーザー中心主義」それは、日立システムズの
基本思想であり業務哲学の一部である

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