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株式会社 日立システムズ

専門家コラム:職場のポジティブメンタルヘルス~健康増進と生産性向上の両立に向けて~

【第6回】ワーク・ライフ・バランスが効く!良い仕事は良いプライベートにあり

第5回では、ワーク・エンゲイジメントを高める方策として、仕事からの疲労回復を意味する「リカバリー経験」をご紹介しました。
最終回の第6回は、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活との調和)を取り上げ、健康・生産性との関係を解説します。

「ワーク・ライフ・バランスとは何?」という質問に対してよく返ってくる答えは、「長時間労働を減らすこと」「子育て中の女性労働者をサポートすること」「親の介護が必要な中高年労働者をサポートすること」といったものです。こうした答えは決して間違いではありませんが、ワーク・ライフ・バランスの多様な特徴の一部しか捉えていません。

図1は、ワーク・ライフ・バランスの考え方(男女共同参画会議、 2007)を示したものです。これを見ると、ライフには家庭生活(育児、家事、介護など)だけでなく、健康・休養、地域生活、自己啓発などさまざまな活動が含まれていること、仕事とこれらの活動が希望するバランスで展開できる状態をワーク・ライフ・バランスと考えることが分かります。このことは、ワーク・ライフ・バランスが育児や介護に従事している労働者だけでなく、すべての労働者に関わる問題であることを意味しています。

図1 ワーク・ライフ・バランスの基本的な考え方1)

日本では、働き方改革が進められるなど、ワーク・ライフ・バランスへの注目がこれまで以上に高まっています。では、ワーク・ライフ・バランスは私たちの健康や生産性に対して、どのようにして影響を及ぼすのでしょうか?

これまでの研究では、仕事上の負担が私生活上の負担を増やす(仕事が忙しいせいで家族と過ごす時間が減るなど:仕事→家庭葛藤)、あるいは、私生活上の負担が仕事上の負担を増やし(家事・育児に忙しく仕事への意欲が低下するなど:家庭→葛藤)、その結果、健康の悪化や生産性の低下につながることが明らかにされています(Bakker、 Demerouti、 & 島津、 2013:図2)。ここでは、仕事と私生活との間には、ネガティブな内容が流失することが想定されています。

図2 ワーク・ライフ・バランスの4つのパターンと健康・生産性との関連

しかし、両者の間には、ネガティブな内容だけが流出するわけではありません。例えば、仕事で培った能力を家庭でも活かせたり(仕事→家庭充実)、良好な家族関係が仕事へのモチベーションを向上させたりする(家庭→仕事充実)など、ポジティブな内容も流出健康や生産性の向上につながるのです。

私たちは、健康の維持・増進や生産性の向上のために、働き方に多くの注意を向けてきました。これからは、働き方に加えて休み方にも注意を向けることが大切です。ワーク・ライフ・バランスへの注目は、上手な休み方への第一歩と言えるでしょう。

[引用文献]
男女共同参画会議 (2007). 仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会 報告 http://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/wlb/pdf/wlb19-7-1.pdf(2019年3月9日アクセス)
Bakker, A. B.,Demerouti, E., & 島津明人 (2013). スピルオーバー-クロスオーバーモデル. 産業ストレス研究, 20, 253-265.

  • ※ コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。
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