用語集

解説

• EVM（Earned Value Management：アーンド バリュー マネジメント）
• プロジェクトの実績と進捗を客観的に測定するマネジメント手法。下記指標を用いて、コストの予実比較やスケジュールの進捗を測定する。
  • 完成時予算(BAC:Budget at Completion)
  • アーンドバリュー(EV:Earned Value)
  • プランドバリュー(PV:Planed Value)
  • 実コスト(AC:Actual Cost)

• 売上基準【うりあげきじゅん】
• 売上基準とは、売り上げの計上基準のことであり、Worksproでは、工事契約に関する会計上の収益認識基準として、工事完成基準、工事進行基準の両方の売上基準に対応しています。

• 完成工事未収入金【かんせいこうじみしゅうにゅうきん】
• 完成工事高に計上した工事に関わる受注先からの未収額のこと。一般会計上の売掛金に相当する科目。流動資産として区分される。

• 経常JV(経常建設共同企業体)【けいじょう じぇいぶい】
• 中小・中堅建設企業が継続的な協業関係を確保することにより、その経営力・施工力を強化する目的で結成する共同企業体のこと。単体企業と同様、発注機関の入札参加資格審査申請時（原則年度当初）に経常JVとして結成し、一定期間、有資格業者として登録される。

• 原価要素【げんかようそ】
• 工事原価を構成する下記の5要素。
  • 材料費
  • 労務費
  • 外注費
  • 経費
  • 配賦費

• 工事完成基準【こうじかんせいきじゅん】
• 工事完成基準とは、長期請負工事契約に関する会計上の収益認識基準の1つで、工事が完成して引き渡しが完了した時点で収益を計算し、計上を行います。

• 工事原価【こうじげんか】
• 工事原価とは、工事案件に関して発生する原価のこと。Worksproでは、工事原価を「材料費、外注費、労務費、経費、配賦費」による、5種類の原価要素として分類し、管理集計できます。

• 工事諸掛【こうじしょがかり】
• 工事諸掛とは、工事を進めるうえで、工事原価以外に要する諸費用のこと。（例：交通費、運賃、保険料など）Worksproでは、工事諸掛登録画面を使用して、工事案件の諸掛情報を登録し、原価計上を行います。

• 工事進行基準【こうじしんこうきじゅん】
• 工事進行基準とは、長期請負工事契約に関する会計上の収益認識基準の1つで、工事案件の進行度合いに応じて収益を計算し、計上を行います。工事進行基準で開発の進捗を計る方法としては、原価比例法またはEVM（アーンド バリュー マネジメント）が一般的に用いられます。Worksproでは、原価比例法を採用し、工事案件の進行度合いを計算します。

• 工事番号【こうじばんごう】
• 工事番号とは、Worksproで案件を識別するために使用するコードのことです。類似の用語として案件番号、プロジェクト番号、JOB番号、作番などが用いられます。標準機能では、工事案件の新規登録時に10桁までの英数字で設定が可能です。（自動での採番は行いません）

• 工種【こうしゅ】
• 工種とは、一般には工事の種類を表す「工事種別」の略語です。Worksproでは、実行予算を編成する際に、工事に対して大工種・中工種・小工種による、最大で3階層の「ツリー形式で構成」します。実行予算を構成する際の節および末端となり、ユーザーが自由に各工種名を設定し実行予算を作成します。末端となる工種に対して実行予算額、原価要素、予算内訳の設定を行い、実行予算を作り上げます。

• 実行予算【じっこうよさん】
• 実行予算とは、見積もりによって策定された計画を元に、受注後の工事案件の予算を具体化したものです。Worksproでは、実行予算管理画面を使用し、階層化されたツリー形式で実行予算の編成を行います。

• JV(Joint Venture：ジョイントベンチャー)
• 建設企業が単独で受注および施工を行う通常の場合とは異なり、複数の建設企業が、1つの建設工事を受注し、施工することを目的として形成する事業組織体のこと。
  ＜関連＞
  • 特定JV(特定建設工事共同企業体)
  • 経常JV(経常建設共同企業体)
  • 地域維持型JV(地域維持型建設共同企業体)

• 地域維持型JV(地域維持型建設共同企業体)【ちいきいじがた じぇいぶい】
• 地域の維持管理に不可欠な事業につき、継続的な協業関係を確保することにより、その実施体制の安定確保を図る目的で結成する共同企業体のこと。発注機関の入札参加資格申請時または、随時に地域維持型JVとして結成し、一定期間、有資格業者として登録されます。

• 特定JV(特定建設工事共同企業体)【とくてい じぇいぶい】
• 大規模かつ技術難度の高い工事の実施に際して、技術力などを結集することにより工事の安定的事業を確保する場合、工事の規模・性格などに照らし、共同企業体による施工が必要と認められる場合、工事ごとに結成する共同企業体のこと。

• 配置技術者【はいちぎじゅつしゃ】
• 建設業者が工事現場に配置することを義務付けられている技術者のこと。請負金額の大小に関わらず、すべての現場に配置する必要がある。

• 配賦【はいふ】
• 原価計算するときに、ある基準で費用を配分処理すること。配賦基準には、直接費基準や直接作業時間基準、工事請負額基準などがある。

• 未成工事受入金【みせいこうじうけいれきん】
• 工事が完成する前に受け取った工事代金のこと。一般会計上の前受け金に相当する科目。流動負債として区分される。

• 未成工事支出金【みせいこうじししゅつきん】
• 完成工事原価（売上原価）に計上していない工事費用のこと。製造業・工業簿記における『仕掛品』勘定に該当する科目。流動資産として区分される。