(写真左から)株式会社オーファ 引地 祥郎 様、二津 良仁 様、細川 寿二 様、真弓 力 様、藤田 修 様
チタン、ステンレスなどの非鉄金属の加工・販売を行う株式会社オーファ様(以下、オーファ様)は、生産管理・販売管理をはじめとする基幹業務に「FutureStage 金属加工業向け生産管理システム」を導入しました。金属加工業、金属プレス業に必要とされる機能要件を集約した業種特化型のテンプレートにより、経営数値の迅速な集約、工程管理のシステム化など、さまざまな「経営の見える化」を実現しています。
導入前の
課題1 |
一般的なパッケージソフトは、金属加工業の特殊性にフィットしない。
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導入後の
効果1 |
金属加工業向けの機能を集約したテンプレートにより、高い業務適合を実現。
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導入前の
課題2 |
Excelによる属人化した生産管理にムダがあり、生産性が低い。
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導入後の
効果2 |
生産管理のシステム化により、作業効率と生産性を大幅に向上。
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導入前の
課題3 |
経営判断に必要なデータをすぐに得られない。
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導入後の
効果3 |
データの一元管理により、経営判断に必要な情報をリアルタイムに入手。
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FutureStage 金属加工業向け生産管理システムを導入。(本番稼働は2015年10月)
製品名 | FutureStage 金属加工業向け生産管理システム |
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導入機能 | ●技術管理 ●販売管理 ●生産管理 ●購買管理 ●在庫管理 ●原価管理 |
クライアント数 | 10CAL |
市販パッケージソフトが適合しない金属加工業、業界ならではの課題をシステムで解決したい
オーファ様は、チタン製マフラーなど二輪車向けオリジナルパーツを多品種少量生産する金属加工メーカーです。以前の生産管理はシステム化されておらず、Excelや手書きの製造指示書を元に、1日2回のミーティングで作業割付を行うスタイルでした。しかし、受注が増え、作業員が増えるにつれ、いつ、誰が、どの工程を担当しているか把握できなくなり、稼働率の低下、納期の遅延など、さまざまな問題が発生するようになりました。
バックオフィスにおける経営数値の管理にも問題がありました。金属加工業では、原料の金属を加工する過程においてつど適切な単位に換算をしながら管理をする必要があります。しかし、当時使用していた販売管理システムは市販パッケージのため単位換算に対応できません。そのため、手計算による単位変換を行う過程でミスが発生し、在庫不一致などの問題が発生していました。オーファ様はこれらの問題を解決するため、生産管理、販売管理など、業務を統合的に管理できる基幹システムの選定を開始しました。
「金属材料の単位変換」など、金属加工業向けに特化した機能を高く評価
「FutureStage 金属加工業向け生産管理システム」選定のポイントは、金属加工、金属プレス業特有の要件に対応する豊富な機能にありました。たとえば、同システムは調達の材料単位と在庫の材料単位の変換に対応しており、本・枚・個・式・キロなどの単位換算をシステム上で正確に行うことができます。オーファ様の課題を解決するこれらの機能に加え、FutureStageの豊富な導入実績、柔軟なカスタマイズ対応などが評価され、導入を決定されました。
在庫差異が解消し、経営数値の精度が向上。さらなる成長を可能にする業務基盤を構築。
FutureStage導入後、製造指示はシステムに入力され、作業員は出力された製造指示書を元に作業を実施、最後に実績を入力します。すべての製造指示とその進捗がシステムに一元管理されたことで「工程の見える化」が実現しました。オーファ様は千葉に営業拠点、鈴鹿に製造拠点を持ちますが、同じシステム画面を見ながらテレビ会議で情報共有を行うことで、工場全体の製造計画とその進捗を全社で共有することが可能になりました。
調達、在庫、販売など各プロセスにおける単位換算が実現したことで、経営数値の精度も劇的に向上しています。これまでは重量単位(キロ)で受注し、それを個数単位(本、枚)に変換して在庫引当を行っていましたが、この作業が自動化されることで在庫不一致が解消され、事務作業効率も向上しています。
受注から出荷にいたるまで、あらゆるデータがシステムに一元管理されたことで、経営判断に必要な情報を柔軟に切り出すことも可能になりました。商品別、担当者別などセグメント別の売上推移はもちろん、機械や設備の時間あたり加工費を登録することで精緻な原価計算も行えるようになっています。
「経営者としては的確な数値情報を元に経営判断をしたいのです。あの情報がほしいと思い立った時、すぐに正確なデータを入手できるのは大きなメリットです」(代表取締役・細川寿ニ様)。オーファ様は、「FutureStage 金属加工業向け生産管理システム」の導入により、さらなる成長を可能にする業務基盤の構築を実現しました。
初めてのシステム導入に成功したのは日立システムズの真摯な対応があったから
本格的なシステム導入は初めてのことでしたが、営業、SEの方をはじめ、とても真摯に対応いただいたおかげで無事稼働を迎えることができました。FutureStageから得られる経営データをしっかりと分析しながら、厳しい競争の時代を勝ち抜ける組織を作っていきたいと思います。
株式会社オーファ様は、チタン製マフラーなど二輪車向けオリジナルパーツを多品種少量生産する金属加工メーカーです。加工は鈴鹿、デリバリーセンターは浦安にあります。チタン・ステンレス鋼材からアルミ・鉄など鋼材全般を取扱い、特にチタンパイプは品揃えが豊富です。また、モータースポーツ向けのチタン製品・チタン加工品には力をいれています。通信販売ではチタン材・ステンレス材を中心にチタン合金ボルト・ナットや各種チタン・ステンレス加工品も販売しています。
担当より一言
お客様には「FutureStage」の機能をよくご理解いただき、本稼働できたと感じております。
今回製造業務はExcelによる業務から生産管理パッケージへの移行ということで、お客様には「FutureStage」の機能をよくご理解いただき、本稼働できたと感じております。
システム導入により、製造工程の見える化や経営数値のリアルタイムな取得などでお客様業務に貢献でき、非常に嬉しく思います。
今後もよりご活用いただけるよう、ご支援させていただきます。
「FutureStage」を本稼働するために、事前に日々の業務運用を変更していただき感謝しています。
早い段階から標準機能でのFutureStageを使用して頂き、標準機能をご理解していただいたこと、 FutureStageを本稼働するために、事前に日々の業務運用を変更していただいたことなど、お客様のご協力には本当に感謝しています。今後もオーファ様の発展のために尽力する所存です。
取材にご協力いただいたお客さま、ご協力ありがとうございました。
取材日:2016年8月
*本内容は2016年10月時点の情報です。
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
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