失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座 「SNSを活用した口コミビジネス」編
2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。
(SNS4)
「ファンを増やす企業ページの管理運用」
SNS企業ページのファンを増やすために管理人が必要とされる仕事とは?
企業ページの管理運用方法についてご紹介します。
(2011/12/26)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫
ファンは興味があるページは定期的にチェックをします。
また、SNSではページの内容が更新されるとフォローしているファンに通知する機能もありますので、自社のページに新たな内容を追加したり、更新したりすることで、ファンのニュース欄にその情報を表示させることができます。ファンがその掲載内容に興味を持てば、自社ページを訪れることにつながります。
一般のホームページでは情報を掲載しても、来訪者は検索キーワードによって訪れるか、お気に入りから定期的に訪れるかのいずれかであり、来訪者が意識して行動しなければホームページは開かれず、情報を伝えられません。これに対してSNSの企業ページは、ファンに限られますが、更新情報を自動的に通知してくれますので、ファンの意志に関わらず情報の掲載状況が伝えられることになります。
従って、企業ページに製品のニュースやユーザーの声、あるいはイベントの告知などの情報を定期的に更新し、ファンに企業ページがアクティブに活動していることを知っていただくことが重要です。
企業ページのアクセス状況を定期的に把握し改善を図ることは、ページを維持し内容を向上させていくうえで大切です。
企業ページも一般の業務改善と同様に、現状を定量的に把握し、問題点を発見し、改善していくPDCAサイクルが必要であり、そのためにアクセス状況を定期的に定量的に把握することが必要なのです。
たとえば「Facebook」では「インサイト」というツールがあり、アクセス状況を解析することができます。解析の切り口としては「ユーザー」と「インタラクション」があります。
「ユーザー」ではアクティブユーザー数、新規のいいね!の数、その内訳として性別・年齢、国、ページ表示数、メディア消費等が表示されます。
「インタラクション」では1日の記事反応数(いいね!、購読停止)、ページへの投稿数と反応率、1日のページのアクティビティ等が表示されます。これらのデータを分析してファンの反応を把握し、ページ運用の改善につなげていきます。
ファンからの投稿にはできるだけ速やかに対応しましょう。回答を考えるときには、投稿された内容を正確に把握することが大切です。
更に投稿者が書き込みをした背景となる意図や感覚も推測し、疑問のあるときは再度確認をするなどの配慮も怠らぬようにします。
速やかで誠実な対応があれば、投稿したファンの信頼度・好感度が増します。
また、その他のファンについても、この対応状況を見て好感度を増し、友達へ紹介する確率が増すことも期待できます。
回答は投稿者の疑問・要望を的確に捉え、妥当な内容で答えるのは当然ですが、回答内容は具体的に実例や定量的な数値で答えるように心がけます。
また、回答は企業としての公の回答になりますので、虚偽、誇張、誤解を与える表現は避けるようにします。個人の思い込みで誤った情報を掲載しないために、掲載前のチェック・承認体制も事前に決定しておくようにします。前回にも記載した「ガイドライン」に沿った運営ができるように体制を作って運用することが重要です。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。