データレスPCソリューション Flex Work Place
情シス部門として「お客さまの安心・安全を第一に守る」ために。
PCデータレス化を4カ月でスピード実現し、業務改善にも成功
損保ジャパン日本興亜保険サービス株式会社様(以下、損保ジャパン日本興亜保険サービス様)は、お客さまとより向き合うため新たに掲げられた行動指針「お客さまへの誓い」に伴い、全国約80か所の拠点、約900台のPCのデータレス化を検討。データレスPCソリューション「Flex Work Place」によって、導入期間2カ月、検討開始から4カ月というスピード導入を果たし、さらにグループが掲げる「健康経営」につながる業務改善も実現しました。
新たな行動指針に沿い、PCのセキュリティリスクをゼロにしたい
“3メガ保険グループ”の一つ・SOMPOホールディングスグループにおいて、損保ジャパン日本興亜株式会社様の100%出資代理店としてお客さまの「安心」「安全」「健康」を支える、損保ジャパン日本興亜保険サービス様。お客さまとより向き合うために掲げた新たな行動指針「お客さまへの誓い」に伴い、情シス部門では「行動指針である『お客さまの安心・安全を第一に守る』ことへ最大限に貢献する」(須田様)として、顧客情報を有する全国拠点のPCのセキュリティリスクを完全に排除することをグループの経営陣に提案しました。
顧客情報の管理は、グループが取り組む戦略的リスク経営においても「グループに重大な影響を及ぼす可能性がある」TOPリスクとして重視されています。これまでもグループ共通基盤や厳格なセキュリティルールなどの対策を通じてセキュアな環境を維持し、万全を期していました。そのうえで、PCの物理的なセキュリティリスクをゼロにしたいと、今回のシステム導入に取り組みました。
シンクライアントと同じ実効性で、導入期間は1/6 の2カ月。自社に最適なシステムだった
PCのセキュリティ対応として、多くの企業でまず候補に挙がるのが「シンクライアント」です。損保ジャパン日本興亜保険サービス様でも、グループ企業で導入例があることから、まずシンクライアント化が検討されました。同社は全国に約80か所の拠点があり、PCは900台以上。シンクライアント化を試算すると、導入に1年以上、コストは1億以上となりました。今回「スピード」を最も重視していたものの、代替手段がないことで打開策を見出せないでいました。
しかし、これに待ったをかけたのが特命部長の古市様。「データ漏えい」というキーワードからデータレスPCソリューション「Flex Work Place」を発見し、グループ企業をサポートする日立システムズに詳細を問い合わせると、より短期間で、コストも1/10になるとのこと。「シンクライアントと同じ実効性で費用対効果が大きく、導入期間も短く済む。当社の導入条件に最適だと思いました」。これを経営陣に再提案すると、想定以上に条件を満たす内容に即GOサインが出て、PCのデータレス化へと急ピッチで動きました。
続く導入時の絶対条件は、作業のトラブルや負担で業務に支障が出て、お客さまに迷惑がかからないこと。同社のPCは、お客さまにリアルタイムで最適な提案をするため、多くのツールや機能を有しています。そのためパイロット店舗で日立システムズとともに検証作業を重ね、懸念事項をクリアにしました。「当社のPCは複雑な機能が多く、検証時は細かい部分が引っかかって作業が止まり、頭を抱えました。そんなとき日立システムズに相談すると、その場、即日で技術的なアドバイスや解決策をいただける。レスポンスが早くて本当に感謝しています」(鈴木様)。慎重な検証作業によって、全国拠点への展開はわずか2カ月、シンクライアント化と比べ1/6の期間で完了。検討開始から4カ月のスピード導入を実現しました。
従業員の利便性向上、情シス部門の負荷軽減。業務改善によって働き方改革も実現
今回の大々的なシステム刷新は従業員の日々の業務に直接的に関わることで、導入前は現場から使い勝手の面で不安の声もありました。しかしPCのデータレス化は、従業員の使い勝手の面では一切変わりません。そのため導入後も業務に支障をきたすことなく、「スムーズに使えています。ありがとうございます」といった感謝の声が上がっているといいます。
また今回、導入作業を指揮した鈴木様がデータレス化の目的や意義を従業員へ十分に共有したことで、物理的なセキュリティリスクがゼロになるとともに、従業員のセキュリティ意識も向上。その結果、PC持ち出し申請やパスワード設定などセキュリティルールが簡素化され、日々の業務負荷も軽減されることになりました。
一方で情シス部門も、万一のトラブル対応に費やす時間や手間、ストレスが軽減。さらに社外システムを導入したことで、従来は業務の一環だった保守作業の減少も予測されます。従業員が日々の業務を健やかに行い、情シス部門としてお客さまにできることを、より考える時間ができる。「SOMPOグループが掲げる『健康経営』の実現にもつながると思います」(須田様)。
社外システムを活用し、やりたいことに時間を費やす働き方へ
同社は今回のPCデータレス化に次いで、システムに関する社内問い合わせの対応を円滑化するため、チャットボットの導入も進めています。効果が見込めれば社外問い合わせにも対応させ、さらにほかにも、業務負荷の軽減を見込めるシステムがあれば導入を積極的に検討すると言います。
保険事業を取り巻く状況が大きく変化する中、設立から急成長を続けている同社。SOMPOグループの保険サービス代理店として、これから何ができるか?従来のシステムのままで耐えられるか?それを考える力やリソースを生み出してくれるのが、自社の事業に有効な社外システムの存在だといいます。「社外のシステムを取り入れ活用しつつ、自分たちが本当にやりたいことに時間を費やす。我々も働き方を考え直す転換期だと考えています」(須田様)。
日立システムズは信頼感、安心感、期待感があります
「当社がSOMPOグループの一員として役割を発揮する際、グループ企業のシステムも担う日立システムズとつながっていることは価値が大きい。グループがより良くなるよう、今後もサポートしていただきたいです」(須田様)
「日立システムズは、グループ企業のサポート実績による信頼感、相談に乗ってくれる安心感、情報共有や要望に応えてくれる期待感があります。今後もパートナーとして一緒にやっていきたいです」(古市様)
「当社の課題解決にマッチした利便性の高いソリューションを導入するにあたって、引き続きお付き合いいただければと思います」(鈴木様)
損保ジャパン日本興亜保険サービス株式会社
行動指針「お客さまへの誓い」
「すべての社員や提携代理店が⼼を⼀つにし、組織⼀体となってお客さまと向き合うため」新たに掲げられた損保ジャパン日本興亜保険サービス様の行動指針。 今回のシステム導入目的の、根幹にあるものです。
今回の取材にご協力いただいたお客さま
損保ジャパン日本興亜保険サービス株式会社
ビジネスプロセスサポート部 部長 須田 章 様
ビジネスプロセスサポート部 特命部長 古市 仁 様
ビジネスプロセスサポート部 課長代理 鈴木 淳二 様
ご協力ありがとうございました。
*本内容は2019年2月時点の情報です。
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。