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「不況を勝ち抜くコスト管理」

失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座 「ITで挑むコスト削減」編

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。

コスト削減

(コスト削減4)
「不況を勝ち抜くコスト管理」
どこまで続く?低価格競争。 不況対策やコスト削減と切っても切れない「コスト管理」。 それには自社製品の見直しが必要だった・・・。 コスト削減方法を教えます。
(2009/6/12)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫

製造コストをどのように削減する?

製造コストはどんな要素に分解できるでしょうか。
製造コストは直接費と間接費に大別されます。

直接費
直接材料費、直接労務費、機械費、外注費、直接経費に分けられます。
間接費
製造に間接に必要な費用で、工場の管理部門の経費、工場の副資材などが挙げられます。
  • 間接費については、売上金額や原価によって各製品に配賦されますので、間接費のコスト削減のためには、それぞれの間接部門で発生経費を圧縮する努力が必要になります。 経理上の科目をさらに細分化できる用途科目などを設定して費用が何の目的でどの位消費されたかを把握し、業務改善によって削減を図る取り組みが効果を上げます。 間接費削減は製品別には小さく見えますが、製品全体に削減効果が反映され工場としての体質強化が図れる点で重要です。
  • 直接費の削減には、前段で述べた機能面での要求レベルを維持しながら、製品単位に各原価要素別の検討が必要です。
  • 直接材料費については材料・部品の使用量と単価をどのように低減するかの検討が中心になります。 原材料・部品自体を再検討して設計上の原価低減を図るとともに、製造上の不良率を低減して実際原価を下げる改善が求められます。
  • 直接労務費、機械費、外注費については個別に生産性を向上させる努力が必要ですが、製造工程全体としてトータルコストを最小にする検討を行うほうが、削減効果が高くなる可能性があります。 コア技術は自社内の工程改善でレベルを保持し高めていく取り組みが重要ですが、関連技術や補助部品などについては機械化により人件費を抑えるか、あるいはその分野で得意技術を持った企業とのタイアップ(外注化)で原価低減を図ることで、より高い効果を得ることも可能となります。

個々の製品で見た場合は上記のような改善活動が主体となりますが、工場全体としては部品・部材の共通化、単体部品から複合部品・機能部品化という活動が大変重要で、欠かせない活動です。 このことにより全体としての工程圧縮とロスの低減を実現し、部品・部材の在庫圧縮、トータルの製造効率の向上が可能となります。
共通化にはどの企業でも取り組んできていますが、製品ごとの要件やお客さまごとの要求が優先され、なかなか進まないのが実情です。 前段で述べた製品のコンセプトと機能の整理、再構成の活動を進め、各部門が共通の理解と協力体制を形成していくことで、共通化の取り組みを進めることが可能となるでしょう。

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