独立行政法人情報処理推進機構(IPA)様は、2012年6月より「漢字に触れてみよう -文字情報基盤プロモーションサイト- 」(以下、実証実験サイト)を公開しました。この実証実験サイトは、経済産業省が公開している文字情報基盤の実運用に向けた環境整備の一環として公開されたものです。
実証実験サイトでは、模擬的に文書作成(名簿・名刺・電子申請書類)を行うことができ、その作成時の文字検索に「漢字かなめ」の技術が活用されています。読み・画数・手書き文字などの検索条件をもとに、文字情報基盤に含まれる6万字におよぶ情報からほしい情報を抽出することを実現しています。
* 本実験サイトは、2013年1月31日をもって閉鎖しました。
船橋市様では、2012年7月に施行された「住民基本台帳法」「出入国管理及び難民認定法」の改正に伴う、漢字圏外国人氏名の正字化作業に「漢字かなめ/簡体字等正字変換」を活用されています。
「漢字かなめ」は、読み・画数・Unicodeからの検索だけでなく、手書き文字による検索が行える点が高く評価され、導入に至りました。
お客さまからは、「該当文字を探す際、法務省から公開されている簡体字等*1や正字の対応表(PDF形式)から探すよりも、『漢字かなめ』を活用したほうが作業時間の大幅な削減が可能になり、精度も向上した」とのご好評の声をいただいています。
*1ここでは、中国簡体字、台湾繁体字、韓国国字などの総称として「簡体字等」と表記しています。
その他、官公庁・民間企業にも導入いただいています。
Windows 7に移行するとき、JIS90互換フォント(Windows XPと同様の字形)を導入されていませんか。Windows 8、Windows 10、Windows Server 2012以降のOSでは、JIS90互換フォントが利用できないため、使用できる文字の字形が変わってしまいます。
Windows 8以降のOSで JIS90互換フォント(Windows XPと同様の字形)を使用する方法の1つが、字形を外字登録して利用することです。
「漢字かなめ」では、電子字典「五萬悦」の持つ字形を検索、登録することで、自動的に各クライアント端末に配信・適用されます。また、外字を扱う際に発生する文字コード変換機能や、文字コード変換テーブルの編集・管理機能も備えており、Windows 8以降の環境でもスムーズにJIS90字形が利用できます。
複数のシステムで使用している外字環境を1つに集約し、文字基盤を構築することで、システム全体のスリム化を実現するだけでなく、文字環境の一元管理が可能となり、管理コストの低減につながります。
また、システム移行が発生した時にもデータ移行の作業・コストの負担軽減ができます。
外字を追加登録をした時、さまざまな外部システムとの連携時に文字コード変換処理を行う端末に移動して、各変換テーブルを修正する――。
このような時、「漢字かなめ」では外字登録を行った端末で、引き続き文字コード変換テーブルの修正が行えます。その後、修正した変換テーブルは自動的に文字コード変換処理端末へ配信されますので、手間がかからず、変換テーブルの更新漏れも防げます。
ホスト系システムにある顧客ファイルをWindows系システム側に転送し、コード変換機能を使いWindows系システムで利用できる顧客ファイルを作成します。
外字辞書についても、ホスト移行機能によりWindows側の「五萬悦」に追加登録します。
商品発送などの宛名作成時、外字を使用している顧客に対しても正しい漢字を使用することが可能となり、顧客へのサービス、満足度の向上につながります。
多くの人名を扱う大学などの教育機関での外字管理にも、もちろんご活用いただけます。漢字かなめをお使いいただければ、複数のキャンパスに分かれている場合でも外字環境を統一することができます。
「漢字かなめ/簡体字等正字変換」を使用すると、外国人氏名に使用されている中国簡体字、台湾繁体字、韓国国字などを日本国内で使用可能な正字に変換することができます。
手書き文字、ピンイン、部首、画数、Unicodeなど複数の検索項目を組み合わせることができますので、欲しい情報をピンポイントに取得することができます。外国人の転入、出生の登録時にご活用いただけます。
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