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株式会社 日立システムズ

愛知県新城市様

CYDEEN 水インフラ監視サービス(水質監視)

愛知県新城市様集合写真

クラウドを活用した水道業務のDXで、水質監視の省力化・自動化を実現
水道水の残留塩素濃度をタイムリーに把握し、安心・安全な水道水の提供をめざす

愛知県新城市様(以下、新城市様)は、配水末端地域における水質監視業務を省力化・自動化するため、「CYDEEN 水インフラ監視サービス(水質監視)」を導入しました。これまで地域住民に委託してきた水道水の残留塩素濃度の測定を、クラウドを活用した水質監視装置により自動化することで、水質監視業務の負担軽減をめざしています。今後、遠隔監視により残留塩素濃度の異常をタイムリーに把握し、迅速に対応することで、これまで以上に安心で安全な水道水の提供に向けて取り組んでいきます。

導入前の
課題1
配水末端地域における水質監視業務を人手に頼らず行いたい
導入後の
効果1
クラウドとIoTを活用した水質監視装置で、水道水の残留塩素濃度の自動測定を実現し、人手不足に対応
導入前の
課題2
水質の異常を即座に把握し対応することで、安心・安全な水道水を提供したい
導入後の
効果2
残留塩素濃度が規定値を下回った際のアラートなど、水質の異常を即座に把握できる仕組みにより、異常時の迅速な対応を支援
導入前の
課題3
電力供給がないエリアでも使える、水質監視自動化の仕組みを導入したい
導入後の
効果3
電池駆動、マルチキャリア対応のため、山間部などの電力供給がないエリアや、携帯電波の届きにくいエリアでも導入ができる

導入の目的

過疎化・高齢化により水質監視が困難な集落が発生
水質監視の省力化・自動化を実現したい

新城市様は、過疎化が進んだ山間部集落の水質監視業務に課題を抱えていました。水道法では水道水の残留塩素濃度を0.1mg/L以上に保つよう定めています。新城市様はこれに対応するため、山間部集落に住む市民に残留塩素濃度の測定を業務委託してきましたが、住民の減少や高齢化により、年々業務委託先を探すことが難しくなりつつありました。新城市様は、現在22か所で水道水の測定をしており、配水末端における残留塩素濃度の測定を省力化、自動化できる仕組みを構築したいと考えていました。

選定のポイント

短期間で導入できる水質監視装置を高く評価
電力供給がなく電波状況が悪い山間部にも設置可能

「CYDEEN 水インフラ監視サービス(水質監視)」は、残留塩素濃度の自動測定、遠隔監視において、新城市様が定める以下3つの仕様・条件を満たしていました。

【1.電池駆動】配水末端地域には電力供給がないケースが多々あります。そのため、電池で駆動する仕組みであることは必須でした。
【2.マルチキャリア】遠隔監視には携帯電波を利用する想定でした。山間部はキャリアによって電波が届かないケースがあるため、複数の通信キャリアに対応できる必要がありました。
【3.短期間での導入】比較検討した他社の水質監視サービスはまだ開発途中の段階でしたが、本サービスはすでに提供が開始されており、短期間で導入することができました。これらの点が評価され、本サービスの導入が決まりました。

導入の効果

クラウド経由で水道水の残留塩素濃度を迅速に把握
万一の異常時にもスピーディーに対応

新城市作手木和田地区に下記装置(写真左)が設置されました。電気工事や電波設備工事が不要なため、設置作業は半日ほどで完了しました。同地区は冬場になると水道管が凍結するため、装置内(写真右)の配管には凍結防止対策が施されています。また、装置全体には防水対策が施されています。

本装置は、水道水の残留塩素濃度を1時間ごとに自動測定し、携帯電波を通じてクラウドにデータを送信します。塩素濃度が規定値を下回る場合にはアラートメールが送信されるため、異常をすぐに把握できます。これまで水質の把握は主に月1回の住民報告により行っていましたが、今後はクラウドを通じてほぼリアルタイムに水質の把握が行えます。これにより、塩素濃度を適切に保ち、万一の際には早急な対応を取ることができます。

新城市様は今後、市内の配水末端地域に本装置の設置を順次進めていく計画です。水質監視業務の省力化・自動化により、山間部集落の人口減少や、職員の人手不足に対応しながら、これからも安全な水道水を市内全域に提供していく計画です。

本装置には凍結対策を施し、内部の機器はIP68の防水性を確保しています。装置内のリチウム電池の期待 電池寿命は1年間になっています。

お客さまプロフィール

愛知県新城市ロゴ愛知県新城市

所在地
愛知県新城市字東入船115 番地
URL
https://www.city.shinshiro.lg.jp/

水質監視を委託していた住民の方だけでなく、職員の負担も大きく軽減できると期待しています

配水末端地域の水質監視は、集落に住む市民の方に業務を委託して行ってきましたが、過疎化や高齢化により委託は年々難しくなっており、いよいよ省力化・自動化の検討が必要だと痛感していました。

CYDEEN水インフラ監視サービス(水質監視)は、水質に異常があるとアラートメールを発信してくれます。市内150か所あまりの水道施設を主に2名で管理しているため、異常を早期に発見できるこの機能は必須でした。今後は、安心・安全な水を提供するための行動をよりスピーディーに行えるようになると思います。

まずは木和田地区に装置の設置を行いましたが、今後は他の配水末端地域にも設置を進めていきたいです。住民の方だけでなく、職員の負担も大きく軽減するものと期待しています。

日立システムズの迅速な対応には大変満足しています。これからも変わらぬサポート対応と、本サービスのさらなる進化に期待しています。

新城市のみどころ

新城市は、市内の84%が豊かな緑に覆われた自然豊かな地域です。桜淵公園や鳳来寺山などの美しい景観のほか、歴史ある湯谷温泉や特産品、伝承芸能、四季折々のイベントも楽しめます。新城市は長篠・設楽原の戦いの地としても知られています。毎年開催される「長篠合戦のぼりまつり」や「設楽原決戦場まつり」には多くの来場者が訪れています。


毎年5月5日開催される長篠合戦のぼりまつりでは、鎧・兜に身を固めた鉄砲隊による火縄銃の演武、勇壮な長篠陣太鼓などが盛大に行われます。

担当より一言

水道業務のDXにより、お客さまの業務を効率化し、安全でおいしい水の供給を支援します

CYDEEN 水インフラ監視サービス(水質監視)は、既定の残留塩素濃度の確保や定期的な水質確認作業の効率化など、安全でおいしい水の供給を支援するサービスです。水質監視装置は既設の水質計室や排水栓、消火栓などにも設置可能です。現地環境や用途にあわせて適切な設置方法、運用方法を提案いたします。
日立システムズは水質監視のほかにも、水圧監視、水位監視、流量監視など、水インフラの監視サービスを幅広く提供しています。お気軽にご相談ください。

今回の取材にご協力いただいたお客さま

ご協力ありがとうございました。
*本内容は2024年6月取材時点の情報です。

本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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