挑戦する企業の“変革”を支える
挑戦する企業の“変革”を支える
変わり続ける経営環境にも即応する アダストリアのマルチクラウドITインフラ
株式会社アダストリア(以下、アダストリア様)は「グローバルマルチブランドファッションSPAカンパニー」を標榜し、国内外で20ブランド以上、1,427店舗を展開するファッションカジュアル専門店チェーンです。
目まぐるしく変わり続ける経営環境に対応するため、同社は日立システムズをパートナーに業務を支えるITインフラの刷新に着手。オンプレミスやデータセンター、各社が提供するメジャークラウドを適材適所に組み合わせたマルチクラウド環境を構築しました。変化を恐れず、挑戦を続けるアダストリア様の変革を、日立システムズはマルチクラウドソリューションで支えています。
※店舗数は2020年1月現在
国内拠点に加え、中国、ほかの海外拠点と、国内1,342店舗を繋ぐネットワークを構築しました。
変わり続けるビジネスニーズに即応するため、拡張や設定変更のしやすさ、可用性の高さには特に留意しています。
国内と海外、国内1,342店舗を結ぶスマートなネットワークが実現しています
Amazon Web Servicesに、データセンター、オンプレミスを適材適所に組み合わせ、マルチクラウド環境を構築しました。
コストの適正化、耐障害性と可用性の向上、ビジネスニーズにあわせたスケーリングが容易になりました。
各サービスの長所を組み合わせ、アダストリア様のビジネスにフィットしたITインフラを構築しました
中国拠点のクラウドには、日本でSBクラウド株式会社から提供される中国に強いAlibaba Cloud(アリババクラウド)を採用。
日本と中国のリージョン間を専用ネットワークで接続するサービスするExpress Connect(現 CEN(Cloud Enterprise Network))を利用することで、高品質でセキュアな通信を実現しました。
各国の環境にふさわしいITインフラをチョイスすることでグローバル展開を支えています
今回のプロジェクトでは、複数のメジャークラウドに閉域網で直結できる日立システムズの「マルチクラウド接続サービス」を使用しました。クラウドへの専用線接続を短期間で実現することで、スピーディーな事業展開が可能になりました。
アダストリア様のIT統合インフラ環境は、日立システムズがオンサイト・オフサイトを組み合わせた体制で、一元的に保守・運用業務を行っています。監視サービスやSEサポートも併用することで、アダストリア様がIT戦略の立案などのコア業務に専念できるようサポートしています。
変化を恐れず、積極的なM&Aやグローバル進出を展開するアダストリア様。刷新されたITインフラは、「グローバルマルチブランドファッションSPAカンパニー」を標榜するアダストリア様のダイナミックな事業展開をこれからもサポートしていきます。
(2019年12月時点)
アダストリア様は、ビジネスの発展にあわせて柔軟かつ迅速にスケールできる情報システムを構築するため、2017年にデータセンターでの集中管理からAWSへの移行を決断しました。2018年、業務システムをはじめ主要システムがAWSに集中すると、接続の安定化を図るため「マルチクラウド接続サービス」の利用を開始。また、AWSの利用コストを抑えるため、日常的に業務利用されるファイルサーバーは本社にオンプレミスで設置するなどの調整を行いました。
2019年には中国・アジア事業のためのクラウドとしてSBクラウド提供のAlibaba Cloud利用をスタートするなど、マルチクラウドの範囲は現在も拡張を続けています。日立システムズは、マルチクラウド環境の設計・構築・監視・運用から、ネットワークの設計・構築、セキュリティまで広範囲にわたりサービスを提供しています。
主要なメジャークラウドの取り扱いに対応しています。各サービスに精通した技術者が、それぞれのサービスの特性やメリットを生かし、お客さまのニーズや環境にフィットする適切なクラウドサービスを提案します。
メジャークラウドに、日立システムズが保有するデータセンター内のプライベートクラウド/パブリッククラウド、お客さま環境下にあるオンプレミスシステムを適材適所に組み合わせることができます。
ITサービスベンダーとしての豊富な経験と多彩なサービスを生かし、マルチクラウドの設計・構築・監視・運用から、ネットワーク、セキュリティまで、マルチクラウドのすべての構成要素をワンストップで提供します。
日立システムズと二人三脚で作り上げたものが現在のマルチクラウド環境
事業拡大や変化のスピードに、ITインフラが追いつけるようになりました
─ 本サービス導入以前の課題について教えてください。
アダストリアは2010年代より、企画から生産、販売までを一貫して自社で行う垂直統合型のSPA※をめざし、経営統合を加速させてきました。その結果、既存のITインフラが複雑に絡み合う状況となり、システムやネットワーク構成の何か一つを変更すると他の部分に影響が出てしまうなど、思うような管理ができない状態になっていました。
アジア諸国へのグローバル展開など、会社の変革スピードがさらに増していく中で、その変化にスピーディーに対応できるITインフラの構築がデジタル化推進部に求められていました。
※SPA:Speciality store retailer of Private label Apparel
─ マルチクラウド環境を構築した理由を教えてください。
当初からマルチクラウドを志向していたわけではありません。スケーリングが容易であること、可用性、コスト面を評価し、まずはデータセンターで管理していた情報システムを順次Amazon Web Services(以下AWS)に移行することにしました。主要システムがAWSに集中すると、今度は接続の安定性やコスト面の問題が発生したので、マルチクラウド接続サービスの利用や、ファイルサーバーはオンプレミスで運用するなどの調整を進めました。中国事業では、中国特有のIT環境に対応するため、AWSではなくAlibabaCloudを採用することにしました。このように適材適所をめざしていった結果、マルチクラウドにたどり着いた形です。経営の要請や現場のニーズを受けながら、日立システムズと二人三脚で作り上げていったものが現在のITインフラです。
─ マルチクラウドによって得られたメリットを教えてください。
当初課題としていた複雑なITインフラがとてもシンプルなものになり、構成の変更やビジネスの発展にあわせたスケーリングが容易に行えるようになりました。また、ネットワークの負荷状況など全体を俯瞰して見ることができるので、今後の事業展開を予測し先回りして手を打つなどのアクションが取りやすくなりました。事業拡大や変化のスピードに対して、ようやくITインフラが追いつけるようになったと感じています。
─ ビジネスパートナーとしての日立システムズをご評価ください。
5の説明をすれば10を理解してくれる、依頼事項には常に120%の提案を返してくれる─。日立システムズにはそんな印象があります。他のベンダーではこうはいかないので、何か事を成す時には必然的に日立システムズがファーストチョイスになります。
日立システムズには、各部門が集結する四半期ミーティングにも参加してもらい、ITインフラ以外の面でも当社の方向性を理解してもらうようにしています。常々「対等なパートナーとして、一緒に事業を良くしていってほしい」というお話をさせていただいているので、こうした関係性が良いアウトプットに影響していると思います。
オンサイトの技術者の方はもちろん、日立システムズ本社に在籍する各分野のプロフェッショナルの知見もお借りできるので、当社事業に還元できそうな最新技術へのキャッチアップも期待しています。今後もそうした二人三脚の体制でビジネスを推進していきたいと考えています。
株式会社アダストリア
今回の取材にご協力いただいたお客さま
ご協力ありがとうございました。
*本内容は2020年3月時点の情報です。
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。