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ユースケース1 今や必須のテレワーク。安全なモバイルワークにはデスクトップ仮想化が最適~効率的なVDI環境構築と運用のヒント~

働き方改革関連法の施行で多様な働き方と作業の効率化の実現は急務

2019年4月に働き方改革関連法が施行され、時間外労働の上限規制や有給休暇の確実な取得などが義務付けられました。企業は効率的な働き方で生産性を確保しつつ、働く人のライフワークバランスを考慮することを求められています。
効率的な働き方を実現する方策として注目されているのが、モバイルワークの導入です。自宅や顧客先などのオフィス以外の場所や、移動中でも仕事ができる環境になれば、働き方の多様化や時間の有効活用を図ることができます。デスク作業のためだけに帰社し残業するという無駄も減らすことができるのです。
一方、モバイルワークの導入には、セキュリティの強化は避けて通れない課題です。実際、ノートPCなどクライアント端末を社外に持ち出し、盗難・紛失によって機密情報が流出したインシデントも数多く発生しています。
NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の調査では、2018年に「電車、飲食店など外部の場所に、PC、情報媒体等を紛失または置き忘れてしまった」原因により情報漏えいが発生した件数が、2017年の84件から116件に増加しています(図1)。


(図1)原因別 漏えい件数
出典:NPO日本ネットワークセキュリティ協会 2018年情報セキュリティインシデントに関する調査結果~個人情報漏えい編~

こうした事故を回避し安全なモバイルワークを実現するためには、PCのデータ暗号化や秘密分散技術(データを断片化して分散補完をする技術)を適用する方法もありますが、データがPCに残っているため、情報流出の不安は全くなくなる、というわけではありません。
そこで注目されているのがVDI(デスクトップ仮想化)です。VDIは、サーバーで仮想化されたクライアントマシンに端末から接続する方式です。データはサーバーに保存されているため、端末にはデータが残らず、セキュリティ面での安全性が高いというメリットがあります。

VDIによるメリット。IT資産の運用管理の効率化とTCO削減

2019年4働き方改革の基盤としてVDIがもたらすもうひとつのメリットととして挙げられるのは、IT資産の運用管理の効率化です。社内の端末にOSや必要なアプリケーションをインストールし、最新のバージョンを維持することは、IT運用担当者の負担が重い作業のひとつですが、VDIであれば、クライアント端末の構成を一括して管理することができます。新しい端末を導入する際も既存の構成をコピーするだけでインストールの手間が減り、TCO削減の効果が期待できます。

また、VDIはBCP対策についても有効です。個々の端末にデータを保存している場合は、端末ごとにバックアップを取る必要があり、データ量が膨大で時間がかかります。VDIであれば、すべての仮想デスクトップ領域をまとめてバックアップできるため、迅速なリストアが可能です。万が一、端末やサーバーが被災して使えなくなっても、接続する端末と接続先を変更するだけで今までと同じ環境でビジネスを継続できます。

データ容量が肥大化するVDI基盤の課題を解消したHPE SimpliVity

ここまでVDIのメリットについて述べてきましたが、仮想環境基盤の構築を検討する際に課題となるのが、データ容量の肥大化です。VDIは個々の端末にデータを持たなくて済む反面、全端末のクライアント環境をサーバーに集約するため、データ容量が膨大になります。効率的な重複排除とデータの圧縮が欠かせませんが、これらの処理はCPUを大量に消費するため、頻繁に行うとVDIの動作が遅くなり、作業効率が低下してしまいます。また、全端末のデータのバックアップ・リストアにも時間がかかるという問題もあり、特に、障害時などは全端末の停止時間が長くなり、ビジネスも止まってしまうーという懸念もでてきます。

こうしたVDI基盤の抱える課題をクリアできるのがHCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)です。HCIは、仮想環境の構築に特化し、サーバー、ストレージ、ネットワークをオールインワンで提供する新世代のサーバーで、シンプルな構成のため、短期間の導入と拡張が可能です。HCIの中でも、ここで紹介するHPE SimpliVityは、重複排除・圧縮を全自動でリアルタイム処理が可能です。専用のハードウェアを使うことで、一般的なHCIよりも1,000倍の精度で重複を判定し、I/O性能を劣化させることなく、さらなる高速化を追求しています。

一般的なHCIでは重複排除・圧縮を行ったとしても、容量削減の効果がベストケースで30%減にとどまるだけでなく、I/O性能が劣化します。それに対してHPE SimpliVityの場合は、平均60%~70%の削減効果があり、40TBの利用量であれば15TBしか消費しない計算になります。しかも徹底した重複排除・圧縮のアーキテクチャにより無駄な処理が削減されるため、I/O性能がむしろ高速化するというメリットがあります。
また、1TBのローカルバックアップ・リストアを60秒で実行可能です。これにより57%の顧客が日単位・時間単位だったRTOを(Recovery Time Objective:目標復旧時間)を分単位まで改善することができ、障害時にも迅速に直前の状態に戻すことができるようになりました。

HPE SimpliVityはデータ容量が肥大化するVDIの問題をクリアし、高速で快適なクライアント環境を提供します。

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