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ユースケース2 「2025年の崖」問題をDXで乗り越える。~DX推進に求められるIT基盤の要件とIT基盤刷新の進め方~

DX実現に求められるIT基盤の刷新

昨今はデジタル・トランスフォーメーション(DX)の取り組みが国内でも本格化しています。中でも、「既存事業とは独立してデジタル化に取り組み、新たな事業の創出を目指している」というように「第2のIT部門」としてDX専任組織が設置された企業は3割を超えています。*

*引用:アイティメディア DXのリーダー組織は専任組織の「第2のIT部門」 DX人材の確保は共創が鍵――IDC調査

DXへの機運が高まるなか、経済産業省が発表した「DXレポート」では、「2025年の崖」というセンセーショナルな問題が提議されました。2025年の崖とは、企業のITシステムの在り方が将来の経済損失につながる可能性について言及したものです。現在の多くの企業では事業部門ごとにシステムが構築されているため、DXの肝ともいうべきデータの横断的な活用を阻害していること、基幹システムの複雑化・ブラックボックス化により、IT投資の多くが現行システムの維持に充てられ、攻めのITに投資できていないという問題を指摘しています。

同レポートでは2025年以降に最大12兆円/年という現在の3倍もの経済損失が発生すると試算しており、2025年の崖をクリアできない企業は、デジタル競争に敗北し衰退していくと警鐘を鳴らしています。**

**引用:経済産業省「DXレポート」~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~

本来ならば個別企業にゆだねるべきシステム更新のタイミングについて、政府が異例のコメントをしたことからもわかる通り、基幹システムの刷新は企業の喫緊の課題となっています。なかでもレガシー基盤については、拡張しにくい構造やバックアップ処理時間の増大、そして設定の複雑さにより、システム運用の負荷が増大してIT人材の浪費につながっており、抜本的な対策が求められています。

デジタル時代のIT基盤において重要なのは高いアジリティ性能

レガシー基盤の刷新の際に留意すべき要件が、DXを推進していくのに必要な「高いアジリティ性能」です。DXの取り組みは、トライアンドエラーで進めていくことが多くなるでしょう。すぐにアイデアを具現化するためには、システムを短期間で開発・検証するアジリティが不可欠です。すでに、一般的となったサーバー仮想化技術は、まさにIT基盤を短期間で構築できるという点で高いアジリティ性能を提供しているといえるでしょう。

しかし現状では仮想サーバーが稼働するIT基盤のシステム構成の設定が複雑で、多くの時間がかかっています。サーバー仮想化を実現するために、多くの企業では「サーバー」「SANスイッチ」「ストレージ」の3Tier構造を採用しています。この構成の場合、初期設定だけでなく、障害の切り分けや拡張の設定変更に時間がかかります。特に拡張する場合は、初期設定と同じくらいの時間がかかってしまい、時間も労力もかかるという点は無視できません。DXで新サービスを創出する際は、迅速な仮想サーバーの構築が必要です。拡張に時間がかかる構成では、サービス提供のスピードも落ちてしまいビジネスチャンスを逃すことにもなりかねません。またシステム運用の負荷も重く、攻めのITに人材のリソースを振り分けることができないのもDXを阻害する要因になります。DXを実現するためには、IT基盤の構築・拡張にアジリティが求められています。

DX基盤としての多くの要件を満たすHPE SimpliVity

DXの基盤として最適なソリューションとなるのがHCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)です。HCIは、仮想環境の構築に特化したサーバー、ストレージ、ネットワークをオールインワンで提供する新世代のサーバーです。複雑なネットワークやストレージの設定が不要で、ハードウェア構成が検証済みの状態のため、短期間の導入が可能です。またサーバーを1台追加するだけで拡張できるため、運用負荷の軽減が期待できます。HCIのもたらす迅速なIT環境構築と高い拡張性能が、スピーディーなビジネス展開を支えます。

ひとつだけ、HCIをDX向けのIT基盤として採用する際に留意しなければならないのが、バックアップの処理時間です。重要なビジネス基盤にあるデータは、BCPのための遠隔地バックアップなども行う必要があるでしょう。しかしデータが膨大になればなるほど、バックアップに時間がかかります。サーバーにも負荷がかかるため、業務時間中はバックアップを控えることを余儀なくされるケースがほとんどです。万が一の障害発生時には、1日前の状態にしか戻せないことになり、ビジネスの継続に大きなダメージを与えるのは想像に難くありません。DX時代ではデジタル化される範囲が増え、データ量が肥大化するなかで、バックアップの処理時間は大きな課題となっています。

この課題を解決できるHCIがHPE SimpliVityです。HPE SimpliVityは、バックアップの運用を大幅に改善しています。仮想マシン1台ごとにバックアップの定義をする必要がなく、丸ごと一度にバックアップすることが可能です。

バックアップ/リストアの処理時間は1TBでたった60秒しかかかりません。バックアップ時の性能劣化もなく、ディスク消費もごくわずかで済むというメリットもあります。

また、シンプルで本格的なバックアップ・データ保護機能を標準搭載しています。RPO(Recovery Point Objective:バックアップを取得するタイミング・頻度)は、スケジュール実行の場合、たったの10分。障害発生時には10分前の状態に戻すことができます。

HPE SimpliVityは、 DX時代にふさわしいアジリティ性能を実現し、クリティカルな業務システムの基盤としてユーザー・ファーストの機能を提供します。

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