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「コアコンピタンスとSWOT分析で製品戦略を強化する」

失敗事例から学ぶ基幹システム構築講座 「ITで挑むコスト削減」編

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本コラムに記載の商品情報は初掲載時のものです。

SWOT分

(コスト削減5)
「コアコンピタンスとSWOT分析で製品戦略を強化する」
SWOT分析とは?SWOT分析のやり方と注意点、具体例、作成方法を解説します。 【付録】SWOTのやり方(例題と回答)
(2009/7/13)
筆者:(IT コンサルタント)石田 富士夫

SWOT 分析の具体例

ここからは機械組立加工業A社で新製品を企画検討することを想定して、SWOT分析表作成の具体例を紹介します。

検討の背景

A社は冷凍機を主力製品としており、主にメーカ向けに大型冷凍設備を製造・販売してきました。 販売先は輸出が5割を占めていました。 当節の経済危機の影響で円高が進み業績が大幅に落ち込んでいます。 この危機を乗り切るために、自社のコアコンピタンスを生かして、新製品を企画検討することになりました。 新製品に求められる条件は、何よりも徹底してコストを削減し、安価で付加価値の高い新製品を企画すること。 かつ現在の危機にすばやく対応するため、開発期間が短く即効性のある製品企画が求められました。

検討メンバーの選出

検討メンバーには、各部門の仕事を実質的にリードしている中堅社員を選出することとしました。 現状を理解した上で新たな発想で新製品のアイデアを出すことを狙っています。 メンバーの所属は生産技術、営業、製造、調達、経理の各部門から部門長が任命して選出する方式としました。

事前準備

事前準備として、自社製品の製品別販売実績、販売先の情報、競合他社との比較資料を準備し、各メンバーに目的と合わせて配布しました。 また、現状の経営状況のデータを開示し、これを踏まえた社長のメッセージをメンバーに配布しました。 社長のメッセージの要旨は以下の内容です。

  • (1)かつて無い厳しい環境であるが、今こそチャンスと捉えて果敢にチャレンジすること。
  • (2)短期の状況に捉われず次に繋がる新たなマーケットを模索・開拓すること。
  • (3)我々の持っている資源・技術・経験・発想を最大に生かした計画とすること。 その為には、「選択と集中」についてしっかり検討すること。
  • (4)上記を生かすことで、コスト削減を実現しコストパフォーマンスを高めること。
  • (5)柔軟な発想で明日の当社のビジネスの柱となるべき製品計画を期待する

コアコンピタンスの整理

コアコンピタンスを整理し、メンバーに配布しました。 SWOTミーティングはこの3点を意識しながら行ないます。

  • (1)大型製品における耐久性、保守サービスで他社に優る評価がある。
  • (2)海外の取引先(特に中国商社)との信頼関係がある。
  • (3)冷凍機製造に関する技術の蓄積が在り、製造要員もレベルが高い。

SWOT分析の進め方

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