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株式会社 日立システムズ

基本的な考え方

“満足と感動”をもたらす品質を追求

日立システムズは、全国をカバーする広域ネットワークのもと、コンサルティングからSI、工事も含めたシステム運用や監視・保守など、ITライフサイクルのすべてにわたる製品・サービスをワンストップで提供しています。そのため、取り扱う製品・サービスも幅広く、それらすべてに関して信頼性や正確性はもとより、お客さまに満足いただける品質を追求していく必要があります。

そこで当社は、過去から蓄積したノウハウや先進的な技術力、人財力、また「基本と正道」にのっとった法令順守活動をベースに品質保証の仕組みを構築して継続的に改善するとともに、ナレッジの共有も推進しています。こうした取り組みを通じて、お客さまに満足と感動をもたらす製品・サービスをグループ一丸となって創造していきます。

品質管理体制

品質管理体制

品質保証重点項目の制定

毎年度「品質保証重点項目」を制定

当社では、社長方針にのっとって年度当初に「品質保証重点項目」を定め、イントラネットなどを通じて全社への周知徹底を図っています。また、年度の終わりには年間を通じた取り組みに対して本部長や管掌役員が評価し、次年度の重点項目策定に生かしています。

2023年度品質保証重点項目

1. 製品・サービスの重要事故撲滅
クラウドサービスなどのサービス基盤やセンター設備での障害は、長時間にわたるサービス停止によって多くの利用者様の業務に大きな影響を与える傾向にあります。こうした影響を最小にするために、特にシステム設計/運用プロセスや当社の強みである運用ノウハウ、サービスの活用に重点を置いた組織的な活動を展開し、稼働品質の向上を図っています。

2. セキュリティ堅牢性強化とインシデント対応力の強化
当社は、製品・サービスにおける平時/有事のセキュリティ対応体制や仕組み強化を図っています。平時は、セキュアシステム構築を目的とし、上流設計~運用(サービスライフサイクル)のセキュリティ品質を維持しています。有事には、セキュリティインシデント発生時の長時間停止を防ぐため、予兆監視や迅速な対応の体制を構築することで、より一層強固な情報セキュリティに対する品質確保を展開しています。

3. 事業拡大品質リスク刈取りと全方位的品質保証活動の強化
環境変化による企業への期待の高まり並びに事業拡大リスクに対応すべく、対応範囲の拡大とこれまでの知見を活かした全方位的な品質保証を展開しています。
特に、新事業・拡大分野(DX、モダナイゼーション、カーボンニュートラルなど)の品質保証プロセスの確立・浸透やメガクラウドの対応力強化を図り、事故の未然防止に努めています。

品質管理システム

国際規格の取得による品質の確保

当社は、下記の国際規格を取得することで、グローバルに通用する品質を確保しています。

  • 品質規格ISO9001(1995年取得)
  • 環境規格ISO14001(1998年取得)
  • ITサービスマネジメント規格ISO/IEC20000(2006年取得)
  • 情報セキュリティ規格ISO/IEC27001(2003年取得)
  • 個人情報規格プライバシーマーク(2003年取得)
  • コンタクトセンターマネジメント規格COPC(2004年取得)

高品質をつくり込むため「品質確保フェーズゲート」を設置

当社は、お客さまに満足いただける高品質なITサービスを提供するため、大きく3つの品質保証活動を推進しています。

1つ目は、設計・運用部署が自社の規格に沿って品質を確保し、お客さまからの「引き合い」から「稼働後」までのプロセスで「品質をつくり込む活動」です。2つ目が、専門組織である品質保証本部も参画して、開発から運用における「プロセスの妥当性を検証する活動」です。3つ目が、2008年度から設けている「品質確保フェーズゲート」です。

これは、各プロセスで7~8割作業が進んだ時点で、チェックリストを基にしながら「進捗」と「実施すべき作業の漏れ」の有無を確認するものです。高品質を確保するために上流工程でやるべきことを先送りしないというルールを定着するだけではなく、現場での自立的かつタイムリーな改善を促しています。

このほかにも、品質保証活動の徹底と効率化に向けて、障害対応支援、品質保証技術・ツールの開発、システムの設計や検査の強化、定期点検の継続、ライフサイクルを通した品質確保策の推進などに取り組んでいます。

品質保証の流れ

品質保証の流れ

顧客の安全対策

顧客の安全衛生のための取り組み

当社は、お客さまに提供する製品・サービスを技術者が最新の技術で検査しており、万が一不良が発生した場合は、全工程を差し戻して徹底的に原因を究明しています。また、お客さまに提供した後も高度なスキルをもつ技術者のサポートによって問題解決を図っています。

事故防止に向けて目標を設定

毎年当社では、社外事故の発生件数の上限目標を定めています。事故発生時はもとより、万が一上限目標を超えた場合は徹底的な原因究明を行い、二度と同様の事故を発生させないよう再発防止に努めています。

品質向上の取り組み

重要事故の撲滅

当社では、社外事故の中でも特にお客さま業務への影響度が高く、その発生要因が深刻で、社会的な影響が極めて大きい事故を「重要事故」と位置付け、対策を講じています。

万が一重要事故が発生した場合は、お客さま業務への影響を最小限にすることと併せ、一刻も早く事故を収束させるために、関係部署が一丸となり復旧活動に対応します。また、事故撲滅を目的とした定期的な全社活動を実施しています。

基本動作不順守による保守作業起因事故の撲滅

危険予知ミーティングの未実施など、保守員としての基本動作不足による事故をなくすために、現場でのプロセスの見直しや標準化、危険予知/予防(KY)プロセスの見直しと標準化を進めています。

さらに事故の再発防止策を全社に展開するとともに、定着度測定プロセスのeラーニングを構築・運用しています。

品質ナレッジの共有・活用

当社では、事故や障害の撲滅・再発防止を目的として、反省会、品質マインドの醸成教育などを実施しています。事故情報や反省会の結果はナレッジ情報として事故管理DB、社内サーバーに格納し、eラーニングの教材に活用したり、従業員向けに事故情報を発信して、製品・サービスの品質改善につなげています。また、グループ会社のガバナンス強化に向けて、品質に関するグループ会社との「品質保証部門連絡会」を2カ月に1回開催しています。

「日立の落穂精神」の実践

「落穂の精神」とは、日立製作所が創業当時から大事にしてきたもので、「進んで自分の身を責め、自分の中に反省を見出すこと」を意味します。日立グループにも受け継がれており、当社も、高品質な製品・サービスをお客さまに提供するために、他人を非難するのではなく、お客さま視点で謙虚に自分が反省するという姿勢で業務に取り組む、という考えを重視しています。

事故分析力向上と再発防止策実査による定着

各事業部で実施している事業部/本部落穂拾いや反省会などにおいて“落穂の精神”を再確認し、発生した事故の原因を深掘りすることで分析力を向上していきます。さらに導出した再発防止策が定着していることを実査していきます。

日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。