日立システムズは、周辺地域の活性化や地域住民の利便性向上、さらに“新しい生活様式”を支援するため、戸越銀座商店街においてデジタル地域通貨「戸越銀座ポイント」の導入に向けた実証実験を実施しました。戸越銀座ポイントは、商店街にある飲食店などの各店舗や地域に密着した呼び込み施策として期待できるため、今後は地域内でのコミュニケーションの活性化や経済循環につなげていきます。
社会への視点
利用客の減少に加え
新型コロナウイルス対策も必要とされるなかで
近年、少子高齢化や人口減少、利用客の地域外流出によって、地域経済の根幹を支える観光地や商店街が苦境に立たされています。さらに、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響によって、感染予防対策を講じた地域でのイベント開催が求められており、これまでとは異なる利用客の確保や新規利用客の呼び込み施策などが必要になっています。
すでにデジタル技術を活用したスマート化としてキャッシュレス決済の導入・検討を進めている地域もありますが、決済端末の導入コストの負担や高齢者のデジタル化に対する抵抗感などから、まだまだ導入の障壁は高いのが現状です。一方、既存のキャッシュレス決済を利用すると地域外に情報や資金が流出してしまうため、地域に密着した集客・販促活用に利用しづらいという面が課題となっています。
日立システムズ
のアプローチ
地域内での経済循環を生みだす
キャッシュレス決済の仕組みを
こうしたなか、日立システムズは一般社団法人戸越銀座エリアマネジメントとともに、都内最長の商店街として知られる戸越銀座商店街で、戸越銀座商店街のみで利用が可能な「戸越銀座ポイント」の導入に向けた実証実験を実施しました。
戸越銀座ポイントは、スマートデバイス上のWebアプリケーションを通じてユーザーが利用登録を実施し、商店街にある飲食店などの各店舗（加盟店）でチャージや支払いができるデジタル地域通貨です。同ポイントを導入することで、キャッシュレス決済機能はもちろん、商店街で利用可能なクーポン券の発行や来店ポイントの付与のほか、地域貢献に寄与した遠隔地の会員へのポイント付与などが可能となります。さらに、これを活用したイベントの企画など、地域ごとの課題や時流にあったコミュニケーションの活性化もサポートできます。日立システムズは、この仕組みづくりのほか、対象店舗への操作説明などを実施しています。
提供する価値
チャットボットや生体認証などを組み合わせ
安心・安全・持続的な地域コミュニティの活性化を実現
今回、戸越銀座ポイントの利用範囲は戸越銀座商店街に限定しています。これは地元の金融機関とも連携して地域内での経済循環を活性化する狙いがあるほか、商店街を通してお客さまと地元住民の繋がりを深める効果も期待しています。
さらに、将来的には利用客の購買履歴などのデータを活用した新たな集客・販促施策や、チャットボット機能によるおすすめ配信やスタンプラリー、生体認証による安心・安全な決済手段等を随時取り入れることで、利用客が何度も訪れたくなる商店街をめざしています。
今回の実証実験を通じて、ユーザーのサービス受容性とマーケティング効果を確認し、地域内でのコミュニケーションの活性化や経済循環の仕組みづくりを検討していきます。また、日立システムズは、地域内・外のコミュニケーションをより活発にして、新たな地域への還元策を検討している自治体や地方銀行、商店街に対し、さまざまなデジタライゼーションサービスを提供することで地域活性化を支援していきます。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。
