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株式会社 日立システムズ

専門家コラム:伸びる企業は一味ちがう。目からウロコの「働き方改革」の旅

【第3回】株式会社イノベーション様【後編】

ずばり!トップインタビュー。活気ある職場はこうして生まれる

  • 空気感が心地よい職場
  • 従業員同士がタテヨコナナメでつながり、活気あふれる職場
  • 高い生産性を維持しながら、業績も堅調
  • 遊び心と真剣さの素晴らしいバランス

前号では、働き方改革、活気ある職場のお手本として、「ベンチャー企業」「上場して1年目」「業績急拡大急成長中」「社員数も増加中」の株式会社イノベーションの従業員に取材を敢行しました。
今号のテーマは、「どうしたらこのような生産性の高い職場を築けるのか?」。富田社長にも加わっていただき、お話を伺いました。その秘けつ、秘密とはこれ如何に?その核心に「のり」が迫ります!

株式会社イノベーション様概要

会社名 株式会社イノベーション( Innovation Inc. )
代表取締役社長
富田 直人
東京本社 東京都渋谷区渋谷3-10-13 TOKYU REIT 渋谷R ビル3F
設立年月日 2000年12月14日
従業員数 86名(2017年6月現在)
業務内容 BtoBに特化した営業・マーケティング支援事業
1. オンラインメディア事業
2. セールスクラウド事業
   *2016年12月マザースに新規株式公開
URL https://www.innovation.co.jp/

トップの強い思い。これこそが職場風土の原動力

のり:なぜ、このような職場風土が築けているのですか?

遠山:やはり富田の思いやめざしているものが、会社全体に大きく影響しているんだと思います。

富田:2005頃から、従業員30名(契約社員含めて)程度になり、会社とはどういう風土か、どこをめざすかを明文化する必要があって、2006年から「inno-ism」という経営理念、違う言葉でいう、クレド、ミッション・ビジョン・バリューというものを作りはじめました。この「inno-ism」作成に取り組んだということが、ある意味、多くの従業員を巻き込む仕組みのきっかけになったと思っています。

のり:いろんな制度、仕組みはどうやって生まれるのですか?

富田:最初のころは、私がやりたいということを進めていく感じでしたね。でも今は、社員が自分たちで考えやってくれている、あるいは変えていくことがほとんどです。

環境変化に強いサービスとは、トップと現場の距離感+○○○○○○

のり:そこをもう少し突っ込んで聞きたいです。いろいろ舵を切られたように思いますが、やめるもの(事業)をやめたり、新たなもの(事業)を生み出したりするキッカケというのは、役員主導で決めたのですか?

富田:今、主力になっているITトレンド。最初は私のアイデアです。一方、リストファインダーは、現場からあがってきたもの。「こういったものが営業やマーケティングを効率化する時代がくるのでは」、ということを他社をベンチマークをしながら作り、現場の中で変化していった。今は、新規事業を含め、事業のことはある程度現場に任せています。

のり:御社の主力となっているものは、もともとはトップのアイデア。もう一つは現場発のということで、トップと現場の近しい関係性や風とおしの良い関係性が結果的に生んだのかな、と解釈しましたが。

富田:まとめていただいてありがとうございます(笑)。そうかもしれません。

遠山:社長との距離が近くて話しやすいというのは良いところだと、仕事をしていて感じます。

富田:風土と事業の転換という意味では、昔は派遣社員の方や期間限定、時給などで働いていらっしゃる方が結構いた時期もありました。こういったときには、「inno-ism」とか「みんなで一緒に」といったことは、なかなか時間も合わず、難しかったように思います。中途と新卒というシンプルな雇用体系でほとんど正社員となり、分け隔てなくいろいろなものを共有化できるようになったことも、影響してるかもしれないですね。

のり:まさに、雇用契約含めて「わけ隔てない関係」が組織へのロイヤリティを生んでいったような気がしますね。

多様性を組織の人事やあらゆる戦略に落とし込む

のり:2年前に(東証マザーズ)上場されて、90名に社員が増えてきて、今とこれからの働き方とか事業拡大も含めて、従業員に対してどんなことをやっていきたいと思ってますか?お考えになっていらっしゃることは?

富田:同じ価値観や感覚をもった人が多い職場は悪くないと思っていますが、価値観の総論は一緒でも、各論になったら違うのはありだと思っています。一方で、我々はインターネットの分野でビジネスをしているので、多様性が大事だと思ってますね。今はもう一度成長に向けて、そういった多様性を付けていく時期かなと思っています。


働く場所とスタイルも多様に
(奥はソファー、手前は机) 


立って仕事をされる社員も

のり:多様性というキーワードが刺さりましたが、それがイノベーションさんの成長を支えると感じていらっしゃるのでしょうか?

富田:そうですね、多様性がないと成長ができないと思っています。今は、いろんなアイデアがビジネスを加速する時代。ただ相手にあるものを売るだけでは、会社として大きく成長できないと思います。時代の流れをみても、多様性を取り入れていかなければビジネスの機会を逃すことにもなりますし、新しい発想みたいなものも生まれないと思っています。

のり:今も生産性が高いなあと思いますが(45時間の時間外勤務時間が25時間になり、同席いただいた皆さんもほぼ定時で帰っている)、その生産性の高さや今後の多様性を支える、仕組みや制度は何かありますか?

富田:現在でも、時短勤務や曜日限定勤務など、既にやっていることもありますが、まだ育児を理由としてしか実施していない(一部、会社が認めた場合もある)。法定の3を超えても、会社が認めればいつまでもそういった働き方ができるので、素地はあると思います。あとは外部の人材を雇用するための業務委託とか委任、契約や制度拡充も必要に応じて少しずつ取り組んでいます。

鴨志田:ただ、生産性をあげるためにできることは、まだまだたくさんあると思います。

のり:それはすごいと思いますね。より良くしようという意識も含めての生産性を言われてますよね。

遠山:「inno-ism」もそうですけど、富田の考え方が社員の姿勢に影響しているなって感じます。

のり:「より良くしよう」とか「現状に甘んじない」など仕事の本質をとらえようとする姿勢は、若い身空ですごいですね。DNA,風土に浸透しているな~

富田:2006年度入社の新卒3名がまだ残っていますし、新卒採用も続けています。だから脈々と仕事のやり方とかが継承されています。当社社員の65%が新卒なので、新卒の年輪は12,3年つながっているんです。


社内のいたる所に張り紙&造作。(一番左側写真)よく見ると、サンクスカードを集めて制作された飾りつけ

まだまだ……です。でも、だから…面白い!~トップの本音


笑顔で気さくに取材に応じていただいた
富田社長

のり:先日お邪魔したときに、「空気感が違う」と感じました。社内は活性化しているし、すごい会社を創られたと敬意を表します

富田:私は何もしていません。みんなが頑張っているんです。

のり:いやいや、何か秘けつでも?

富田:(ポイントは)採用ですかね。嫌いな人はとらない(笑)。採用がすべて、どんなに会社の中の仕組みを作っても元は変わらないでしょう。当社に合わない人を合うように変えるって難しいじゃないですか。どういう採用をするか、ですね。

のり:富田社長ご自身には、こういう会社にしたいという熱意というか、元からこういうふうに思っていらしたのですか?

富田:自分が快適に、というか好きな会社にしたいので、そうじゃないと嫌ですよね

のり:会社への今のご自身の快適度、好き度ってどのくらいですか?

富田:完成度を100とすると、30%ぐらいですかね。自分の中ではまだまだだと思っています。もっと事業も成長させたいし、採用ももっとちゃんとやりたいし、活性化ももっとしたいし、給料ももっとたくさんみんなにあげたいし、いろいろ課題をあげたら切りがないです。

のり:業績もそうですけど、僕は今の状態でもかなりイケテルと思いましたが…

富田:どこを目ざすか、イケテル会社をたくさん見るようにしています、そういう会社の経営者と親しくして秘けつとかを聞いていますが、イケテル会社を10とすると、自分の会社はまだ2点ぐらい…

のり:活性度は相当高いと思いますが、まだまだですか?

富田:もっともっとコミットできる。でもこれは彼らが悪いのではなく、自分に責任があるなと思っています。イケテル会社はもっとすごいですよ。お客さまの満足度も活性度もビジネスも、もっともっと勉強しないと……だから面白い。しんどいことをどう楽しむか、逃げないでやると本当に楽しいし、働く喜びがある。市場への影響力、顧客価値、業績、株主への貢献も、もっともっとあげていきたい。いい意味で伸びしろがあると思ってます。

のり:富田社長としては、もっとこの会社を世の中へ影響力のある会社にしたいんですね?

富田:社会から「すごいね」と、もっと言われたいですね~。「すごい」とは何かというと、「学ぶべき会社だね」と言われることです。そこで、学ぶべき会社をピックアップしているが、そういった会社を見るとへこむことが多いですね。社長の能力も高いし、努力もしている。社員の力を信じる、人の能力を最大限生かすルールや制度作りをしていて、結果に出ている。そういった会社を自ら学び、刺激を受けています。まさに「自ら機会をつくる(*)」・・・座右の銘にしています。*元リクルート出身者の多くは、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という当時の社訓を今でも大事にしています。


ガラス張りの社長室


憩いスペースの机上の「サンクスカード」入れボックス

働き方改革のその先~もっと影響力のある会社へ

のり:すごいね!より高みに上ろうとしている修行僧のような、飽くなき探究というプロセスと姿勢がすごい。本当にイノベーションしようとしている。

富田:性格がそうなんですね。言ってしまえば飽きっぽいし、常に上というか、そういうところが好き。できた瞬間に飽きちゃうというか。すごい会社はすごい素敵で、憧れてます。

のり:この会社を5年後こういう会社にしたい、ということを表すと、どんな言葉が出てきますか?

富田:躍動感みたいなところがあってほしいな。お客さまに価値を提供して、お客さまと共に成長していくような。我々のサービスは、「お客さまのマーケティングをやっているので、長く使っていただく=お客さまが成長すること」だと思います。それが伸びていくと我々も嬉しい。

のり:課題だらけだ、というから、最初僕は「えっ?」と思って面食らったが、5年後どうなっていたい、を聴くとまだまだやることがいっぱいなんだなと分かった、よく理解できました。

富田:そう考えると、本当にまだまだだ1%ですね。

のり:将来像って。従業員の皆さんに語っているのですか?

富田:正直、まだ将来像はうまく語れていないと思っています。語らなくても伝わっていると思っていた。上場を控えていた時期はその対応にいっぱいいっぱいで、色々なことをやめないと、できなかった。ただ、これを一つのステージにしたい、ステップにしたいと思って頑張って上場しましたが、本質的な実力はまだないと感じています。もう一度やり直したいです。

のり:僕は「空気感がいいなぁ、取材したいなぁ」と思い、僕が少しでも興味関心をもつような会社が、世の中に大きく影響力をもってもらえるといいなと。

富田:我々もそう思います。私自身は、こういう取材は好きで、サービスを利用いただいて、世の中に良い会社ができるといいと思っています。

のり:僕もそう、1社でも働き甲斐のある会社を作りだしたいと思っています。

富田:こういった新聞(いの新聞)も、各社から要望があればどんどん使ってもらってよいです。そのままパクって成功している会社もあります(ぱくりもOK)。それで良くなるなら。こういった活性化(取材)についてもビジネスにしていきたい。

のり:僕はこういう企業に取材をして、コラムで一人でも多くの人に知ってもらいたいですね。

富田:組織と人の成長が好き、人に貢献することが好きなので、喜んでやっています。

のり:ありがとうございます。またぜひ取材させていただきます。


社員の自己啓発を促す図書スペース


前号で紹介した週1回の掃除分担図

今月の「目から鱗」とは?~人の多様性とぶれないコアづくり

無邪気な少年のような富田社長のキャラクター。その人柄が、多様な社員のキャラクターを活かしている、、と思いました。大企業を中心として一般的には、同質性が重視されますが、ベンチャーの場合、さまざまなキャリアをいかに活かすか?それが生産性につながる気がしました。その多様をつなぎとめるのが、トップの思いであるコアマインド(InnoBookに表現)。働き方改革のために、残業半減、早朝出勤などさまざまな仕組みが試されていますが、同時に「人材の多様化」と「各組織にあるぶれない軸づくり」が、実は遠回りに見えて確実に生産性を上げる仕掛けではないかと思い始めた取材でした。やはり、現地現物現場での取材は、本当に必要なこと大切なことが見えてきます。次号も、面白いユニークな取り組みにチャレンジする企業をどんどん取材していきます。お楽しみに!

※ コラムは筆者の個人的見解であり、日立システムズの公式見解を示すものではありません。

 
 
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