ページの本文へ

Hitachi

株式会社日立システムズ

戦国武将に学ぶBizスタイル

戦国武将の知恵や創意工夫、意外なエピソードなどをご紹介!

第20回 「信長を驚嘆させた武将」~前田利家(まえだとしいえ)~

前田利家

戦国乱世を暴風的な威力と速力で疾駆した織田信長。49年の生涯で臨んだ合戦は実に77度。生死を懸けた極限の緊張に耐え続ける精神力とは、おそらく狂気と紙一重であったろう。その“天下布武”の闘いに付き随い、共に修羅の血海を渡った武者が、のちの加賀百万石の大守、前田利家だった。

天文20年(1551年)、前田又左衛門利家は14歳で信長の小姓衆に就き、同年、元服とともに初陣。身長六尺(約182cm)の巨躯は、成人男子の平均身長が160cm(秀吉は150cmにも満たない)の時代にあって周りを圧倒しただろう。しかも、この異形の男が得手とした武具は三間半(6.3m)もの長槍だ。敵将兵は恐怖したにちがいない。初陣は先駆して首級をあげ、信長は「肝に毛が生えている」と驚嘆。数え14歳(今の13歳、中学一年)の時のこと。槍術はすでに他に抜きんでていた。時には顔面を弓で射られながら矢を抜きもせず突進し、敵の勇将を突き倒したという。

しかし永禄2年(1559年)“笄(こうがい)斬り”という事件(*)を起こす。激怒した信長は利家を追放。戦闘集団を束ねる立場の者として人事の公平を欠けば組織は崩壊する。信長は利家の戦功を評価しながらも追放処分とし、罪と罰を明らかにしたのだ。

浪々の身となった利家は、それでも信長に兄事(けいじ)した。もとより信長には依怙(えこ)や贔屓(ひいき)による情実人事はいっさい無い。織田家に復帰するには己れの実力と実績を示し、家中を納得させるほかない。永禄3年、桶狭間の戦いにひそかに参戦し一番首をあげ、翌永禄4年は斉藤義龍との森部の戦いで敵猛将を倒す。信長がそれら戦功を認め、帰参を許したのは三年後のことだった。

青春の蹉跌(さてつ)は人を成熟に導く。永禄10年(1567年)には信長の親衛隊である赤母衣衆(あかほろしゅう)に抜擢され、引き続き信長の覇業に付き随って連戦。元亀元年(1570年)、朝倉義景を攻めた金ヶ崎城の戦いでも槍先の功名を挙げ、「日本無双の槍」と称えられ、“槍の又左”の武名は世に知られた。その闘いは武将としてより、常に信長の走狗(そうく)であり、先鋒を駆ける武士(もののふ)であった。

裏切りや寝返り、存亡を懸けた陰謀うごめく乱世にあって、勘当されてなお一途に滅私奉公する利家の忠節と篤実(とくじつ)は、信用できる男、として諸将の人望を高めた。
人間集団には、たとえば何もしなくとも、そこに居るだけで座が安定し、周りを勇気づける、そんな人物が必ずいるものだ。利家はそういう存在に成長した。
秀吉が晩年、利家を五大老の筆頭に充て、秀頼の後見を託したのは、家康の天下への野望を牽制するためだ。武名と武勲で家康に対抗できるのは利家しかいない。
しかし秀吉の死から8カ月後の慶長4年(1599年)4月、利家は62歳で死去。途端に家康は策動し、翌慶長5年9月15日、天下分け目の関ヶ原合戦に勝利する。これを機に豊臣家は一気に衰亡に向い、時代は武断から文治へ、大きく転換していく。

信長をも驚嘆させ、のちの加賀百万石の大守となることで戦国乱世の掉尾(ちょうび)を飾った武将、前田利家から学ぶものは、今のBizスタイルにおいても多いのではないだろうか。

*1
笄(こうがい)は、武士が髪を整えたりする道具のことで刀の鞘に挿す。これを同朋衆(どうぼうしゅう)の拾阿弥(じゅうあみ)が盗んだため斬殺した事件。モノを盗まれること自体が武士の恥であり、誅伐(ちゅうばつ)しないことは体面にかかわること。ただ、信長の裁許を得ずに誅したため怒りをかった。

目次に戻る

お客さまの経営課題に役立つ商品やソリューショを、導入事例やセミナー・イベントなどでもご案内しております。

  • 商品・ソリューションを見る
  • 導入事例を見る
  • セミナー・イベントを見る

戦国武将に学ぶBizスタイル

メールマガジン

最新のイベント情報、商品情報など、お役立ち情報をご紹介するメールマガジンをお送りしております。

メールマガジン登録

  • Webから直接、クラウドサービスの注文・導入ができるオープンクラウドマーケットプレース

データセンター紹介ページへ

データセンター紹介
ゆるぎない信頼のパートナー 日立のデータセンター

ハイパーダイヤの専用サイトを別ウィンドウで表示します。

交通のことならハイパーダイヤ
乗換案内・路線情報検索サイト。英語・中国語にも対応。

日立システムズの
Microsoft®ソリューション
Microsoft®との力強い協力体制で、お客さまのソリューションを支えます。

日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。