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2006年12月26日夜に台湾南部で発生した大型地震の影響で、日本~中国・東南アジア方面の通信において不通・遅延が発生しました。しかし、日立システムズの国際ネットワーク構築・運用サービスは、地震発生直後から迂回路に即時自動切り替えをすることによって、このトラブルを回避。サービスをご利用中のお客さまには、無事業務を継続いただくことができました。
ここでは、その背景・理由・実際の運用状況などをご紹介します。

台湾南部地震と通信トラブル

2006年12月26日21時26分(現地時間 20時26分)台湾最南部の屏東県恒春の南西23kmの海底を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生。同12月26日21時34分(現地時間 20時34分)同県枋寮の北西部を震源とするマグニチュード6.4の地震が発生。地震の影響で、台湾~中国・米国・日本・東南アジアを結ぶ多くのケーブルが損傷をうけました。■2007年1月5日時点の国内キャリア各社の状況・企業向けデータ通信サービス (専用線、FR、IP-VPN、ATM)数日で復旧するも、いまだ一部不通の回線有り。・インターネット接続サービス日本~香港間のIPバックボーン回線断により、アジア地域、特に、香港、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア の一部で遅延または不通が続いている状態。各キャリア、およびそのユーザのトラブルが大きくなった要因としては、キャリアの冗長性が不十分だったためと考えられます。この事態は、各メディが報じる大トラブルになりました。このような状況の中で、日立システムズのご提供する国際ネットワークサービスは、お客さまの事業を滞ることなく、無事に業務を継続いただきました!

地震後も継続利用できた理由

マルチキャリアを実現している国際ネットワーク構築・運用サービス

日立システムズの国際ネットワーク構築・運用サービスは、複数のキャリアが有する回線で構成された「MPLS-VPN バックボーン」を採用しており、シングルキャリアと比べ、格段上の信頼性を確保しています。

※1キャリアのみで構築されたネットワークの意味で、マルチキャリアより脆弱面で弱く、補う必要があります。

事業継続に有効なネットワークサービスの特長

地域ポリシーセンター間を複数キャリアのMPLS網で構成しています。すなわち、迂回ルートが多様だということです。さらに、障害発生時は自動的にフェイルオーバー機能が働き、最適な迂回ルートを自動で設定します。今回の台湾地震では、障害発生後、数分で自動切り換えを実施しました。

※地域ポリシーセンターはパートナーキャリアの接続ポイントで、アクセスポイントとは異なります。

イメージ図:地域ポリシーセンター間を複数キャリアのMPLS網で構成

実証データをご紹介します

東京~香港 パケットロス率と遅延状況

○パケットロス率
地震発生直後は17%まで上昇しましたが、すぐに回復し、翌日以降はほとんど影響はありませんでした。

東京~香港 パケットロス率

○遅延状況
地震発生直後は350msまで上昇しましたが、翌日以降は若干遅延があるものの、その後は安定しました。

東京~香港 遅延状況

東京~シンガポール パケットロス率と遅延状況

○パケットロス率
地震発生直後は18%まで上昇しましたが、すぐに回復し、 翌日以降はほとんど影響はありませんでした。

東京~シンガポール パケットロス率

○遅延状況
地震発生直後、400msまで上昇しましたが、翌日以降は若干遅延があるものの、安定しました。

東京~シンガポール 遅延状況

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