2006年12月26日夜に台湾南部で発生した大型地震の影響で、日本~中国・東南アジア方面の通信において不通・遅延が発生しました。しかし、日立システムズの国際ネットワーク構築・運用サービスは、地震発生直後から迂回路に即時自動切り替えをすることによって、このトラブルを回避。サービスをご利用中のお客さまには、無事業務を継続いただくことができました。
ここでは、その背景・理由・実際の運用状況などをご紹介します。
日立システムズの国際ネットワーク構築・運用サービスは、複数のキャリアが有する回線で構成された「MPLS-VPN バックボーン」を採用しており、シングルキャリア※と比べ、格段上の信頼性を確保しています。
※1キャリアのみで構築されたネットワークの意味で、マルチキャリアより脆弱面で弱く、補う必要があります。
地域ポリシーセンター※間を複数キャリアのMPLS網で構成しています。すなわち、迂回ルートが多様だということです。さらに、障害発生時は自動的にフェイルオーバー機能が働き、最適な迂回ルートを自動で設定します。今回の台湾地震では、障害発生後、数分で自動切り換えを実施しました。
※地域ポリシーセンターはパートナーキャリアの接続ポイントで、アクセスポイントとは異なります。
○パケットロス率
地震発生直後は17%まで上昇しましたが、すぐに回復し、翌日以降はほとんど影響はありませんでした。
○遅延状況
地震発生直後は350msまで上昇しましたが、翌日以降は若干遅延があるものの、その後は安定しました。
○パケットロス率
地震発生直後は18%まで上昇しましたが、すぐに回復し、 翌日以降はほとんど影響はありませんでした。
○遅延状況
地震発生直後、400msまで上昇しましたが、翌日以降は若干遅延があるものの、安定しました。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。