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日立システムズ 日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション FutureStage

運用改善のカギは「現場の人が使えるシステム」

2013年4月、「TENSUITE」は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」に統合しました。
※本事例に記載の商品情報は初掲載時のものです。

  • 業種医療用機器製造業
  • 特長ロット・トレース管理

医療機器の輸入・製造、および販売を行う日本ライフライン株式会社様(以下、日本ライフライン様)は、TENSUITEによる新生産管理システム構築により、自社の新しい運用モデルをシステム化。大幅な工数削減と在庫管理の精度向上に成功しました。今回は、日本ライフライン様のシステム活用方法について、詳しくお話を伺いました。

(お客さま概要)

日本ライフライン株式会社様について

基本情報

日本ライフライン様は、創業以来、不整脈や心筋梗塞などの心疾患を治療するための医療機器を専門に取り扱い、同分野における国内の医療機器商社として地歩を固めてきました。
手がけているのは、不整脈の治療に使用される心臓ペースメーカなどのリズムディバイス、不整脈の検査や治療に使用されるEP(電気生理用)カテーテル、およびアブレーションカテーテル、人工血管や人工弁などの外科関連機器、心筋梗塞などの治療に使用されるバルーンカテーテルなど。
2000年にはそれまで培ってきた医療機器業界での豊富な知識と経験を生かし、ガイドワイヤー、EPカテーテルおよびアブレーションカテーテルの自社開発・製造を開始。現在では医療現場から高い評価を受けるまでに至っています。

お客さま名 日本ライフライン株式会社
業種 医療用機器輸入・製造および販売
従業員数 419名

EPstar Libero
[製品名:EPstar Libero] EPカテーテルの1つ

カテーテルとは細い管
「カテーテル」とは細い管。心臓内部に入って検査し、
不整脈の原因となっている部分を特定する。

業務内容・生産形態

業務内容

国内外のメーカーから商品を仕入れ、医療機関や代理店に対して販売を行うとともに、自社製品の開発、製造を行っています。

自社製品の生産形態

生産形態は、3種類の混合形態をとっています。

(1)本社事業部門のオーダーに基づいて受注生産するロット生産
(2)工場側で生産計画を立てて見込生産する繰り返し生産(連続生産)
(3)顧客の特注仕様品を生産する個別生産

この3つが組み合わされています。
また、生産工程の中には外注加工も含まれています。

医療機器製造業としての特徴

医療機器の製造に求められる高いレベルのロット・トレーサビリティが特徴です。
完成品の製造ロットだけでなく、使用部材についてのロット管理も必要であることに加え、製品に関する検査結果など、さまざまな記録を残すことが求められます。

(導入の背景)

非効率な棚卸、データ入力の負担増大、リアルタイムに在庫が把握できない…

長屋氏
「拡大した生産規模にシステムの運用が追いつかず、業務は限界まできていました」と語る長屋氏

背景

2000年の自社製品の製造開始に伴い、2001年に生産管理システムを包括した基幹業務システム(TENSUITE以前のシステム)を構築しましたが、約5年が経過する中でいくつかの問題が生じていました。

非効率な棚卸

まず1つ目に、棚卸作業の非効率さに頭を悩まされていました。
「棚卸用の伝票は、毎回1,000枚以上です。現物は1品目ごとにすべてロット番号がふられていて、作業員はこれに合致したロットの伝票を1,000枚の中から探して数量を記入するので、まるでパズル合わせのような状態になっていました」(情報システム課 長屋氏)

入力の負担の増大

また、データ入力の負担増大が業務を圧迫していました。例えば、作業実績入力は現場の作業員が作業終了後に紙の伝票に記入し、入力専門のパートタイマーが伝票をもとにまとめてシステムに入力するという運用方法をとっていました。しかし、生産規模が拡大するにしたがい、この運用は難しくなっていきました。

リアルタイムに在庫が把握できない

入力負担が増大することで、それまで一極集中させていたデータ入力作業がボトルネックとなり、完成品の入庫からシステムへの反映までにタイムラグが発生するようになりました。「漏れや入力ミスも多く、システム上の在庫と実在庫の差異が大きくなっていたため、現場ではシステム上の数字が生かされなくなっていました」と長屋氏は当時を振り返ります。

そして、このような課題を解決するため、日本ライフライン様は「TENSUITE」を導入したのです。

(パッケージの選定)

きめ細やかなロットトレースとハンディターミナル連携

なぜTENSUITEを選んだのでしょうか?

「まず基本条件が3つありました。1つ目は、受注データの入力、生産計画の立案、部材の発注、実績入力、出荷という、基本的な生産管理の業務がきちんとカバーできていること。2つ目として、当社のような医療機器の製造業に必要となる、きめ細かなロット管理の機能。これは製品の製造ロットだけではなく、部材に関してもどの製品ロットで、どの部材のロットが使われたかというロット・トレースができることです。3つ目に、ハンディターミナルとの連携処理が可能ということです」(長屋氏)
ロット管理機能とハンディターミナルの導入は、棚卸作業を含むロット管理業務の効率化を狙ったものです。

棚卸作業の改善案
棚卸作業の改善案・・・棚卸伝票の発行順を在庫管理担当部門別に、倉庫内の物品の並び順に一致させることで棚卸作業を効率化し、さらにロット番号と品番の入力はバーコードスキャンで瞬時に行う。

(システムの導入)

『現場の人が入力しやすいシステム』が必須条件

タイムラグ解消のカギとなる「現場での使いやすさ」

インタビューの様子
インタビューの様子。運用改善のフローや使いやすい画面のカスタマイズは「合宿」を開いて考え出した。

機能のほかに評価ポイントとしたのは「現場での使いやすさ」です。
「在庫のタイムラグについては、運用方法(作業員が伝票を書いて集め、パートタイマーの方にまとめて入力してもらう)が良くなかったのかなと。そこで新システムでは、作業員が製造作業を行ったらその場でデータを入れる運用にしようと考えました」(長屋氏)
この『作ったらすぐ入力』の実現には、『現場の人が入力しやすいシステム』であることが必須条件と考えられました。
「新しいシステムには、誰でも入力できるような、入力のしやすさ、簡単さ、わかりやすさが不可欠でした」(長屋氏)

「使いやすさ」の可否は、プロジェクトメンバーが各社のシステムを実際に操作して確かめたという。TENSUITEの評価についてメンバーは次のように語っている。「TENSUITEを触ってみて、当社の生産のやり方に合うんじゃないかな、という感触は得ましたね」(管理課 熊川氏)「違和感なく、やりたいことができそうという感触がありました」(管理課 新井氏)

作業実績入力の改善案
作業実績入力の改善案・・・専任のオペレーターへの一極集中ではなく、現場の作業員が作業後に即入力することでタイムラグを防ぐ。

システムイメージ図

システムイメージ図

(導入効果)

「バラバラだったデータがすべてリンクし、正確性が保たれてミスが減り、スピードも速くなりました」

システム刷新と改善策実施の結果、次のような効果がもたらされました。

  • 棚卸作業は従来の2倍以上スピードアップ
  • 在庫処理のタイムラグ解消により在庫差異が75%縮減
  • 全体的に見て生産性が向上

蔵上氏
「棚卸は目に見えて変わった」と 蔵上氏

ロット管理を伴う棚卸の効率化

棚卸作業が効率化され、製品モデル数が約10倍、部品点数が1000あまりに増えた現在でも、以前の約半分以下の時間で作業が完了しています。

実績入力はその場で

現在、工場内では以前の作業実績入力用の伝票記入は廃止され、現場作業員がその場でシステムに入力しています。「現在は専任の入力者はいません。誰もが作業後すぐに入力できるようになりましたので効率的になり、データ入力のタイムラグもなくなりました」(長屋氏)

在庫管理の精度向上

タイムラグの縮減が結果として在庫管理の精度を高めることにつながり、システム上での実在庫の把握が可能になりました。「以前と比較して、在庫金額の差異は4 分の1まで減りました」(新井氏)

生産性の向上

導入前にあった問題の解決に加え、「全体的に見ても作業効率は確実に上がっています」と新井氏。「それまではデータを手入力して印刷していた納品書などの帳票類が、TENSUITEのデータを生かしてそのまま出力できるようになりましたし、計算実績や出荷実績についても履歴を見ることができるので、管理工数面で大きく削減されています」と熊川氏も導入の効果を語ります。システム導入後の全体像について、情報システム課の蔵上氏は「購買、在庫、製造作業、とバラバラになっていたデータが、今はすべてリンクしていますので、正確性が保たれてミスが減り、スピードも速くなりました」と評価しています。

(まとめ)

まとめと今後の展望

まとめ

同社はこのシステム刷新を機に、棚卸以外にもハンディターミナルを活用し、外注先からの分納に対応した一部受入処理や出荷処理など、ロット管理に関わる煩雑な作業の効率化を実現させています。
システム刷新で高い効果を引き出せたポイントは、同社の運用も含めた改善の工夫とそれを実現できる業務パッケージを選んだ点にあったといえます。

輸出管理システム拡大、外注先との連携強化へ

同社は新事業として、2008年より、輸出用製品の製造を始めています。TENSUITE導入当初は想定していなかった事業拡大でしたが、輸出に対応した機能を追加導入することにより、すでに対応済みです。
今後は外注先とのさらに密な連携など、さらにTENSUITEを活用した業務改革を推進していく意向です。

お客さまについて

日本ライフライン株式会社様

社名
日本ライフライン株式会社
設立
1981年2月
本社所在地
東京都品川区東品川2-2-20 天王洲郵船ビル25階
URL
http://www.jll.co.jp/

今回導入のシステム

製品名 TENSUITE 製造業向け基幹業務システム
クライアント数 30

取材および写真撮影にご協力いただいたお客さま、ご協力ありがとうございました。

取材日:2008年9月

本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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