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日立システムズとサイボウズが対談。情シス進化論:今求められる、情シス部門のワークスタイル変革とは。

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日立システムズとサイボウズが対談

情シス進化論、今求められる、情シス部門のワークスタイル変革とは。

多くの企業でワークスタイル変革が進む中、今後は情報システム部門の変革が求められる。システム開発・運用担当から各部門の業務を共に創造する存在へ――“情シス部門のワークスタイル変革”で企業が変わる。

今回、“情報システム部門(以下、情シス部門)のワークスタイル変革”について語ったのは、日立システムズのサイボウズ製品の拡販を担当する星野栄一氏と、サイボウズのビジネスマーケティング本部kintoneプロダクトマネージャー伊佐政隆氏。以下、2人の対談をリポートする。

ワークスタイル変革に必須な3つの要素

伊佐氏:ワークスタイル変革の実践には、「ツール」「制度」「風土」の3つの要素がセットで必要だと考えています。モビリティやセキュリティを確保するのはITという「ツール」になりますが、それを与えるだけでは不十分です。「ツール」を適切に用いる「制度」と、活用を推進する「風土」がそろって、初めて変革が進むのです。

サイボウズでも社員が自身を育成する制度や時間、場所にとらわれない勤務制度などを実践し、離職率を10年で7分の1にまで低下させることに成功しています。3点セットをそろえることができたためです。

星野栄一氏

星野氏:「ツール」「制度」「風土」の3点セットとはまさにその通りですね。われわれ日立システムズは、ITサービス企業として単に「ツール」を提供するだけでなく、その企業が「ツール」によって何を実現したいのか、現状をどのように変えたいのか、業務の深いところまでコンサルテーションすることを心掛けています。

とはいえ、情シス部門にとって社内の風土や文化まで踏み込み、ワークスタイル変革を促すのはなかなか難しいことです。

伊佐氏:企業のクラウド利用が増えつつある状況で、情シス部門には新しい役割も課せられています。例えば、業務部門が利用するクラウドサービスの安全性をチェックするなどが挙げられます。

星野氏:さらに最近では、ITに関する一部予算が業務部門に移り、業務部門主導でITを導入するケースが増えていますよね。業務部門が直接ベンダーに問い合わせてくるケースも多くみられますし、日立システムズでもサイボウズのサービスの半分は、情シス部門でなく業務部門へ直接提供しています。情シス部門の存在意義が問い直されているといえるでしょう。

次なるステップは“情シス部門のワークスタイル変革”

伊佐政隆氏

伊佐氏:業務部門がITを直接導入することは、スピード感が保たれるという点で非常に良いことだと捉えています。しかし業務部門が主導になりすぎると、どうしても横展開がしにくくなるという問題が発生します。全社的にみれば、ITの導入は情シス部門からスタートする方が社内に広めやすく、最適化しやすいはずです。

星野氏:全社的な観点でいうと、ITの「導入」ではなく、「運用」を業務部門に委譲することを目的にクラウドサービスを活用しようとする情シス部門も増えているようですね。個々の業務システムの「運用」は業務部門に任せて、より重要度の高い全社的な取り組みに情シス部門は力を入れる。

伊佐氏:業務部門と情シス部門は対立関係になるべきではありません。業務部門が担えるところは任せて、情シス部門は彼らでなければ不可能なところに専念する。この権限委譲こそが、“情シス部門のワークスタイル変革”ではないでしょうか。

現状のワークスタイル変革では、業務部門を中心とした取り組みが注目されています。しかし今後、情シス部門はますます企業で重要な役割を担うはずです。すなわち、ネクストステップとして“情シス部門のワークスタイル変革”が求められるのです。

情シス部門の役割を変革するサイボウズのkintone

星野氏と伊佐氏対談

伊佐氏:業務部門にIT権限を一部委譲するとはいっても、実際は業務システムへのこまごまとした要望に日々対応しなければなりません。しかし、コストや労力の問題で小さな変更や開発には応えられないというのが現状でしょう。

例えば、表計算ソフトにデータをコピーしてマクロを組むことは、業務部門には荷の重い話です。しかし、ちょっとしたデータ分析のために基幹システムに変更を加えるのは、情シス部門にとっては負荷が大きすぎます。

こうした問題を解決できるのがサイボウズのkintoneです。kintoneは、プログラミングを必要とせず、簡単なマウス操作でアプリケーションを作成することができる開発環境です。APIが豊富に用意されていますので、既存の基幹システムやデータベースと連係するような高度な開発も手軽に実現することができます。顧客管理や案件管理、日報、見積書管理などの典型的なものであれば、テンプレートをカスタマイズするだけで作成できます。

星野氏:早ければ数分で作れてしまいますよね。これまで対応が難しかった小さな開発も、kintoneであれば手軽に実現できます。業務部門がシステムを積極的に活用できるというのは、非常に面白い形だと思います。

同じゴールへ向かって“ビジネスをリードする情シス部門”への変革

伊佐氏:これまで情シス部門は、開発担当として業務部門へシステムを提供し、フィードバックを受け、また作り直すことを繰り返していました。

星野氏:古いシステム開発は、業務部門と情報システム部門とが「言語」を合わせるだけでも一苦労です。分厚い仕様書を作っても、ほとんど理解されることはありません。

伊佐氏:でも、kintoneであれば、こまごまとしたアプリケーション開発は業務部門に委譲し、情シス部門は基幹システムの管理に集中できるのです。ただし業務部門では対応が困難な点をサポートすることで、情シス部門は頼られる存在となり、お互いが積極的になる関係性ができますよね。結果、業務部門と情シス部門が同じゴールへ向かって一緒に開発を行う「並走モデル」を実現できます。

星野氏:業務部門と情シス部門のスタッフが、業務イメージを共有しながらアプリケーションを開発していくことができるのですね。情シス部門は従来のようなシステムの保守・管理がメインではなく、業務部門とビジネスを協創する仲間として、全社的な取り組みを推進することができるでしょう。

伊佐氏:情シス部門がビジネスを下支えしつつ、リードもする。情シス部門の変革が、ビジネスの変革につながるはずです。

kintoneを企業へ最適化する日立システムズ

星野氏:日立システムズは、長年にわたって幅広い業種のユーザーへ多様なITサービスを提供してきています。サイボウズとも10年以上の強力なパートナーシップを構築し、製品やサービスも早い段階から取り扱ってきました。

私たちの最大の特長は、単に製品・サービスを届けるだけでなく、お客さまの課題に合わせて関連するシステムやノウハウを同時に提供できる点にあります。

最近では、kintoneを活用したリーズナブルなクラウド型の顧客・案件管理システム、予実管理システム、品質管理システムを発売しました。これらはいずれも、当社の基幹業務システム「FutureStage製造業向け生産・販売管理システム」とシームレスに連係することが可能です。

「FutureStage 製造業向け生産管理システム」とシームレスに連携

FutureStage製造業向け生産・販売管理システムのkintone連係イメージ

基幹システム側でこうしたアプリケーションを付与するのは非常に困難で、膨大なコストが掛かります。そのため、表計算ソフトなどを活用し、人手を介して何とかこなしていたのが現状でした。kintoneを活用すれば、低価格に個々のカスタマイズも容易です。

私たちは、製造業向けシステムで多数の実績を積み、ノウハウを蓄積していますが、kintoneに関するソリューションにも、そうした知見が凝縮されています。

伊佐氏:日立システムズは、「CYBOZU AWARD 2015」においてサイボウズ・アワード部門別賞(アライアンス部門)を獲得しています。kintoneだけでなく、その他の関連システムにも造詣が深く、ユーザーのためのシステムとサービスを提供できる貴重なベストパートナーの1社です。

ユーザーにとっても、情報システム部門から改革を進めるための強力なパートナーとなることでしょう。

このコンテンツはアイティメディア株式会社の許可により「TechTarget」2015年10月掲載の広告から抜粋したものです。禁無断転載。

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