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日立システムズ クラウドソリューション

ここが知りたい!クラウド活用術 運用負荷を軽減したいけれど、自動化で本当に効率化できる?

クラウド基盤の活用が進む一方で、プライベートクラウド、パブリッククラウドに限らず、運用の現場ではクラウド特有の運用業務に多くの時間を費やしています。しかし「運用を自動化したい」と思っても、まずはその効果を知りたいもの。今回は、クラウドの自動化を検討するうえで有効なアセスメントの活用や、自動化のポイント、メリットについて、担当者に聞きました。

「正確な作業の迅速化」「属人化の解消」「業務品質向上」に悩む現場


日立システムズ
IT基盤サービス事業部
クラウド基盤ソリューション部
技師 紺谷 勉

クラウド基盤が急速に拡大している一方、運用コストのさらなる縮小が求められています。しかしながら運用の現場では、作業の多くを手作業に依存しているのが実情です。例えばプライベートクラウドにおける仮想マシンの作成作業では、CPUやメモリ、ディスクの割り当て、OSインストール、初期設定、ミドルウェア設定など多岐にわたります。またAWSなどの従量で課金するパブリッククラウドでは、週末や祝日などで利用しないインスタンスをつど起動したり停止したりする操作も必要になってきます。

しかも、操作にあたってはVMwareやAWSの知識も求められるうえ、常にスピードが重視されるだけでなく、システム基盤を直接操作するため失敗は許されません。チームを組んでメンバーそれぞれがご自身の業務と兼務されている体制が多い運用の現場では、クラウド基盤の利用拡大とともに「正確な作業の迅速化」「属人化の解消」「業務品質向上」が課題となってきています。

導入に先立って自動化の導入効果を可視化する

プライベートクラウドで課題を抱えているお客さまからは、「自動化はしてみたいが、実際どれくらい効果があるの?」あるいは「自動化すれば効率は上がりそうだけれど、どこを自動化すべきか分からない」といった声が多く聞かれます。そこでご利用いただきたいのが、システムログに着目した新たな運用アセスメント手法です。

アセスメントというと、運用現場にSEが張り付いて運用担当者の操作を記録し、その結果分析レポートの仕上げまで2週間程度で提供するサービスが一般的です。当社の「運用アセスメント」では、システムから抽出した操作ログをもとにフロー図を作成して操作内容を可視化し、現行業務を踏まえた自動化効果時間を算出します。また、ご指定の操作のフロー図は過去にさかのぼって作成することも可能で、最短4日間でレポート化します。

「運用アセスメント」の評価レポートイメージ

構成ビューアを日々の運用や自動化に活用


日立システムズ
IT基盤サービス事業部
クラウド基盤ソリューション部
技師 五十嵐 眞之

AWSをご利用の場合、構成はAWSが提供するポータルに表示されるリストで確認することになりますが、熟知した人でなければ構成の把握が難しいのです。例えば、リスト最上行の仮想マシンと最下行の仮想マシンは同じネットワーク上にあるが、その間にある仮想マシンは別のネットワーク上にあるといったことも、ドリルダウンして細かいプロパティを確認しなければ分からない。誤って別の仮想マシンの電源を落としてしまうかもしれません。このような事態が起こらないよう、熟知した運用担当者が細心の注意を払いながら操作する必要があり、属人化しがちな作業でもあります。
同様のことは、プライベートクラウドで使用されるVMware vSphereにも言えます。VMware vSphereの管理では、運用管理者は仮想サーバーやリソース割り当て、利用者などを管理する台帳を別途作成し、構成変更のたびに更新しています。しかしながら、人的管理ではどうしても記入漏れや更新の遅れが生じてしまうのです。不確実な構成情報のもとでは仮想サーバーの作成作業などもできなくなって業務に影響を与えかねませんし、これを回避するための定期的な棚卸は運用の大きな負荷になってしまいます。

こうした現状から、当社ではシステムログから構成情報、リソース情報、稼働状況などを収集し、一画面にまとめて仮想マシンの関係性をグラフィカルに表示する構成ビューアを開発しました。コンソールを操作したことのない人でも直感的に操作でき、ビューアで表示した構成情報は履歴として保存できるほか、Excelファイル形式でダウンロードすることも可能です。構成管理資料として、構成を変更したい場合の現状確認や、実際に変更した後の確認、障害発生時の影響範囲の把握、情報共有など、運用業務のさまざまなシーンで活用できます。

構成ビューアの画面イメージ

ルーチンワークの自動化で運用コストの53%削減事例も


日立システムズ
IT基盤サービス事業部
クラウド基盤ソリューション部
技師 桑原 真一

運用業務の中でも自動化の効果が高い作業は、オンプレミスであれば仮想マシン作成やスナップショット作成、パブリッククラウドであればAMI作成、そして共通の作業として電源操作やバックアップです。これらをスケジュール登録したり、ジョブをテンプレート化したりすることで、操作が終わるまで運用担当者が画面に張り付いたり、ルーチンワークのミスを誘発したりすることを回避できますし、運用コストの削減にもつながります。

実際、本システムを使った教育事業者が受講者のクライアント環境の構築を自動化したことにより、運用コストの53%を削減できたという例もあります。単純に仮想マシンを作成するということであれば、パブリッククラウド、プライベートクラウドのいずれでも規模を問わず運用自動化の効果を期待できますし、それ以外の操作もクラウド基盤が大きくなるほど効果が大きくなっていきます。また、自動化は構成ビューアから設定できますので、単一のインターフェースで構成の管理と自動化設定の両方が行える点も特長です。

お客さま独自の運用ルールに対応

運用はさまざまな経験を重ねて練り上げられていくため、クラウド基盤ごとに独自の文化に発展していきます。日立システムズでは、お客さまの運用をこれまでどおり変えることなく自動化を導入していただきたいと考え、VMware vSphereで構築されたプライベートクラウド向けの「運用アセスメント」および「運用自動化システム for VMware vSphere」、パブリッククラウドのAWS向けの「運用自動化システム for AWS」を用意しています。また同時に、「汎用的な作業ができれば十分」というお客さまには、日立システムズのクラウドサービスを利用する「運用自動化システム(SaaS) for AWS」を月額32,000円(税抜)から用意しています。

クラウド基盤運用自動化サービス

本システムは、お客さまのご要望をお聞きしながら随時、機能拡張を進めていきます。今後は中国語や英語といった多言語化や、Microsoft Azureへの対応、さらにはネットワークやストレージの構成管理の機能を盛り込むことも計画しています。クラウド基盤の運用でお困りのことがあればぜひ一度、日立システムズへご相談ください。

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日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。