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株式会社 日立システムズ

あすか創建株式会社様

建設業向け工事原価管理システム「Workspro」

案件ごとに工事原価を確認できるようになり、現場のコスト意識が向上

お客さまの声
担当案件の原価などをリアルタイムで確認可能になり、利益へのこだわりが生まれました。社員のモチベーション維持・向上にもつながっています。
導入前の
課題1
現場では、案件ごとの工事原価を、リアルタイムに確認できなかった。
導入後の
効果1
案件ごとの工事原価を、現場でもリアルタイムに確認できるようになり、コスト意識が向上した。
導入前の
課題2
2004年の4社合併によりシステムがバラバラで、月次決算の処理に約3週間かかっていた。
導入後の
効果2
2007年にシステムを統一し、7年間安定稼働している。「予定計上」「取り崩し」など独自の管理手法を取り入れ、決算処理が短縮できた。

都市ガスの導管・設備や上下水道をはじめとするライフライン建設、住宅設備工事や散水管・自動散水システム工事まで幅広いサービスを提供しているあすか創建株式会社様(以下、あすか創建様)。
JFE工建株式会社様、株式会社クボタ建設様、東急建設株式会社様、株式会社佐藤渡辺様の4社合併に伴い、固有の工事原価管理を行うために、「Workspro」を採用しました。

背景と課題

各拠点での工事原価・売上など、実績把握に時間がかかっていた

あすか創建様では、過去には売り上げや資材管理のために、各拠点の報告書を本社に集めて入力していました。このため実績把握に多くの時間を費やしていました。これは拠点ごと個別のシステムを使用していたためで、決算の締め処理に約3週間もかかっていたのです。こうしたことでデータ入力する本社の負担も大きく、頻繁にミスも発生していました。この問題を解消するため、各拠点別のシステムを一元管理するべく、新たな統合システムの導入を検討しました。

「Workspro」を導入された経緯を教えていただけますか?

当社では、首都圏内10か所の各拠点で発生した工事原価や売り上げなどの実績を管理するため、所定のExcelデータを紙に出力したうえで、決裁の押印後に郵送させます。それを本社で一括してデータ入力していました。
そのため、双方での入力期間や郵送期間により、どうしてもタイムラグが発生してしまい、実績の把握に時間がかかっていました。(落合氏)

2004年4月に4社が合併した際、基幹システムを一本化したのですが、入金や資材などを管理するシステムについては、拠点ごとのものを引き続き使用していました。そのため、異なるフォーマットのデータを入力するのに時間がかかり、決算の締め処理に約3週間もかかっていました。(大矢氏)

本社での集中管理に問題が生じていたわけですね?

はい。各拠点のデータを入力する本社側での作業負担が大きく、頻繁に入力ミスも発生していました。そのため、データ入力専門の従業員を用意していたほどです。こうした問題の解消に加え、バラバラだったシステムを1つにする意味でも、新たなシステムを検討することにしました。(大矢氏)


あすか創建株式会社
企画経理部
システムグループマネージャー
落合史宣氏

選定のポイント

建設業特有の業務に対する豊富な知識が決め手に

新しく、工事原価管理システムを探していたあすか創建様。要件は各拠点にデータ入力の負荷を分散でき、拠点実績のリアルタイムの把握や、給与・会計などの基幹業務を含めた総合的管理ができるシステム。
「4社の提案を比較し、建設業特有の豊富な知識を持つ日立システムズをパートナーに選定しました。当社の管理手法に合わせたカスタマイズも可能だったこと、コスト面で優位性があったことも選定のポイントでした」と当時を振り返ります。

問題解決のために、どのようなシステムをお探しだったのですか?

本社でのデータ入力の負荷を各拠点に分散でき、なおかつ各拠点の実績をリアルタイムで把握できる工事原価管理システムを探していました。また、当時は給与と会計の管理について別々のシステムを利用していたため、給与データを会計システム側で打ち直すなどの作業も発生していました。そこで、これらの基幹業務も含め、総合的に管理できるシステムの提案を4社に依頼しました。(大矢 氏)

「Workspro」の選定にあたり、どのようなことが決め手になったのですか?

4社からの提案を比較検討したのですが、プレゼンテーションに来ていただいた日立システムズの社員の分かりやすい説明や、業種・業務に対する知識の豊富さに驚きました。この人たちと今後も一緒にやっていきたいと率直に感じました。(大矢 氏)

当社の業務は一般の建設工事とは管理手法が異なるため、システムのカスタマイズが必要だったのですが、それについても対応可能だと返答をいただき安心できました。コスト面でも優位性がありましたので、今回は、「Workspro」と、基幹業務パッケージ「GEMPLANET(現FutureStage)」による総合システムを提案してくださった日立システムズをパートナーとして選定しました。(落合 氏)


あすか創建株式会社
企画経理部
大矢義昭氏

効果

月次決算の締め処理にかかっていた日数を、約3分の1に軽減できた

システムが統合されたため、各拠点でのデータ入力が可能になり本社側の作業が軽減され、月次の決算処理が6営業日に短縮できたと語ります。
「案件ごとの個別原価が管理でき、工事現場の社員が担当案件の原価をリアルタイムに確認できるようになりました。このことにより工事現場では利益へのこだわりが生まれ、社員のモチベーション維持・向上につながりました。さらに「Workspro」が稼働から7年間ずっと安定稼働していることや、調べたい情報をすぐに見つけられることを高く評価しています。 」

システム構築にあたり、どのような点でご苦労されましたか?

今回は、経理に不慣れな各拠点の社員にもデータ入力作業を分散するつもりでしたので、より分かりやすく簡単に操作できるシステムを構築するため、見た目や項目名などを考えるのに苦労しました。特に今後発生が予測される原価を、売上時にあらかじめ計上する「予定計上」「取り崩し」という独自の管理手法のシステム化に、とても苦労しました。当社と日立システムズで何度も細かい仕様を詰めながらシステム化を実現しました。(落合氏)

納期は2007年3月末だったのですが、さまざまな追加要件を実現するための調整もありスケジュールが切迫しました。規定の品質保証が難しいので納期の延長を要望されました。本来、納期は大切な約束事ですが、日立システムズが品質にこだわりを持っていることや、正直に相談してくれたことについて評価をし、延長を承認しました。このような信頼関係を構築できたことは良かったと考えています。後日、当社に適したシステム立ち上げに貢献いただいたことに対して、感謝状を贈呈いたしました。(大矢氏)

システムの導入により、どのような効果がございましたか?

10か所の拠点で「Workspro」を利用していますが、各拠点で売り上げなどの入力ができるようになり、本社側での作業を軽減できました。稼働当初は月次決算の締め処理に10営業日かかっていましたが、現在は6営業日目までに必ず処理が終了します。システムの導入前と比較すると、およそ3分の1にまで短縮できました。(大矢氏)

これまでは、小規模な工事をある程度グループ化した形で計算・集計していたのですが、今は個別原価で管理できるようになりました。この変化によって、現場監督も自分が担当した案件がどれくらいの利益が出ているのかなどリアルタイムに数字を確認できるようになり、現場が数字を意識するようになりました。 このことは社員のモチベーション維持・向上にもつながっています。(落合氏)

工事の現状を一覧で確認できたり、特定の数字をたどりながら展開できたりと調べたい情報をすぐに見つけることができる使いやすさが「Workspro」の良さだと感じています。稼働から7年たった今でも、システム的には非常に安定していますし、日立システムズは迅速かつ適切なサポートをしてくださいます。 私もぜひ見習いたいと感じている部分です。(桑原氏)


あすか創建株式会社
内部監査室
桑原孝夫氏

システムイメージ図

展望

勤怠管理システムを刷新し、「Workspro」との連携を強化していきたい

4社合併後のシステム統合が実を結び、原価管理の効率化を実現したあすか創建様。将来は業績のさらなる拡大をめざして、かねてから検討している「Workspro」と連携した勤怠システムの導入を進めていくとのこと。また従業員数の増加を受けて、ワークフローのシステム化を検討。
日立システムズは、今後さらなる業務効率化に向けた支援と、継続的な業務改善の提案を期待されています。

将来の展望について教えていただけますか?

現在東品川に自社ビルを建設しています。4社合併後のシステム統合が実現できましたので、将来は業績のさらなる拡大をめざし、かねてから検討している「Workspro」と連携する勤怠システムの導入を、実現に向けて進めていきたいと思います。従業員数も増えていますので、ワークフローのシステム化についても実現を考えています。(大矢 氏)

今後、日立システムズにどんなことを期待しますか?

導入当初から現在に至るまで、常に当社の業種・業務を考慮した提案を続けていただいています。今後もさらなる業務効率化に向けて、ご提案をお願いいたします。これからも長くお付き合いしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(大矢 氏)

こちらからの質問に対して、メリット・デメリットを包み隠さずお伝えいただける。そんな誠実さを、最初にお会いしたときから変わらずにお持ちいただいています。これからも、そうした部分を変えずにお付き合いいただければと思います。(桑原 氏)

お客さまの概要

あすか創建株式会社ロゴ

あすか創建株式会社

設立
2004(平成16)年4月1日
所在地
東京都千代田区大手町2-6-2 日本ビル1階
URL
http://www.asksoken.co.jp/

ガス導管工事および設備工事を主事業とする会社として、JFE工建株式会社、株式会社クボタ建設、東急建設株式会社、株式会社佐藤渡辺の4社の出資により設立されたあすか創建様。4社がこれまでに培ってきた高度な技術力と施工能力を融合することで、技術力の強化と徹底したコストダウンを推し進めています。

写真:都市ガス導管工事
■都市ガス導管工事
都市部の消費地まで道路下にポリエチレン管を融着または溶接鋼管を溶接して埋設していきます

写真:水道・土木工事
■水道・土木工事
あすか創建は首都圏の指定工事会社として水道分野で活躍しております。

写真:フィールド散水工事
■フィールド散水工事
フィールド(ゴルフ場・サッカー場・運動場)の散水工事はお任せ下さい。

写真:ガス設備工事
■ガス設備工事
戸建住宅や集合住宅など、お客差のニーズに合わせて設計、施工までサポートします。

担当より一言

より一層の効率化に向けたご提案をさせていただきます


日立システムズ
原美奈


日立システムズ
菊地敦

あすか創建様は「Workspro」のファーストユーザーでしたのでさまざまご配慮、ご協力をいただきました。

今後は勤怠システムやワークフローなどをご提案させていただき、より一層の効率化をめざせるよう取り組んで参ります。

今回の取材にご協力いただいたお客さま

あすか創建株式会社
企画経理部 システムグループマネージャー 落合史宣氏
企画経理部 大矢義昭氏
内部監査室 桑原孝夫氏

ご協力ありがとうございました。
2013年8月掲載
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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