トレックス・セミコンダクター株式会社 様

東証2部上場の半導体メーカー、トレックス・セミコンダクター株式会社様（以下、トレックス様）は、コンテンツ・マネジメント・システム「HeartCore（ハートコア）」の導入により、数十万点に及ぶ自社製品のWeb上での製品検索および製品情報提供を開始しました。HeartCore導入にともなうWebサイトリニューアルにより、問い合わせ件数が200％増加するなど、Webを活用した効果的な販売促進、営業支援を実現しています。

トレックス様は、顧客向けに自社半導体製品の情報をWebサイトで公開していました。しかし、掲載されているのは数十万点ある製品のうちほんの一部で、しかも、紙のカタログをそのままPDF化したものであったため、情報の網羅性、検索性が低く、ユーザーにとっては使いづらいWebサイトとなっていました。競合他社が利便性の高いWebサイトを構築し、順調に利用者を増やす一方で、トレックス様のWebサイトはアクセス数が伸び悩んでおり、Web経由の問い合わせ、新規受注を増やすことが課題となっていました。また、既存CMS※によるWebサイト運用では更新作業の手間も大きいことから、CMSの見直しも含め、抜本的なWebサイトのリニューアルを検討することになりました。

※CMS：Content Management System

新たなCMSに求められた最大の要件は、膨大な製品情報の管理でした。そのため、新CMSには商品マスタ機能があることが大前提として求められ、加えて、CMSを導入するベンダーには、数十万点におよぶ製品データの移行作業を委託できることが条件として求められました。そこで日立システムズは、製品データの移行作業支援と、独自開発の「製品情報管理アドオン」を搭載したCMS「HeartCore」による、製品情報のWeb化および製品情報管理の効率化を提案しました。データ移行には対応しないというCMS導入ベンダーが多い中で、この提案は大きな評価ポイントとなりました。

そのほかにも、トレックス様のWebサイトは日・英・中の3カ国語展開であるため、多言語、特に中国語対応が可能なCMSであることや、ユーザー側で柔軟かつ簡単にレイアウトやテンプレートの変更ができることが求められました。最終的に、これらの要件を満たしつつ、コスト的にも導入しやすいHeartCoreが新CMSに選ばれ、導入ベンダーには日立システムズが選定されました。

トレックス様のWebサイトリニューアルは、公開直後から大きな反応がありました。
セッション数はリニューアル前の約1.5倍に向上、平均ページ閲覧数、直帰率ともにリニューアル前の水準から大きく改善しました。無料サンプルを請求できるカートシステムの仕組みも活用したことで、3カ月間の平均問い合わせ数もリニューアル前から200％増加。ユーザーにとって使いやすいWebサイトを構築するというリニューアルの目的が達成されました。

さらに、HeartCore導入によって、ワークフロー機能を利用したWebページ公開時の承認フローが新たに定められ、日・英・中の言語ごとに分かれていた管理アカウントも統一されるなど、「Webの運用体制がシステマチックになった」（総務部 部門長 磯貝氏）とWeb運用部門からの高い評価を受けています。

今後は、販売代理店向けの専用ページをWebサイト上に開設する計画で、HeartCoreの管理機能を活用し、ほかのページとあわせた統合的な管理を行う予定です。トレックス様は、HeartCoreの導入およびWebサイトリニューアルによって、Webを活用した販売促進、営業支援を、具体的な成果をともなう形で実現しています。

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