「アウトソーシングソリューション」
フルアウトソーシングにより、本来業務に集中できる時間を確保
お客様の声
日立システムズは、AS/400の取り扱い実績も豊富でしたし、自社で設計したシステムの保守でも、快く引き受けてくれました。
1931年の創業以来、港町・神戸をバックグラウンドに、チョコレートなどの洋菓子を通じて人々に幸せを提供し続けているモロゾフ株式会社様(以下、モロゾフ様)。
今回、同社が日立システムズの「アウトソーシングソリューション」を採用した経緯とその効果について、経営企画グループ情報化企画担当部長 藤本義久氏、同グループシステム開発専任課長 北野正量氏、同グループ情報化担当専任課長 赤松史朗氏にお話を伺いました。
日々のシステム運用に追われ、本来業務が後回しになっていた
モロゾフ様が抱えていた課題
社員が仕事をしやすいように、サポートするシステムを企画開発するのが、私たち本来のミッションです。
しかし、定期的な人員の補充は難しく、日々のシステム運用だけで手一杯だったため、そこに対する工数を確保できないという現状がありました。そこで、業務の効率化を図るために、外部の専門的能力を持った企業に運用を委託することを考えたのです。(藤本氏)
コンピュータの世界は、どんどん技術革新が進んでいます。システム担当者の年齢も上がってきていますし、いつまでキャッチアップを続けられるか分かりません。次の世代のことも含めて考えると、お任せできる部分はお任せして、私たちでやるべき部分はしっかりやる。そういう体制を取りたかったのです。(藤本氏)
モロゾフ株式会社
経営企画グループ
情報化企画担当部長
藤本義久氏
AS/400の実績や、システム保守における面倒見の良さで決断
「アウトソーシングソリューション」を選択したポイント
モロゾフ株式会社
経営企画グループ
システム開発専任課長
北野正量氏
いいえ。実は、アウトソーシングの話は10年ほど前から出ていたのですが、当時は自社で構築したシステムを継ぎ足しながら使っていたため、複雑化していて非常に手がかかるシステムだったのです。
そのままアウトソーシングした場合の費用を考えると、メリットはほとんどありませんでした。そこで、私たちはシステムを標準化して、よりコンパクトかつシンプルにする取り組みを進め、その上でアウトソーシングを検討することにしたのです。(藤本氏)
2005年の秋から検討し始めて、4社ほどお声がけしました。条件としては、メインホストとしてAS/400、周辺にWindows系のサーバを置いている当社のシステムを、そのままトータルで運用してくださること。さらに、中で動いているシステムの保守もやっていただけることを挙げました。(北野氏)
日立システムズは、AS/400を十分把握していて取り扱い実績も豊富でしたし、自社で設計開発したシステムでも、快く保守を引き受けてくれました。コスト面も含めて、こうした部分を評価させていただきました。(北野氏)
フルアウトソーシングで、本来業務に集中できる時間が大幅に増加
2007年1月から、基幹システムのサーバ類を預けています。
そしてシステム保守は、受注・出荷・売掛金の管理などを行なう営業システム、原材料の調達・買掛金の管理などを行なう購買管理システム、稟議申請、ワークフロー、予算管理、勤怠などが対象です。以前システムを標準化した際にパッケージ化した、生産管理・会計・人事システム以外は、すべて保守をお願いしています。(赤松氏)
また、社内で使っているPCのヘルプデスクもお願いしています。電話対応で月30~40件ほど、ワープロソフトの使い方などの操作関係全般について対応していただいています。(藤本氏)
システム保守とヘルプデスクを委託したことで、徐々に本来業務に集中できるようになっています。また、社員にも「外部に依頼すれば費用がかかる」というコスト意識が芽生えてきましたので、これが自己解決を促進することを期待しています。あと、当時は想定していなかったのですが、システムを標準化し、業務の手順を整備してきたことが、内部統制への対応にも生きていますね。(藤本氏)
私たちは阪神淡路大震災を経験していますので、自社内にマシンを置くことは危険だと身に染みて分かっています。ですから、事業継続性を考えると、データセンタに預けて正解だと思います。また、堅牢なデータセンタでお預かりいただいたことで、信頼性・セキュリティは格段に上がっています。(北野氏)
モロゾフ株式会社
経営企画グループ
情報化担当専任課長
赤松史朗氏
さらに運用負荷を抑え、保守を容易にするシステムへ
今あるシステムをどのような形にしていけば、効果的かつ効率的なアウトソーシングが実現できるかということも、日立システムズからご提案いただけることになっています。
お互いに検討しながら、運用負荷を少なくしていき、保守が容易なシステムに移行していきたいと思っています。そうすれば、コストメリットも期待できます。また、以前からサーバ統合の話もいただいていますので、バラバラになっているサーバ類を、いつかはコンパクトにまとめたいですね。(藤本氏)
これからもシステムのリプレースはずっと続きますから、日立システムズにお任せできる範囲がもっと増えていけばと思いますね。(赤松氏)
私たちは自分たちのシステムを、日立システムズという企業にお任せしたのですから、特定の担当者に属人化するような体制は避けていただきたいと思います。また、ちょうど今、人材育成の問題に悩んでいます。たとえば、新入社員が配属されてきたとしても、今は運用やシステム保守の部分をアウトソースしているので、いきなり企画開発から始めることになり、運用やシステム保守のOJTを行なう場面がありません。ですから、どこでどうやって教育していくか、日立システムズにも相談に乗っていただけるとありがたいですね。(藤本氏)
モロゾフ株式会社
創業当時から、高級品だったチョコレートをもっと身近にしたいという思いから、チョコレートの開発に取り組んできたモロゾフ様。「ロマンのあるスイート」を企業テーマとして、お客様にこころ豊かなくらしを提案し、「愛の日」であるバレンタインデーを日本で初めて紹介しました。また、新商品の開発力にも優れており、お客様の声や流行を先取りして、毎年バリエーションに富んだ商品を展開しています。
モロゾフ伝統の「プレミアムチョコレートセレクション」。ナッツの香ばしさ、洋酒の芳醇な香り、カカオ本来の味わい深さ。色とりどりの味わいをぜいたくに閉じ込めました。
ローストしたナッツを卵白生地にたっぷり混ぜ込み、カリッと香ばしく焼き上げたマカロンタイプのクッキー「アルカディア」。ナッツの香ばしさが口いっぱいに広がります。
デンマーク産のクリームチーズ、バター、卵、牛乳で作った「デンマーククリームチーズケーキ」。レモンの香りを生かし、レモン風味豊かな代表的なチーズケーキです。
牛乳、卵、砂糖をミックスし、まろやかに焼き上げた「カスタードプリン」。モロゾフのロングセラー商品です。
担当より一言
チームワークでモロゾフ様の幸せ運びのお手伝い。
日立システムズ
内田直宏
「愛の日」バレンタインデーを日本に紹介したモロゾフ様。 バレンタインデー市場でトップクラスのシェアを占めるモロゾフ様は、常にお客様の声を大切にされています。そんなモロゾフ様に貢献できることを大変光栄に思っております。
我々はチーム(日立システムズ)の総力を上げて、モロゾフ経営企画グループの皆様が本来業務に集中できるよう、フルアウトソーシングサービスを提供し、常に改善して参ります。
今後とも、モロゾフ様の幸せ運びのお手伝いをさせていただきたいと考えております。
今回の取材にご協力いただいたお客様
モロゾフ株式会社
経営企画グループ 情報化企画担当部長 藤本義久氏
経営企画グループ システム開発専任課長 北野正量氏
経営企画グループ 情報化担当専任課長 赤松史朗氏
ご協力ありがとうございました。
※AS/400はIBM社の登録商標または商標です。
2009年12月掲載
本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
日立電子サービスと日立情報システムズは、2011年10月1日に合併し、株式会社日立システムズに社名を変更いたしました。
掲載の情報は当時の社名を現在の社名に置き換えていますが、一部初掲載当時のままですのでご了承ください。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。