地方公営企業法を適用した水道事業、工業用水道事業、公共下水道事業、農業集落排水処理施設事業の4事業を抱える福岡県豊前市上下水道課様では、平成26年度からの地方公営企業会計制度の見直しに対応するため、新しい会計システムの導入を検討していました。これまで4事業バラバラだった会計システムを統一し、コストの削減と職員の負担軽減を実現するためにプロポーザル方式で選考した結果日立システムズの「ADWORLD公営企業会計システム(クラウド型サービス)」が採用されました。
地方公営企業会計制度の見直しへの対応と各事業の会計システムの統一が急務でした。
職員数の減少により、事務作業が増加し、一人の職員が2事業を担当するケースが出てきたこと、また4事業それぞれ異なるシステムを採用していたことにより、操作性や情報共有の面で支障をきたしていたことが大きな課題でした。ちょうど地方公営企業会計制度の見直しに対応するタイミングでもあり、会計システムを統一することが急務だと考えていました。
信頼性、安全性や事業継続性(BCP)の観点から総合的に判断すると日立システムズのクラウド型サービスだと。
当初は従来どおり自庁導入型システムの導入を考えていましたが、クラウド型サービスの提案を受け、比較検討を行いました。その結果、信頼性、安全性、事業継続性(BCP)、操作性など総合的に見て、ADWORLD公営企業会計システムが優れたサービスだと判断しました。
とりわけ日立システムズが高く評価された部分は信頼性の部分でした。これまで水道事業において利用していたことやSEの有資格者が多数いたことも信頼性の評価につながりました。
クラウド型サービスの利用と4事業のシステム統一によって初期投資や保守費が下がり、運用コストも安くなりました。
これまでのシステムはサーバーを執務スペースに置いて動かしていたので、転倒や非常時のバックアップなどが気がかりでしたが、クラウド型サービスの採用により、バックアップの実施やメンテナンスから開放され、さらに事務所スペースの確保にもつながりました。
また、4事業を統一したことで導入コストや保守費が下がり、さらにLGWAN回線を利用することで運用コストも安くなりました。新システムへの移行はスムーズで、クラウド型サービスによる運用も安定しています。今回の地方公営企業会計制度の見直しへの対応もコンサルティング会社との連携により、スムーズな対応が実現したと思っています。
高度成長期に作られ老朽化した施設の更新や有効活用にあたって、しっかりした資産管理が必要です。そのため会計システムにはより高い信頼性を求めたいと考えています。
また、住民サービスや維持管理といった本来の業務に専念するためにもできるだけ会計業務に割く時間を少なくしたいと考えています。現場の声を吸い上げて、課題を解決しさらに操作しやすいシステムになることを期待しています。
豊前市上下水道課
福岡県東部に位置し、山地が多く、自然が豊かな豊前市では湧水が多く、「九州三名水」に数えられる「畑冷泉」は遠方からも水を求めてやってくる人が絶えない人気のスポットです。
求菩提山の歴史資料館には大河ドラマの主役の黒田官兵衛が桜狩りの際に詠んだ和歌の短冊が展示されています。
豊前市上下水道課では水道料金の集金時に福祉事務所と連携し、独居老人の見守りにも力を入れています。
周囲約4 . 5 mの幹をもち樹齢1 0 0 年以上の才尾の一本桜
修験道の霊山として古くから信仰を集めてきた求菩提山では四季折々の景観を楽しめる。
豊前市キャラクター くぼてん きょうこ
担当より一言
継続して満足いただける製品の提案やサポートを続けていきます。
日立システムズ
福田 晋也
日立システムズ
中村 正一
地方公営企業会計制度の見直しと4事業の会計システム統一という大きな局面で、当社システムをご選択いただきましたことを大変光栄に思っております。今回クラウド型のシステム導入によって、BCPや省スペースにも貢献でき、新しいサービスの形を提供できたことに、深く感謝しております。これからも、豊前市様の業務支援に貢献していくとともに、切磋琢磨しながら、時代とともに変化するニーズに応える提案・サポートを続けていきたいと思います。
今回の取材にご協力いただいたお客さま
豊前市上下水道課
課長 谷内 英仁氏
下水道業務係
兼 上水道業務係
係長 山本 裕文氏
下水道業務係
中井 徹氏
上水道業務係
渡辺 千秋氏
ご協力ありがとうございました。
2014年1月取材
本事例に記載の情報は取材日時点のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
日立システムズは、システムのコンサルティングから構築、導入、運用、そして保守まで、ITライフサイクルの全領域をカバーした真のワンストップサービスを提供します。